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「左手に…」で保安士だった八木薔子が教官に、そして「エグゼクティブ…」での身辺警護員になるまでの物語。
つながったことはつながったけど、なんか前の方が好きだったなぁ。
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八木薔子はかっこいい。生き方が、心意気がかっこいいのだ。
「左手に告げるなかれ」から「エグゼクティブ・プロテクション」に飛んだので、なぜ薔子さんがSPになっていたのかわからなかったのだが、これを読んで空白が埋まった。
それにしても、「坂東はいいますよ」の指令長は不思議なキャラクターだと思う。いつ読んでも違和感がある。どうしてこんなキャラクターにしたんだろうなあ。男前な指令長で、かっこいいとは思うけれども。
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同一主人公のシリーズ3作目、らしいのですが、シリーズ中でこれが初見だったので、すんなりと入り込めて、楽しめました♪
万引きGメン(ウィメン?)の女性主人公が民間SPになるまでのエピソードが丁寧に描かれていく中で、キャラクターの魅力を充分に醸し出していることで、登場人物それぞれに共感し、憧れていける。
いわゆる“お仕事小説”の趣が強いので、恋愛要素は希薄。最近妙に増えてきたタフな女性主人公が活躍する作品の1つだけど、そういったものは大抵は「女刑事」になってしまうところを、いまだなじみが薄い警備業の世界、中でも「保安士 (万引き防止専門巡回要員)」や民間での「身辺警護 =ボディガード」としたところが最大の特徴♪
特殊な職業の裏側を垣間見られる楽しさも加わって、とは言えどんな物語でも登場人物の魅力がなければ読んでいても面白くならない、という法則を「よぉ~く知ってますよそれぐらい」と言わんばかりに個性的に魅力溢れる設定にしてあるのがイイ♪
女性向けではないのかも知れませんがw 男性でも、どちらが読んでも楽しめる内容ではないか思います。超人過ぎる指令長サンは、途中退場なのだろうか?そこだけちょっと気になりますw
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久しぶりの渡辺容子さん。
江戸川乱歩賞受賞作「左手に告げるなかれ」の万引きGメン八木薔子の中短編集。
万引きを摘発する保安士から教官、エグゼクティブを警護する身辺警護員になっていく。
万引き保安士も身体警護員の世界も丁寧に書かれていて面白ろかった。
(図書館)
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「エグゼクティブプロテクション」の前章。
ボディガード 八木薔子誕生前の保安士としての活躍を描く。
万引きを摘発する保安士「八木」もいいけど、やはり
エグゼクティブを警護するボディガード「八木」が格好良い。
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万引き保安員の薔子のエピソード4篇と、警護に抜擢されアイドルの身辺警護につく1篇。「左手に告げるなかれ」のヒロインのシリーズ
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面白かったです。小さめな事件から大きめな事件まで色々。途中でSPに八木さんがなってたからびっくりしたww。
万引きGメンだった頃の方が好きですが・・・。
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再読。何度読んでも面白い。
女主人公・八木薔子が、初々しい保安士から警護員へとステップアップしていく文字通り、ターニング・ポイント(転機)となる出来事が巧く描かれている。
ラストを飾る「バックステージ」は、最もミステリー色の強い中編。「警護員」に転身後のヒロインが放つ渋い輝きがGOODよーん!
