紙の本
とても大好きな作品
2017/03/31 17:14
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投稿者:1号 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメが大好きだったので、購入しました。
アニメでは、最終回があと1話でまとまるのか?というくらいあっと言う間にどんどん進んでしまったので、
アニメを文章でどう表現するのかなと思っていましたが買って良かったです。
ピングドラム、大好きな作品です。
紙の本
運命の流れに抗える気持ち
2015/09/14 16:24
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
多蕗桂樹が時籠ゆりの名前を使って高倉陽鞠を拉致し、高倉冠葉に高倉剣山と高倉千江美を連れてくるように迫った事件は終わった。荻野目苹果も交え、高倉晶馬と冠葉、陽鞠という家族の日常が戻ってきたかに見えた。しかし、それは仮初の幻想にしか過ぎない。
渡瀬眞悧から陽鞠がもはや治らないと宣告された冠葉は、彼女を助けるために企鵝の会の活動の深みにはまっていく。陽鞠の許には夏芽真砂子が訪れ、これまで高倉家が忘れようとしていた真実を暴きだし、家族が崩壊していく。そしてそれを晶馬は見ていることしかできない。
だが、荻野目苹果は彼らの家族が崩壊していく様を見ていたくはなかった。姉の桃果の運命の日記を取り戻し、運命の乗り換えによってやり直したいと思う苹果。そのためならどんな犠牲を払っても構わないと思うのだが、今後は晶馬がそれを許すわけもなかった。
仲の良い食卓が崩壊していく過程を、それを押しとどめたいと思っても、どうすることもできない。無力感にさいなまれてそのまま潰れてしまうのもひとつの道だろう。しかし、それでも希望を求めてあがき、残したいものがある。それはどれほどの代償を支払っても悔いのない想いなのだ。
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アニメの補完としては素晴らしかった。わかりにくいところもありましたが。でも誤字とかがちょっと気になったので☆4で。
晶馬と苹果ちゃん、多蕗とゆりさんの関係の変化がアニメよりかなり詳しく描写されていたように思います。
ラストの晶馬と苹果ちゃんの場面の「ありがとう、愛してる」の台詞が違ってたのが残念だ…と思ったらまさかのキスで何でこれアニメでなかったんだろう!と嬉しくも文句を言いたい気分です(笑)
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下巻。完結。
アニメと大筋は同じ。けれど、アニメの印象が強烈過ぎて、(ほぼ)同じ展開をなぞっているだけのように感じてしまった。折角文章での表現なのだから、小説ならではの展開で魅せて欲しかったかな。
晶馬や百合さん、多蕗先生については、叙述によって考えていることがアニメより分かりやすかったけれど、冠葉はアニメより自失しているようで、余計に分からなかった。
晶馬と苹果、冠葉と陽毬の最後は、アニメのほうが好き。だけど、眞悧と桃果のところは小説のほうが好き。
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「運命の果実を、一緒に食べよう」
完結。すれ違いの関係性、それぞれの想いと、選ばれること。フィクションだけど、社会性もあるのでは、と深読みせずにはいられない。作者そこまで考えてない、も飲み込みつつ。ファンタジーなんだけど、三兄妹は魔法を使えなくて、ひたすら地道に駆け回ってきた結果がココなんだと思うと切ない。「人間は自分の行いを肯定してくれる声しか聞こえない」「選ばれなければ要らない」「生きるってことは罰」とか、グサグサ刺さって未熟だなと思ってしまった。思春期に読んでたらどうなっていただろう。この物語がハッピーエンドで良かったなと思う。とりあえず、1号〜4号はなんだったのか?かわいいね。
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発売延期になって、期待に胸を膨らませていただけにすこし残念。
乗換後の世界での陽毬と苹果、最後のみに冠葉、晶馬が歩いて行くところがアニメに忠実すぎてやっぱり微妙に分からなかった。
なんというか、音楽補正も大きかったのかもしれないなあとちょっとおもった。
悪い点ばかり述べたが、眞悧に桃果が手を差し伸べたところや、乗り換えのシーンでの晶馬と苹果、多蕗とゆりの感情の変化なんかは、小説でしか味わえない感慨深いものが有って、よかった。
独特の世界観がだいすきな作品です。
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ファビュラスマックスなクライマックス。
……すみません、勢いで言ってみただけです。
アニメに忠実なせいか、若干分かり難い箇所がいくつかあったのが惜しいと言えば惜しいかも。アニメ自体が大概比喩が多く、「どういうことなんだろう」と思いながら見ていましたが、小説版でも100%納得・理解できたかと言われれば自分は微妙でした。自分の読解力に問題がある分は差し引いても、書き手の意図を汲み取る力が要ると言えば要るかも。というか、むしろ小説から入った人がどう思うのか興味がある。笑
が、それはこの作品の魅力でもあるので、必ずしもマイナスの要素ではないことを断っておきたいです。本当に面白かった。ちなみに自分は兄貴の冠葉にやや感情移入しながら読んでいました。悪いと分かっていてもダークサイドに堕ちるキャラクターとは、何故こんなにも格好良く映るのか……!(ただの厨二)
なお例の呪文「運命の果実を一緒に食べよう」は、死ぬまでに一度は言いたい。むしろ言わずに死ねるかっ!
