紙の本
もう一つの館殺人
2015/11/16 17:48
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投稿者:makimaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
綾辻行人といえば「十角館の殺人」などでおなじみの館シリーズが代表作です。私自身ものめり込んで読んでいます。ある時、息抜きがてら館シリーズではないものを読もうと思いこの本を手に取りました。
しかし読み始めていくとあっという間に息抜きという考えもすっと抜けていき読書(推理)に没頭してしまいました。豪雪で閉ざされた館で起こる殺人。
そして綾辻行人の巧みな文章表現と伏線には毎回驚きと喜びを感じます。
ぜひ一度手にとって読んでみてください。
紙の本
死を予言する館(上)
2015/05/10 23:19
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投稿者:翠香 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『十角館の殺人』は孤島でしたが、こちらは文字通り吹雪の山荘です。
上巻では雰囲気作りにページを割いているのか、事件は半分を過ぎてようやく発生します。
薀蓄話が多岐に渡っており、中には興味をそそられるものもあったけれど、ちょっとうんざりしてきました。
お邸は調度品などは豪華だけど、住人は怪しさ満点です。
見取り図と首っ引きで読み進めましたが、見取り図にはない3階部分あるので気になります。
見立て殺人というのもぞくりとした雰囲気がありますね。
紙の本
雪の山荘で
2024/01/16 00:26
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投稿者:ミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
他の文学作品の引用や、芸術に関する知識もところどころに綴られている。そういった方に知識のある人は余計に楽しめると思う。
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クローズドサークル&ミステリ
2018/10/31 22:43
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
雪に閉じ込められたクローズドサークルに見立て殺人と、オーソドックスなミステリーに幻想的な要素もあって一風変わった読み応え。
キャラが多い割にはインパクトのある人が少ないので、名前を覚えるのに苦労したかな。
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その昔、新潮文庫から出ていたものの新装改訂版。講談社文庫の『館』シリーズと同じく、大幅な改稿は無い。
かつては代表作に推す読者が多かっただけあって、今読んでも充分に面白い。携帯電話が登場しないミステリも今となっては新鮮でもある。
幻想風味自体は『囁き』シリーズや、近年の『Another』の方が強いのだが、そこに至る流れが感じられる。
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うーん。蘊蓄は好きなのだけど、些か多い。そのせいで事件の進みが遅くページをめくる手が止まらないなんてことはなくさみしい限り。下巻に期待。
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ファム・ファタールじゃないけど、どうしてこうミステリーのワトソン役や、一人称の叙述の主人公は、美人のか弱い女性を好きになり、「何をおいても彼女を守らねば」と気持ち悪いほど一人気負ってしまうのか。事件自体は面白いと思うが、そういう部分が邪魔をして、読むのが苦しかった。
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完全改訂版再読。
館シリーズ番外編ともいえるような作品。変な仕掛けはないけれど、館自体が意志を持っているかのような「霧越邸」の魅力は随一かも。館が未来を予言し示唆するという幻想的要素が作品を支配してはいますが、事件の謎解きに関してはばりばりの本格です。
吹雪の山荘・見立て殺人という道具立ても万全。事件現場の光景もあまりに美しくて印象的。どこをとってもミステリ・幻想の魅力がいっぱいいっぱいに詰まった傑作です。
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古書店にて下巻と共に購入。新潮文庫版はかなり昔に読了してるんで実際には再読に近いが、細部とかほとんど忘れてるし初読みたいなものか。積ん読状態が解消されたらぼちぼち読もうかと思っていたのだが、年末年始に読んだ島田御大の『暗闇坂~』に触発され、勢いに乗じて手をつけることに。二分冊に分かれたことで、幕間一に示される折り返し地点がより明確となり、この時点で未だ第一の殺人しか起きていないため、話の滑り出しとしては非常に緩やかであることが判る。あと、文章自体は『暗闇坂~』と全然違うし、似てるのはテイストだけの模様。
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【あらすじ】
1986年、晩秋。劇団「暗色天幕」の一行は、信州の山中に建つ謎の洋館「霧越邸」を訪れる。冷たい家人たちの対応。邸内で発生する不可思議な現象の数々。見え隠れする何者かの怪しい影。吹雪で孤立した壮麗なる“美の館”で舞台に今、恐ろしくも美しき連続殺人劇の幕が上がる!
【感想】
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吹雪の中に佇む奇妙な館。
奇妙な名前の符合。
奇妙な殺害予告。
執拗に繰り返される北原白秋の詩の見立て。
なぜ殺人は続くのか?なぜ執拗に見立てを行うのか?
そして犯人は誰なのか?
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いかにもな本格ミステリ。こういう雰囲気の本、わくわくする。
密室!雪に閉ざされた館! 連続殺人!
なんとなくこいつが犯人だろうなぁ〜
と思ってた人が犯人で、ラストはなんだか拍子抜け。
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吹雪にあい霧越邸に逃げ込んだ劇団・暗色天幕のメンバー。リーダーの槍中、ライターの鈴藤など。同じく霧越邸に逃げ込んだ医師・忍冬。館にあふれるメンバーの名前に関するキーワード。李家グループの一族・榊由高の死。北原白秋の「雨」に見立てられた殺人。濡れていた遺体の秘密。榊の恋人・蘭の死。同じ見立て殺人。
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個人的には館シリーズに比べて読みにくかった。なんというか情景が想像し難いというか、、、。
とはいえミステリーとしては綺麗にまとまっていていい作品だと思う。正直最後の展開の表現は迫力とスピード感が凄まじかった。
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雪に閉ざされた館での連続殺人という手垢の付いたようなジャンルに挑んだ幻想的本格派ミステリー。
工芸、美術、文学の勉強にもなる。
伏線の張り方が巧み。