紙の本
イノベーションを起こせる人々・企業について詳細に解説されています。
2018/06/08 09:57
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、イノベーションを起こせる個人や企業は今や貴重な存在であると同時に、グローバル社会ではとても必要となってきています。そんなイノベーションが実践できる人や企業とはどういう能力や資質をもっているのかを詳細に分析、解説した非常に画期的な書です。ぜひ、本書を読んで、あなたもイノベーションが展開できる人材になっては如何でしょうか。
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内容紹介
2012/02/07 14:45
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投稿者:ビーケーワン - この投稿者のレビュー一覧を見る
イノベーションを起こす人々に共通する能力とは?
世界で最もイノベーティブな企業のDNAとは?
個人と組織のイノベーション能力を向上させる手引きがここに!
本書は『イノベーションのジレンマ』のクリステンセンが贈る、イノベーションの源泉となる「人(とその能力)」についての言及である。6年の年月を費やして、スティーブ・ジョブズ、ジェフ・ベゾス(アマゾンCEO)、アラン・ラフリー(P&G前会長)などに代表される革新的な経営者25人と、5,000人を超える先見の明のある起業家を分析し、彼らがどのように創造的なアイデアや事業戦略を生み出したのかを5つのスキル(能力)にまとめあげている。そして、イノベーションを起こす能力は、けっして先天的なものではなく、後天的に育成できる、と結論づける。さらにその能力の特徴と開発手法を具体的に掘り下げていく。なお、本書のもととなった論文は2009年マッキンゼー賞を受賞している。
【原題】The Innovator's DNA: Mastering the Five Skills of Disruptive Innovators
【推薦のことば】
◆『イノベーションのジレンマ』と『イノベーションへの解』を指針としてきたわれわれが、本書で「世界で最もイノベーティブな企業」の第一位に選ばれたことを、大変光栄に思う。これからは『イノベーションのDNA』が、イノベーションに取り組むすべての人、すべての企業のバイブルになるだろう。
——マーク・ベニオフ(セールスフォース・ドットコム会長兼CEO、『クラウド誕生 セールスフォース・ドットコム誕生物語』の著者)
◆『イノベーションのDNA』には、わたし自身実践したい、シンプルな秘訣が満載されている。今すぐ買って読もう。「発見力」を体系的に理解し、意識して使えば、イノベーションの能力を伸ばせるのだ。
——スコット・D・クック(インテュイット会長)
◆『イノベーションのDNA』は、謎とされてきたイノベーションの技法に、新しい光を投げかけた。成功するイノベータには、共通の行動習慣があった!これにならえば、誰でもイノベーション能力を高められる。
——スティーブン・コヴィー(『7つの習慣 成功には原則があった!』の著者)
◆これまで長年イノベーションに携わるとともに、クレイトン・クリステンセンとイノベーションについて考えてきた。『イノベーションのDNA』には、こうしたイノベータの経験と知恵が詰まっている。本書を読んで「発見力」を磨き、ともに競争力と成長を生み出そうではないか。
——A・G・ラフリー(プロクター&ギャンブル前会長兼CEO)
【目次】
序章
第一部 破壊的イノベーションはあなたから始まる
第一章 破壊的イノベータのDNA
第二章 発見力 その1-関連づける力
第三章 発見力 その2-質問力
第四章 発見力 その3-観察力
第五章 発見力 その4-ネットワーク力
第六章 発見力 その5-実験力
第二部 破壊的組織/チームのDNA
第七章 世界で最もイノベーティブな企業のDNA
第八章 イノベータDNAを実践する-人材
第九章 イノベータDNAを実践する-プロセス
第一〇章 イノベータDNAを実践する-哲学
結論-行動を変え、思考を変え、世界を変えよ
付録A インタビュー対象者のイノベータのサンプル
付録B イノベータDNA研究手法
付録C 発見力を磨く
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クリステンセン氏のシリーズの中では一番とっつき易かったです。非常によくまとまっていると思いました。個人的には翻訳の日本語が良かったです。
内容は、イノベータと呼ばれる人の行動特性をまとめたもので、『発想する会社』などに近いようなことも書かれています。読む人によっては新鮮さに欠けるかもしれません。
