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投稿者:レムロム - この投稿者のレビュー一覧を見る
生物学のナビゲーターとしてこの本はよいと思います。生物の様々な事象を、緩ーく解説していて、入門書としては最適でしょう。
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生物は暗記の方が楽という時が多いですが、物事には理由があり起きているのかと改めて理解した気がする。短な人にすでに話したくなる、もはや話した生物学。読めば読むほど知りたいことが増えます。
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どちらかというと受験生向け。内容は、アリなどの社会性昆虫などの既出の話も多い。
学校で習う生物学は、記憶力重視である。その理由は、現在の遺伝子中心の説明がなされていなかった過去の観点を引きずっているから説明が統一化されていない。同じような役割も局面によって全く違う用語と説明をされており、メモリーの無駄遣いとなりやる気を失わせている。一方進化の観点から考えれば、たいていのものは説明が付き理解が進む。
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生物苦手だった私が楽しめた本。
暗記中心の生物の教科書をあえてカスと書いた著者さんの勇気がすばらしい。
DNAの成り立ちの話とか、二重螺旋の結合の仕方が合理的とか、葉緑体とミトコンドリアは異生物から取り込まれたとか生物ロマンを味わえた。
小ネタで書いてあった、植物はなぜ緑なのか(植物は光の吸収のピークが赤と青にあるので、緑は吸収せず反射する)の話にもなるほど納得。
って、おかしいな、私物理学科だったはずでそれくらい知っててもおかしくないんだけど(苦笑)
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ところどころの遊びが面白い。
生物学を学ぶ時の、生命のあり方、進化論からの切り口がうなずけて面白い。
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高校の教科書や高等教育の生物をひたすらにディスる本。コラム的な話はいくつかあるものの、基本的には高校生物の補填的な形で書いてある。面白いけど、そこまで目新しい話が多いわけでもなかったかな…。ちょっとディスり過ぎなのも気になってしまう。植物の生活環の違いを進化で理解する話とか、ヤマトシロアリはオスとメスが別種として扱われるほど遺伝子が異なっている話とか面白かったし、著者は進化が専門のようなので、そちらに的を絞ってくれたほうが楽しい本になった気もする。下手に遺伝の解説とか入れてしまっているので中途半端になっているなという印象。タイトルだけ見るとこの著者の他の本のほうが面白そう。
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生物学の高校教科書が、知識の羅列になっている事を批判している。生物現象には理由・原理があり、それを理解のすれば単なる知識の暗記でなく、学問になるという話し。
それはその通りだと思うが、眠れなくなるほどの目新しい知見はあまり出てこない。高校教科書に拘泥し過ぎではないかと思う。
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生命には理由がある――生物の驚くべき多様性を「進化」を基軸に解き明かそうとしてくれる本。
なぜ「進化」かというと、進化メカニズムは全ての生物現象の基盤となっているから。
ぐっとくるのは、「生物はあえてミスを犯すシステムを採用することで、自らの存続性を確保する道を選んだのかもしれない」という考え方。
遺伝情報はコピーされて受け継がれていきますが、そのとき、ごく低い確率でミスコピーが起こります。もしこれが完全なら、何世代経っても同じってことに……そんな「進化しない生き物」がいたとしたら、ほんの少しずつミスコピーをしながら、何世代にもわたって少しずつ、そのときの環境に最適なカタチに進化し続けるもののほうが勝ち残るのにどう考えても有利。
何事にも理由がある。そして世界の理由を明らかにする(説明する)ことこそ、学問が目指す目標だと考えている著者ならではの論理。
間違える。人は間違える。それをこんなふうに肯定されると救われます。
マイナス面にしか目が向かない鬱状態についても、適応的意義はよくわからないと前置きしつつ、以下の3つが紹介されます。
・鬱になったザリガニ
・悲観的なミツバチ
・抗鬱剤成分が川に流れたときの魚の行動
鬱状態の生理的メカニズムはヒト同じように起きているそうです。だとすればこんな心の動きもまた、脳を初めて持った祖先から受け継がれて進化してきたことを示していると考えるのが自然だと著者は言います。魚の例からは、鬱状態は逆に生存率を上げる効果を読み取ることさえ可能です。
生物のすべてをまずそのまんま見つめて、そこにある意味を見出していく姿勢に、惚れます。
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今の『生物』の教科書は、進化と言う生物を貫く軸を顧慮せず、生物が示す現象をバラバラに置いた構成になっている。生物学とは単に暗記する物ではなく、理解し何故そうなるのかを知ることにより分かりやすくなる。本書はその手助けをするガイド本なのである。
人に限らず、生き物の大多数のオスとメスは協力し子孫を残していくものだと思っていましたが、それは当たり前ではなかったのですね。両者の間にも熾烈な戦略合戦があったとは・・・理解し合えないのも無理からぬことなのかもしれません。
常日頃社会性昆虫は何故に自己よりもコロニーを優先するのか?と不思議でなりませんでした。これを読んで謎が解けたわけではありませんが、人体でも細胞レベルで考えれば同じことが言えるとは驚きです。本当に生命とは奥が深い。
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https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-76860-1
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「生命はただ一度だけ生じ、
最初の生命が進化を続け、
現在見られるような多種多様な生物を
作り出してきたと考えられています」
生物の様々な現象、多様性、遺伝、
そして、何事にも理由があるということを
知ることができました。
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生物現象の基盤には進化がある。DNAにしても、分離の法則にしても、進化に関わる事実や法則の上に相互に関連して起こってくるもの。だからまず基盤となる進化について理解することが生物学を理解する早道 だと。しかし生物教師の多くは進化についての理解がない場合が多かったり、教科書は関連性もないまま、知識羅列されているだけになっているのが現状だとか…(たしかに…)
他に昆虫も魚も人間と同じように鬱になることや、オスがメスにアピールをしたりメスがオス選びに慎重な理由は配偶子が関係して いたことなど、今回も大変興味深い内容でした。
また私たち人間にも身近に関わる性についても、それがなぜ存在するのか証明されていないことは意外でした。今もまだ明らかにされていないことって案外多いんだな…と。未知だからこそ神秘的で奥が深い。
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基礎的な生物の知識が必要ではあるものの、読みやすく書かれていると思う。
暗記が苦手で数学や物理に逃げてたので、生物ってだけで怯えてしまうとこあるけど、あの頃にこんな感じで雑学を交えながら教わってたらもう少し興味出せたかなあ。
ただ、眠れなくなるってタイトルは大袈裟かな。
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小難しいところは飛ばして読みましたが面白かったです。
「ある蝿の雄は自分の子孫をより多く残すために繁殖相手の雌に毒を注入する」というのを見て、個の利益のために相手を尊重しないのは人間も虫も大差ないなぁと。
個人的にはもっといろんな動物や虫の雑学が紹介されていると思って手に取ったのでガッカリでしたが、高校生物の復習だと思って読める部分も多かったので懐かしかったです。
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皆さんの書評と同じ感想。高校の生物学がベースだが、教科書は事物の羅列で分かりにくいと一刀両断するのは一理ある。進化を通して機能を理解していくほうが分かりやすいのは間違いない。
ただ、面白くて眠れなくなるような本ではない。むしろ途中で眠くなることもあり