シビレるねえ……。
あと、表紙の格好良さは異常。まさにファビュラスマックス!(言いたいだけ)
このレビューを見てくれた人には、できればアニメも見て欲しいと思います。本当に素晴らしい出来なので。勿論いきなり小説から入ってくれてもそれはそれで興味あるのですが!笑
というわけで――「生存戦略、しましょうか」
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「きっと何者にもなれないお前達に告ぐ!!」メタファー多過ぎてとにかく難解だし文章も読みにくいけど意外に面白かった。
ピングドラムとは?運命の至る場所とは?上巻と中巻で散らばりまくって???状態だった伏線が、何だかんだ最後の下巻で8割がた?回収されたのは見事。しかし最後の最後まで宮沢賢治のメタファーには気付けなかったわたし…。
地下鉄×最後の会話に出てきたカンパネルラでようやく理解。よく考えてみたら双子の名前が冠葉(=カンパネルラ)と晶馬(=ジョバンニ)なのね。
前から気になったはいたものの、アニメ版が長すぎて本読んでみましたが、いささか感じる小説版の読みにくさは映像的な展開とか場面転換とかのせいな気もして、やっぱアニメで見るべしってことですね。
てかその前に銀河鉄道の夜読み直そう。これからピンドラ読む/見る人も、もいちど銀河鉄道の夜復習してからのほうがもっと楽しめると思う…。
生存戦略ーー!!
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小説版『輪るピングドラム』最終巻。
アニメとはまた少し違った視点から描かれていたり、小説オリジナルのエピソードが入っていたりする部分も多い。
アニメでは登場人物が、人間であると同時に記号化・象徴化されている節も強かったが、小説版では文章での心理描写がある分、より人間的に肉付けされている気がする。
又、引用に取り上げた部分にも多いが、小説ならではの表現の仕方も楽しめる。
つっこみどころもなくはないのだが、それを踏まえても、ピンドラの独特の空気がそのまま小説に落とし込まれている。
特に終盤の、感覚に訴える展開をする部分はどう文章化するのだろうと思っていたら、とても綺麗にまとまっていて良かった。
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C0093 何を言いたいのかは分かるのですが、その過程の一部(眞悧)を描いていないのが気がかりです。
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生きることは罰なんだね。でも、それでもいい。一緒にいたかった。選ばれたかった。
選ばれなかったこどもたちと、選ばれたこどもたち。
愛されなかったこどもたちと、愛されたこどもたち。
いったいなにが、こどもたちをそんな風に隔ててしまうのか?
決して果実を与えてはくれない非情の世界から、きっと果実を与えられるであろう世界へと、少年たちは少女たちを送り出し、燃え盛る列車で彼方へと去る。
彼らはどこへ?
もう、どこにだって行けるし、誰にだって会える。
少女たちは少年たちを忘れて生きるが、少年たちの乗った列車は、銀河を旅しながら彼女たちのもとへと向かっている――。
ジョバンニとカムパネルラが乗る銀河鉄道で、乗客たちが得た林檎は『愛による死』を選んだ者への神からの褒美だったのだろうか?
過酷な世界で『林檎』を分け合い、愛と罪を分け合った冠葉と晶馬、そして陽毬の物語、完結。
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ようやく下巻まで読み終わりました。
アニメで見た映像と音、
そして文章で色々な事が補完された気がします。
面白かったなぁ。
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「純粋? これが、純粋な生命のやり方?」純粋な生き物であるために周りの人間を傷つけるくらいならば、僕は不純な人間であることを選ぶ。善悪が深く関わる、不潔な人間であることを選びたい。
(P.208)
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1~3巻の感想をまとめて。
小説はアニメの内容がそのままだろうかと思っていたけれど、登場人物の心情が細やかに描かれていたりアニメでは描かれなかった内容が挿入されたりと納得の小説版だった。新たな発見もあった。ただ年月の計算が間違ってる?ところが気になったけれど。
小説はじっくり最後まで読むとまた一巻を読み返したくなる使用になっているのでよくできているなあと思った。また時間を置いて読みたい。
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アニメは全話視聴済み。
素晴らしい閉幕でした。あとアニメでは解からなかった、気づけなかった細々としたシーン、心情を見れて面白かったです。
怒涛の展開で一気に読み終えました。全三巻と長い旅路でした。でも読後感は切ないけれど優しく、希望に溢れる、こころを動かされる。充足した気持ちです。
上・中・下。三巻ともに彼らは「家族」でした。もう一度言いますが、素晴らしいエンドでした。著者に拍手を贈ります!