尚「SP」とは、警視庁警備部警護課の課員をあらわす「セキュリティ・ポリス」の略なんだよね。SPなる単語を使用するならば、民間SPが妥当なんだろうが、作者は一貫して「警護員」を使っている。些細なことかもしれないが、安易にSP を使わない所に良心が出ているネ。
長編「エグゼクティブ・プロテクション」では阿吽の呼吸で任務を遂行した相方・兼田(女性!)との確執も描かれ、そういう意味でも「バックステージ」が一番面白かったー。雨降って地固まるですな。
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渡辺容子久しぶり、というレビューが何編かあったが、遊民子もその一人。こんな傑作を見逃していたとは。
渡辺作品は10年ぶり、八木薔子に再会も15年ぶり。
保安士のヒロインもよかったが、警護員はより凛々しく魅力的。
この5編のなかでも、「バックステージ」が、ヒロインの胸のすく活躍と同時に、”犯人は誰か”、というミステリー的興味もあり、一押しかな。
この作品では、いきなり警護員に転身しているので戸惑ったが、そのいきさつは、「エグゼクティブ・プロテクション」に描かれているらしいので、さっそく読んでみよう。
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保安士から身辺警護員への転身を遂げる時期の八木薔子を描いている本書。
中短編集となっており、ひとつひとつの話が面白く、そのなかで読者が八木という人物の内面をより理解できるようになっている。
最終章では、人気絶頂アイドルグループの殺害事件に警護員として関わることとなった八木。この事件を通して垣間見える八木の人間性も魅力的である。
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面白い。
八木さんが現場の保安士から教育係、ボディガードへと前触れもなくどんどん異動していくのが不自然ですが、そんなことは関係なくリアリティと緊張感に溢れ、かつ優しく強い女性たちの活躍に引きこまれます。
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◆右手に秋風・・・女性保安士としてまだ駆け出しの八木薔子が警戒するのは客だけではない。怪しい動きをしている女性販売員(白ネズミ)もいる。
◆去年の福袋・・・同じマンションに住む2歳年下のOL・佐久間律子が持ってきた福袋には、なんと使用済みの男性用ブリーフが入っていた。
◆サボテン・・・保安士の教官となった八木が今1番気にかけている後輩が、奥寺真弓だった。仕事に身が入っていない彼女がかかっているのは恋の病だった。
◆ターニング・ポイント・・・同期の岩田久美子が急に辞めると言い出したため、その代わりに久しぶりに保安士として現場に出ることになった八木。そして彼女はさっそく若い中国人3人組に目をつける。
◆バックステージ・・・身辺警護員に転身した八木は、アイドルグループ・B・アンビシャスのメンバー・南ルカの身辺警護を依頼される。彼女は同じメンバーのスミス・グレース澪の遺体を見つけた第一発見者であった。
上記5篇の短編集。全て八木薔子が主人公の短編だが、その身分は保安士新人、保安士教官時代、身辺警護に転身してからと立場は様々。「左手に告げるなかれ」での八木のルーツや右手の傷の理由、そして坂東指令長とのやりとりもたっぷり描かれていて、満足な一冊。
◆バックステージ・・・対象をただ危険から守るというだけでなく、彼女の心に寄り添う警備を心掛ける八木。女性ならではというか、男性ではなかなかここまではできないんじゃないかなぁと思わされるもので、さすがだなぁと。
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「左手に告げるなかれ」を読んだのが、もう10年近く前。
「エグゼクティブ・プロテクション」も6年前。警察組織ではなく、民間組織の「身辺警護員」と言うのが、新しくて面白かったイメージは強いけど、正直、細かい内容までは覚えてない。
それでも、保安員から身辺警護員になるまでの八木薔子を綴った連作を集めたこの作品はブクログの評価通り、面白かった。
深町秋生の「PO」を読んで、民間警護が気になって、調べてみたら、続編が出ていた。初出は「左手に告げるなかれ」の発売と前後しているものも多いが、この本自体の発売の頃に警察でも「PO」と言う組織が出来たものと思われる。
発売当時は民間人を警護すること自体が大変だった時代から、少し様子が変わっていることを考えると、このシリーズの続編は期待出来ないのかなぁ。スピンオフは出ているので、とりあえず、そこまではよんでみようと思う。
しかし…全体的には面白いんだけど、不倫のネタが多いのが、少しうんざり。
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女性版ハードボイルド小説を読んだ気分。
分かっているはずなのに途中何度か
「あれ?八木薔子って女性だよね?」と
確認した自分がいました。
読んでいる私の背筋さえピンと張られてしまうほどの
八木薔子のキビキビ感が爽快。
と同時に女性以上に女性らしい気の細やかさに脱帽。
ストーリーも保安士から身辺警護員へと緊張感が増していき、
ページをめくる手が止まらなかったです。面白かった。
渡辺さんの作品を読んだのは
「左手を告げるなかれ」以来のはずなんですが、
読了した記憶があるものの内容をスッカリ忘れている私。
(その作品が記憶に残らないほどつまらなかったわけではなく、
単に私の記憶力の問題な気がしてしょうがない。
つまらなかったのなら「つまらなかった」と逆に記憶に残っているはず)
というわけで、もう一度読み返してみようかな。