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マニュアル本ではありません。
2018/03/09 15:41
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書にマニュアル的役割を期待するのは、間違いである。むしろ、マニュアルを求めるアリ型の思考の限界と弊害を説く。
そして、今の時代、日本人はアリ型思考ゆえに苦戦し、キリギリス型の思考へのモデルチェンジを勧め、キリギリス型の思考がどのようなものかを
わかりやすく説明している。
思考のモデルチェンジを図りたい人に是非読んで欲しい。
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説明の仕方が絶品の細谷功氏
2015/10/28 09:05
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投稿者:閑中不放過 - この投稿者のレビュー一覧を見る
細谷氏の本は、抽象的な概念もアナロジーを使って非常にうまく説明してくれる。これまで同氏の本は多く読んでいるが、その度、説明の上手さに、思わず、「そうだったのか!」とか「そうそう、そういうことなんだ!」と膝を叩きたくなる。この「問題解決のジレンマ」もその一つと言える。本書は、企業の中で、経営企画や戦略企画、或は一部門の企画部署で企画立案業務を担っている方には特にお薦めである。その理由は、抽象的な概念が議論の中心と成り勝ちな業務では、兎角議論が噛み合わない、或はそもそも互いが思う概念が理解できないで討議が紛糾することが屡々発生する。その根本原因が、本書に書かれている「アリとキリギリス」との差異に起因することだからである。本書を読み、この違いを頭に入れて討議に臨むと、自らの意見の説明の仕方、アプローチの仕方に工夫ができるだろう。
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問題解決
2017/08/30 18:33
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
難しそうだけど図をいっぱい使っているので分かりやすくて良いです。
意識して思考をすることで頭の中がこんがらがるって状態が減ってきたように思います。
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ドラッカーというキーワードが気になって手に取った一冊。
“既知の未知(知らない事を認識している)”と“未知の未知(知らないということに気付いていない)”の定義は、自分の中でも自然に壁を作って、後者を意識できていない部分が多いかも。解決策としての抽象化が、比較的身近な『なぜ3分析』つながっていたけど、その後の具体化が大事というのはあまり意識できてなかったので、なるほどな感じでした。
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2015年47冊目。
「問題“解決”者」の思考と「問題“発見”者」の思考は二項対立にあり、必要な価値観やスキルは180°異なるという「問題解決のジレンマ」を説いている。
序盤では、思考の領域を「既知の既知」「既知の未知」「未知の未知」の3つに分類し、それぞれ「問題解決された状態」「問題は発見されているが解決されていない状態」「問題が発見されていない状態」と整理され、場合分けで丁寧に解説が進むため非常に分かりやすい。
中盤では、問題解決者を「アリ」、問題発見者を「キリギリス」と例えて、両者がどのように異なり、なぜ今キリギリス的な視点が重要視されているのかが説明される。
最後に、「無知の知」に至る意味でも重要な「メタ思考」をするための3つのテクニックが紹介される。
個人的には、サブタイトルの「イグノランスマネジメント」の通り、もう少し「無知」の扱い方に焦点を当てて欲しかった感はあるが、十分に興味深く、満足できる内容だった。
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問題発見型の思考方法を身につけるためのメソッドを紹介する。
問題発見が不得意な人は、無知や未知に着目することが重要と説く。
図を交えた喩えでわかりやすい。
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問題解決には
・解決すべき問題を定義・発見する上流と
・発見した問題を解決する下流に分けられる。
問題発見と問題解決では求められる能力が異なっており、またその能力も相反するものなので、
組織内での役割が問題解決から問題発見へとシフトしていった時に、上手くパフォーマンスを発揮できないことを問題解決のジレンマと言っている。
そしてその具体的な処方箋は・・・
「一段階思考のレベルを上げる」みたいな記述ばかりだったからそこで本を投げました。
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『未知の未知』,『未知の既知』,『既知の既知』という区分の定義付けには目から鱗が落ちた。問題発見的思考を探求する人に読んでもらいたい。
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読み物として面白かった。内容としては、まあそれなりに自分もできているかなあと思う。
日々、大喜利をやっている成果かと思う。発想が柔軟になり、抽象化も鍛えられる。
随所に挙げられた例えがわかりやすいので理解しやすい。
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問題解決のジレンマということで、