イノベータの才能は生まれつきの特殊な才能ではなく、行動を真似ることで鍛えることができる、というようなことが書かれています。確かにそうなんですけど、一方でお手本は、イノベータを地で行っているような人達なんですよね。彼らが先人の行動を意識して真似てトレーニングを積んだ結果、現在の場所にいるのかというと、そうも見えないです。地道に力をつけることと、何かに没頭し続けて突き抜けることの間には、やはり壁があるような気がする、というのが率直なところです。
とはいえ、最後まで飽きずによめる面白い本でした。
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「イノベーションのジレンマ」、「解」、「解 実践編」と続き、どんな内容になるかと思い、読み進めると、今回は個人のイノベーション能力に関しての記載が、5章分もあり、今まで、敷居の高さや、自分ごととして読み進められない読者の方にも、読み進めやすい内容となっている。
著名なイノベータから、一般的には無名な起業家までを、長期間かけて調査し、イノベーションを起こす個人の5つの能力を定義している。
5つの能力とは、関連付ける力、質問力、観察力、ネットワーク力、実験力の5つと定義。後半では、組織におきる5つの能力(DNA)を、組織にどう根付かせるかを、3つの観点から語っている。3つの 観点とは、人材、プロセス、哲学。
組織におけるイノベーションも、個人にフォーカスして、語っている部分が、今時でかつ、今までに以上に共感を得る内容になっているように思う。
組織に所属する方でも、今後起業を考えている予備軍の方にも、バイブルとなる内容になってますね。
巻末に、実践時に使用が可能な、マニュアルなどもありますので、そちらを参照しましょう!
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この本は、本物だ。「破壊的イノベータの5つのスキル」との副題だが、創造的に何かに取り組みたい全ての人に役に立つエッセンスが、分かりやすく書かれている。何度も読み返したい名著。
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2010年頃Harvard Business Reviewでもイノベーションを特集していたように思うが、今回は一冊の本にまとまって非常に内容の濃い、しかも経営者だけでなく一人一人がイノベーションを生む力(質問力、観察力、ネットワーク力、実験力など)を伸ばすヒントがついているのがうれしい。
前作では高かったハードルが、コンテンツ的にも、読みやすさにも良い意味で今回は下げられたような感じで、自己啓発に近い内容になってます。内容がとにかく濃いので、再読予定。
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クリステンセンのイノベーションシリーズ、個人編。
"ジレンマ"の頃は正直に面白かったのに。
結局はスマートなリスクを取れるための、人材、プロセス、哲学(3P)が重要だという、ある意味お決まりの議論。
なぜかこの手の本は決まって、どの経営幹部も気づいてないような事実を教えてやろう、というスタンスが見え隠れする。でも、程度の差こそあれ、たぶんどの経営幹部も気づいてるし、分かってる。この温度差がもやもやする。
気づいているのに実行できない理由(心理的障壁、組織的障壁、そもそもイノベーションって言葉で意味してるものが違う、などなど)を体系的にまとめあげたものが出ないもんかと期待しているのだけれども。
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自分が優秀だと感じる人は、常に疑問を持っていると常々感じていたが、そう感じていた自分の意見を肯定するような内容だった。
関連付ける力
質問力
観察力
ネットワーク力
実験力
一番印象的だったのは、「質問ストーミング」。
「質問筋肉が錆びているなら、筋肉を鍛え始めよう。」という一文に、ドキっとした。
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「発見力」がイノベーションを生み出すための鍵であり,関連付け思考という「認知的スキル」,質問力・観察力・ネットワーク力・実験力の「行動的スキル」から成る.イノベータは質問力・観察力・ネットワーク力・実験力を駆使してイノベーションの元になる『アイデアの成分』の在庫を増やし,関連付け思考により一見無関係に見える疑問や問題,アイデアを結び付け新しい方向性を見出す.
「発見力」の反対として「実行力」があり,分析力・企画立案力・行き届いた指導力・規律ある実行力が特徴である.
本書は,多くのイノベータに対する分析から,発見力(関連付け思考・質問力・観察力・ネットワーク力・実験力)を強化する方法を,個人およびチームに対して示している.
- 関連付け思考では,(1)深く精通している分野に他の分野のアイデアを取り込む,(2)深く精通している分野のアイデアを,浅い知識しかない探索中の幅広い分野に取り込む,を実行できるT型人間を目指せ.
- 質問力では「いまどうなのか」「なぜこうなったのか」「なぜそうなのか/なぜ違うのか」「もし~だったなら」という質問スキルを修得せよ.
