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いだてん剣法 渡世人 瀬越しの半六(小学館文庫) みんなのレビュー

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みんなのレビュー1件

みんなの評価4.0

評価内訳

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紙の本

600ページで730円。面白さを含めたコストパフォーマンスは抜群

2008/12/22 16:19

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:安之助 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 かつて五百円紙幣の“顔”と言ったら岩倉具視で、82年に五百円硬貨が発行されるまで、明治維新の元勲として、かなり有名な人物であった。公武合体論を唱えて和宮降嫁の実現に活躍した下級公家であると、確か、学校の歴史で習った。それが、金がないため、家の一角を博打場に貸して、“ショバ代”を取っていたとは-。そのことは、澤田ふじ子の作品でも読んだことがある。そのときは話を面白くするための創造かもしれないと、半信半疑だったのだが、別々の著名の作家が触れているのであれば、いわば“ダブルチェック”済み。岩倉が、ショバ代で生活していたのは、事実なのだろう。

 それはさておき、本書の主人公は「瀬越しの半六」という元武士の渡世人。別名「頼まれの半六」、文(ふみ)でも金子(きんす)でも証文でも恩義の依頼は必ず届ける任侠界の“飛脚屋”である。
 時代(とき)は幕末。ひょんなことから、自分が切った(殺した)相手から頼まれて、水戸浪士佐野半弥へお金を届けることになった。消息を尋ねて江戸から京都まで、その間、出会った歴史上の人物が数人。大前田栄五郎、清河八郎、小島四郎(のち相楽総三に改名)、そこで岩倉具視にも会った。尋ねる佐野は尊王攘夷派の過激派だから、岩倉に“天誅”を仕掛けようという仲間の中心人物。対して、半六が佐野捜しの過程でたどったのは岩倉だから、皮肉にも護衛役を頼まれる。もちろん、依頼は依頼、義理は義理。お金を頼まれたのが先だから、まずその依頼を片づけ、その後、岩倉を襲われたら、全力で防げばいい。万一、相手がお金を受け取らない場合には、力づくで、懐に納めさせた上から、腹をえぐるつもりだと宣言する。
 だが、佐野は京都からいなくなる。なにか他の計画(和宮降嫁阻止)を果たすためのようだ。それに伴い岩倉の護衛は必要なくなったのだが、代わって、半六を岩倉に紹介してくれた(つまり岩倉の家で賭場を開帳していた)親分が佐野に討ち果された。金子もまだ渡してはいないし、その親分の仇も討たなくてはならないと、追いながら江戸に向かう。そのときに芝居で言えば「セリフ一つの通行人」程度に接触するのが、のちの会津の小鉄。
 
 解説の文芸評論家は「長谷川伸、子母沢寛の作品に比肩し得る博徒もの」とべたほめだったが、残念ながら二人の博徒ものの作品は読んでいない。しかし、それを抜きにしても、虚実織り交ぜての展開で、本書は面白いと感じた。

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