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お幸せに
2020/10/23 15:38
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
『恋は憂鬱で出来ている』の続編
幸(みゆき)は大検を取る為の勉強を、伊原の幼なじみである嶋村兄弟の弟・樹利に見てもらいながら樹利の働くカフェの手伝いをしていた
カフェの常連客が新人を連れてきたが、その男はやたら馴れ馴れしく井原や嶋村兄弟は警戒し、井原の仕事に幸を連れて行くことに・・・
幸と井原は相変わらずラブラブだし、井原ファミリーとゆかいな仲間たちは今日も楽しそうだ
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08/7/30
続編。
ラブラブカップルと一癖ありの愉快な仲間たちのお話でした。
『僕の母親は僕を産んでくれたひとだけど、家族になるひとはなかった、』138P
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タイトル:猫は幸福で出来ている
著者名:きたざわ尋子
イラスト:紺野けい子
出版社/発売元:白泉社
シリーズ名:白泉社花丸文庫
発売日:2008年06月出版
ISBN:4592875583
税込価格:580円
■Story■
十七歳にしてひとりで生きていくことになった松谷幸は、
ダーツバーで働いていたときに知り合った伊原克峻という男に
拾われて一緒に暮らすようになった。
伊原は調査事務所を開いていて、その事務所や幸と暮らす部屋がある
ビルのオーナーでもあった。
幸は伊原の幼なじみである嶋村兄弟の弟・樹里が働く、
ビルの二階にある飲食店を手伝っているのだが、
新しく店に来るようになった尾木という男にやたら馴れ馴れしくされる。
当然、伊原はそれをおもしろくなく思って…。
■感想■
相変わらずの伊原の幸に対する溺愛っぷりに、こっちが恥ずかしくなる。
前作に比べると然して幸の感情の大きなブレはなかったが、
幸の置かれている環境が、さらにとても好ましく温かなものであり
伊原の内側へ入り込める存在であることが垣間見え、なんだか嬉しかった。
この温かでゆるやかな空間がいつまでも続いていって欲しいと
願わずにはいられない…そんな気持ちにさせられる。
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恋は憂鬱で出来ている、の続編
恋人になった伊原のビルで一緒に暮らしている幸。
しかし生活費も何もかもを出してもらうのは気が引けて何かしたいと思ってる。
カフェの客にデザイン事務所の新人が入って、どうも幸狙いのようで伊原はくぎを刺しに。
相変わらず、ラブラブで糖度が高くて良い。
幸が自分の居場所を見つけてそのなかでこれからを考えて将来を見つけようとするのが良い。
新に出てきた男が横やりを入れるのかと思いきや、それな全くなくて、別な展開になったのでほお?と。
もう少し掘り下げて重い話になっても良かったのかなと思わないでもないけど。まあ、あれはあれで良かった。
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幸は不思議なほど真っ直ぐで強い子だなぁ。と思った。母親に「捨てられた」と言える状況なのに、母親を恨んでいる感じがしない。そこまで苦労したとも思っていない。しかも優しい人たちに出会うことができたのはラッキーとまで言っている。ひねくれてもおかしくないのに...。と思うけど、こんな幸だからこそ、可愛がりたくなるし、味方が増えていったのだろうなぁ。とも思った。幸と伊原が住むビルの緩くて、わちゃわちゃした感じがなんとなくほっとできて楽しかった。