- 観察力では,顧客がどのような用事を何を使って片付けるかを,意外なことや普通でないことに注目しして観察せよ.
- ネットワーク力は,会議への継続的な出席(専門分野1つ,無関係分野),アイデアを相談できる相手の幅(自分と異なる社会集団に所属)を広げる,などで伸ばせ.
- 実験力は,新しい経験をする,ものを分解する,実証実験や試作品を通じてアイデアを検証する,ことで身に付くろ.
最後に発見力を磨く5ステップ(優先順位を見直す,発見力を自己診断する,イノベーションに関わる切実な問題を探す,発見力を練習する,コーチを見つける)を説明する.そして,5ステップを練習することにより熟達をもたらし,熟達が新しい習慣・能力を生み出し,人と違う行動が取れるようになると行動を促している.
イノベーションを起こしている企業は,採用段階からイノベーション人材を見分ける方法を持ち,積極的に新しいイノベーションの血を取り入れていることがすごい.
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世界的に有名なイノベーターの思考傾向や歴史事実をを多分に盛り込んだ著書である。
本書を読めば、イノベーターたるものの思考はおよそ理解できる。また、イノベーターに必要な要素も理解できるであろう。
しかしながら、イノベーターに憧れる人であれば、既読の書にて類似の内容を習得したことも多いため、新鮮味に欠けると感じる人もいると思われる。
そういった意味では、イノベーターに興味を持ち出した人が読むに適しているレベルではと思う。
とはいえ、全体を通じよく考察された内容であり、学ぶべきポイントが的確に示されている点を鑑みると、良書といえる。
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前半部分と最後は面白いが、途中は普通。
結局、分かっているけど、それが出来る人と出来ない人がいる・・・ってことではないのかなー?
人事制度を考える人は読んで、組織のイノベーションを高める工夫に使えるアイデアがあるのではないかと思った。
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イノベーションシリーズの最新刊。ジョブスも第一作の「イノベーションのジレンマ」を読んだと。そのアップルの事例もひもときながら、数々のイノベーターにインタビューした結果から、イノベーションを起こす人、企業には何があるのかを調べる。それは、「関連づけ」「質問」「観察」「ネットワーク」「実験」であると。確かに、このような行動をする人はイノベイティブでクリエイティブであると思う。今、仕事でイノベーションを求められているので、実践してみよう、と思う。
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イノベータの5つのスキル(関連付け力、質問力、観察力、ネットワーク力、実験力)とイノベーティブな組織の3つの秘訣(人材、プロセス、哲学)を紹介。
以下、心に残った文章。
『一般知能はほぼ遺伝的に受け継がれた特質だが、創造性はそうではないということになる。こと創造性に関する限り、「生まれより育ち」なのだ。』
『イノベーションは全員の仕事だ、研究開発部だけの仕事ではない』
『イノベーションがラディカルであればあるほど、プロジェクト・チームは、既存の事業分野や体制からより自律的にならなくてはならない。』
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イノベーションのジレンマや、イノベーションの解などにくらべると数段理解しやすく、また今をときめくイノベーション企業の例に基づいて書かれているので、内容もイメージしやすく。すっきりとはいってきた。
内容的にはいまイノベーションを求める企業が何をすべきかという内容であるが、今の日本の官僚的組織とは対極の組織の組み換えが求められる。
日本の政府や大企業はこのような方向にいくとは全く想像つかない反面、世のグローバル企業は確実にこの方向にむかっている。(経営層が本当にイノベータかは別として)
日本の経営層もこういった本をよんでほしいな~
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「イノベーションのジレンマ」で有名なクレイトン・クリステンセンの最新著書。その名著より遥かに読み易く、分かり易かった。イノベーションを生むための習慣や行動を具体的な経営者のケースを基に検証している。その事例が自分の好きなセールスフォースドットコムやイーベイ、アマゾン、アップル、P&Gなどだったのでイメージもしやすかった。
やっぱり本質的にその仕事(遊び??)が好きでそれにのめり込む中で関心の領域が生まれ、イノベーションが生まれるんだなってことを再認識した。
ハーバード・ビジネスレビューの論文は簡単なことを難しく…なものが多いので読みながら寝てしまうことも多い(笑)けど、この本は1日で読み終える珍しい一冊でした。。。