紙の本
兄・妹を巡るほのぼのとした作品。
2021/01/30 22:46
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
兄・妹を巡るほのぼのとした作品。章ごとに謎解きを楽しませながら、可愛い妹の大きな謎を紐解いていく展開が憎い。一つ一つの短編も丁寧に構成されており楽しめる。各所に挿入される短歌が作品に風格を添えている。全体として幻想的な雰囲気を感じさせる不思議な作品でした。
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うまい作家だ。特に子どもの使い方がうまい。そのためゆるいミステリー仕立てでもどんどん読める。
しかし、キャラがちょっとオーバースペックで活かしきれていないのが残念。続刊への布石と見れば、今後が楽しみともいえる。
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久々にジャケ買いして当たりの一冊。手習い所を営む、ぐうたらな兄、数馬と、しっかり者の妹、奈緒。設定やキャラクターもいいけど、四季を描く文章が美しい。
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なんとなく手にとって読んだ本。手にとって「あたり!」でした。うまい作家だと思います。読みやすいし、連作短編。その一編の長さがちょうどよい。
それから、いろいろな作家のティストが良い感じで味わえます。宮部みゆき、京極夏彦、あぁ、このテーマは御手洗さんが得意かな?なんて思いながら面白く読みました。
この作家、ほかの本も読んでみたくなる作品です。さて、どんな独自の世界を展開していきますことか。期待したいです。
今作はとても素敵な作品です。
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☆4.0
学識豊富で剣の腕も立つ兄、数馬と花も恥じ入るほど美しく好奇心旺盛な妹、奈緒。
とても仲の良い兄妹には秘密があった。
仲が良くお互いに思い遣る(想い合う?)数馬と奈緒。
時にコミカル、時にシリアスに物語が進み、面白かった。
ぜひこの兄妹の続編を希望したい。
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短編六話集?
背景は高貴な生まれの双子の一人、女性仮性半陰陽の妹奈緒を守る決意をした兄吉井数馬、武芸だけでなく学問にも通じた手習所師範の活躍?
全編を通じて背景が説明され、時代推理では無く、歴史ミステリーか
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なんとなく、表紙の面白そうな絵に引き込まれて、手に取った本で、初めて読む 作者浮穴みみ氏の本である。
6話の連作短編であるのだが、時代背景のすばらしさと、謎めいた兄妹の生い立ちを含めて、天文学にも薬草学にも秀でており、とても楽しく、読んでしまった。
寿限無の言葉に、仏語のジュテーム(I love you)にひっかけている所なんか憎い表現である。
「紅葉立つ」の所、今年の干支は戌年にピッタリの、ざるをかぶった犬で、笑う、、、最近はテレビでもしていましたね。
お香の銘を、即座に「紅葉」と返答する数馬の粋な所もいい。
「臘月尽く」の所で、看る看る臘月尽くーーとは、見る間に過ぎ去る師走の様を言う禅語、、、と、初めて知った言葉であった。阿弥陀正月も。
何でも欲しい物を、と、問われ、奈緒が、数馬の事を大きな砂子と、答える所、とても甘い気持ちにさせられた。
「ベルレンス・ブラアウの佐保姫」出だしの言葉の意味が、絵師の使う銅版画の毒での殺人を起す前触れの予告のような感じで物語りが、始まる。
寅年生まれの肝臓と両足切断の惨たらしい殺人者は、我が子を思うばかりの気のふれた母親であった。
「きらと交わる」この時代に日蝕が、観測されており、遮光鏡もあったのが、すごい!
お砂が、名を変え、お波津であった事や今でいうアレルギーだったのを漢方薬で、治って美人になっていたのも、最後には、ほっこりさせる。お菓子のネーミングも流石!
そしておとみさんの年齢も笑ってしまった。
「姫の竹、月の草」で、はなの盛りに死ぬる定めなり・・・・この子つきの子なれば・・・・・・・・の謎ときで、「月草庵」、、の号で、殿御をつきさまと、読んでいたことなど、、、、横笛の名手の少年と、数馬の親交から見える政治への在り方も、、、最初の絡まったような糸が、ほどけて行くようで、楽しく読めた。
解説の部分で、西上心太氏が、書かれているが、浮穴みみ氏の「恋仏」「こらしめ屋お蝶花暦 寒中の花」等、題名からして、面白そうな作品。
是非読んでみたいと、思った。