問題解決ができる人は問題発見ができないというジレンマや無知の定義やいま求められている知のあり方などについて、抽象的な話を非常にわかりやすく解説した良著。参考になり。
<メモ>
・思考の軸とは大きさや重さといったある変数で表現される一つの次元であり、二つの極で表現されるものである。思考の箱のセットがフレームワークと呼ばれるものである。
・線を引くという要素によって知識の蓄積を重ねてきているが、新しい発想をするときには障害となることがある。
・知識は事実と解釈のスナップショット。
・無知には様々な種類がある。ポジティブな事実の無知は「知らぬが仏」、ネガティブな事実の無知は「恥ずかしい無知」、ポジティブな解釈の無知はアンラーニング持っている解釈をリセットして考えること、ネガティブな解釈の無知は「無知の無知」である。
・個人でも組織でも時間による知的成長とともに「既知の既知」の領域は広がっていく。本来は「既知の未知」の領域も大きくなり、「未知の未知」の領域は指数関数的に広がっていくはず。未知の未知の領域を意識していない、すなわち無知の知の認識がない人、無知の無知の人は既知の未知の領域は固定されているので、既知の未知は減少する一方、自分が賢くなる感覚を持ってしまう。無知の知を実践する人は未知の未知の領域を知っているため、自らが知的成長とともに愚かになっていくすなわち無知の知を実践する考え方になっている。
・問題を解決しやすくするように線を引くことによって、解釈が固定化され、事実とのかい離が生じるという現象が生じる。
これが閉じた系のジレンマ。
・抽象度の高い上流では抽象化思考の能力が求められるのに対し、現実的な行動が最重要な下流のフェーズでは具体的な行動力が何よりも求められる。
ノウハウがストックされている下流では知識量が重要だが、ゼロからの創造性が求められる上流では限られた情報から新しいものを生み出す創造・想像の力が求められる。また、作業分担もきまっておらず、常にフレキシブルな姿勢が求められる。上流は常に能動的に動くことが求められる。
・変数を固定して考えるアリは、いまある変数で他と比較して、数値でそれを上回る方法を考える。
キリギリスは数値の比較に持ち込まないように比較表で相手の欄が埋められないような変数そのものを考えようとする。単に従来機能を増減させるのではなく、抜本的な機能を増減させる。変数を減らすというオプションもありうる。いかにうまく戦うかを考えるのがアリ、いかに戦わないかを考えるのがキリギリス。
・次元をあげることで他の糸口やより大きい視点での最適解につなげられる。ただし、変数が増え、複雑さは増してしまう。
・失うものがある人、知識経験が豊富な人、地位が高い人、エスタブリッシュメント、年長者はアリ型思考になりやすく、失うものがない人、知識経験が浅い人、地位が低い人、チャレンジャー、若者はキリギリス型の思考になりやすい。
・視点や思考の次元をあげることで未知の領域の問題発見を促す3つのメタ思考法が��る。
①抽象化・アナロジーによって次元をあげる。抽象化されたレベルでの共通点を見出すことで、遠い世界とのつながりを見つけて、別の世界から新しい発想を生み出すことができる
②思考の軸で次元をあげる。個別の事象を見るのではなく、一段階上の思考の軸をもって事象を捉えることで、自らの思考の盲点が見つかるとともに、新たな視点と気づきが得られる。
③Why(上位目的)すなわち「なぜ?」という問いかけで、思考の次元をあげる。たとえば手段→目的という形で上位目的に上がることで、具体的な手段にとらわれることなく正しい問題定義を行い、本質的な解決の手段を発想できる。
・一見全く異なる領域同士の共通点を見つけてそこから新しいアイデアを生み出すのがアナロジーの発想。一見異なる共通点を探すことが重要。上位概念での共通点を探してくる。簡単には見えない共通点を探すことが創造性につながる。
・アナロジーは不連続であり、純粋な論理的な連続的な
思考と異なり発想を良い意味で飛躍させること。
・軸には大きさや形といった座標軸で考えるのと、対立軸で考えるという二つのパターンがある。軸は両局が必要。思考の軸は上記二つに加え、経験則から抽出されたフレームワークもその一つである。
・原因と結果、目的と手段といったように、Whyのみが同じ事象に対して繰り返し続けることができる。繰り返すことによってより本質的な上位概念に至ることができる。そして、本質に迫り、より優れた問題に定義しなおしたり、本来解くべき新たな問題を発見することにつながる。
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とても良かった。
http://kininaru-tetsu.blogspot.jp/2016/05/blog-post.html
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vol.302 思考の限界を超えられるか!?無知の活用方法を知ってビジネスに活かす。http://www.shirayu.com/news/2015/
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【目次】
1.「知」と「無知・未知」
― その構造を明らかにする
2.「問題解決」のジレンマ
― 「問題解決」できる人は「問題発見」ができない
3.「アリの思考」vs.「キリギリスの思考」
― 問題解決から問題発見へ
4.問題発見のための「メタ思考法」
― 次元を上げて問題を発見する
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めちゃくちゃ話がむずいけど、ここまで論理的で言語化能力が高い人の本はおもしろい。
具体と抽象を意識すること大事
抽象化によってエッセンスだけを取り出しほかに活かす。
問題解決は枠の中の最適化
問題発見は白紙に枠をつくる