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終盤の展開や開示される出来事が
ほぼすべて事前に想定できていたので
驚きがなかった。予定調和。
それでも読後感の良い作品は沢山ある
けれど、この作品の場合はイマイチ。
あとがきの記述を見ても、作者自身は
叙述トリックを駆使した小説を書いた
つもりっぽいし・・・残念な話かな。
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函館に立つ洋館で自分を醜いと言う主人公が語る話です。読んでいると陰々鬱々。感じる空気は灰色。。。
決してキモチの良い話ではないのですが、ストーリーの出来はとても良く、続きが知りたくてたまりませんし、謎が謎をと思いをめぐらせて読み進みます。
ネタバレになりそうなので、この辺で。
文庫本には文庫本用に書かれたあとがきがあり、お得。
しかし、決してゆめゆめ先に読んではなりません。
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函館の郊外の豪邸に住む家族の物語。つか、悲劇か。
まぁ、いいんだけどね。
なんか、んん、ってなってたら、やっぱりこういうことかと…。
うーん。
篠田真由美は、<女性>というものがそこまで嫌いか、とすごく思ってしまった。主人公は、そうじゃないってテイにはなってるけど、結局は自己否定の延長にあることで、それって永遠に報われることがない否定なんじゃないかと思うわけだ。
ともあれ、これにでてくる<女性>たちが、そろいもそろって酷いです。
まぁ、男性もロクでもないんだけど。
ん、結局ろくでもない人間が集っていたって話か。
ゴシック小説なので、雰囲気で読ませるっていうのは基本だと思うけど、なんかなぁ…。ジョン・ソールの「暗い森の少女」ぐらい迫力があると、ってつい思ってしまった。
素材は、ちゃんとあるんだから。
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まだまだ読み始めたところですが…篠田さんの作品なので、館と風景の描写がさすがです。
読了。
途中からなんとなく、結末が読めてきましたが、違ったらいいなと思いつつ読み進める…
やっぱりな結末。
血のつながり故なのか、、、
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函館の西郊で海に臨んで建つ邸宅。
私事ではありますが、最近、函館を旅したので身近で起きたお話・・・と錯覚してしまいそうな感じ。
風景の描写がとても良い。
男と女。
家族。
男。
女。
様々な人間模様のストーリー。
なかなか面白い作品。
'12.12.08読書完了
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函館の海沿いに建つ洋館を舞台にしたミステリ。
継母、継姉の策略により財産を乗っ取られようとしている、と訴える主人公が、兄への手紙と日記により物語を綴っていく形。
ストーリー自体先が読めるのと、なんだか文章が冗長。
篠田さんは昔から文章のテンポがよくない(その分ストーリーで魅せる)タイプだと思うので、こういう文章力勝負の展開は向いていないのではないだろうか。
http://www.horizon-t.net/?p=588
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何これ?
深窓の令嬢が巻き込まれた殺人事件、というと聞こえがいいがどれも謎が底が浅い。
というか、底がない!
ヒロインが男というのはあっさりわかるが、それはミステリのガジェットの一つと思いきや、それが謎のメイン!
後はどれも適当。近づいてきた妹も謎の探偵もどれも行動に説得力が無いし、兄の行動も場当たり的。いなくなった義理の母や自殺した母に至っては謎でも何でもない。しかも長々と続くヒロインのモノローグや日記は重複した内容が多いし、形式を変える意味もない。これはせいぜい中編程度。三分の一以上は削れる。書評でおススメされていたがビックリの駄作。これがこの作家のベスト?まさかね…。
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篠田真由美お得意の耽美な世界観、に酔いたかったんだけどなぁ。。。
トリックには早めに思い当たってしまったし、現実の汀を取り巻く人々がなんというか……騒々しすぎた。
もっとがっつり創り込んで、リアル無視した空気感展開してほしかった。そのぶん、もっとタイトに。
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本屋のフェア棚で表紙買い(帯買い?)
主人公の独白と手記がずっとうじうじしているので、うしろから蹴飛ばしたくなる…。序盤から感じる違和感の正体に中盤あたりで気付き、そこから更にひっくり返されることがあるかなと思ったけど、そのまま読了。ちょっと分かり易すぎるけど、この真相は嫌いじゃない。登場人物全員があまりにも短絡的すぎるのは気になる。90年代の話よりも前時代的な雰囲気があるが、ノスタルジックな空気は好きだった。
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耽美な雰囲気で始まったものの、初めからなんだか引っかかる。弁護士との対談で疑惑爆発。どうせ、転換的叙述でしょと思わせておいて、期待を裏切るかと思ったらそのままラストへ失踪。
服部まゆみの「この光と闇」と趣が重なるが、それが秀作だっただけに、本作はうーんてなかんじ。
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汀の心があまりにも悲しい。
自分を醜いと思い詰め、父の再婚によりできた家族にはひどい扱いをされる。
ただ1人の味方のはずの兄は遠くにいる。
心を開けると思う相手ができたのに、、、
それがさらなる悲劇をうむなんて、悲しすぎる。
汀の魂に救いがあることを願わずにいられない。