紙の本
カラフルな絵文字を眺めているだけでも楽しい
2004/02/14 14:18
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒエログリフとは古代エジプト語の象形文字。誰もがTVなどできっと見たことがあるだろう。ピラミッドの壁画や石棺などに刻まれた様々な模様のあれだ。少し前には古代中国のトンバ文字というのがブームになった。あれも象形文字だ。単なる模様として見ても十分楽しいのだが、これら象形文字を読み書きできたら、もっと楽しいに違いない。
本書は頁数こそ少ないが大きな文字と絵をたっぷり使っていて、絵本に近い。語学学習などと気張らなくても楽しめる構成になっている。
前半はヒエログリフ入門になっていて、基本が学べる。絵が並んでいるだけの暗号のような文も多少は読めるようになる。ヒエログリフのそれぞれの文字(絵)は一文字一文字が意味を持っていることもあるが(表意文字)、それだけでなくて表音文字、決定詞などもある。
当然文法もあって、文章の組み立ては日本語や英語とも異なる。基本は「動詞」+「主語」+「目的語」。男性名詞、女性名詞、前置詞、形容詞もあり、語尾の変化や時制(現在形、過去形、未来形等)など現在世界中で使用されている言語の機能はほとんど入っている。古代エジプト語が人類最古の言語の一つであることを考えれば、現代語の源流がそこにあるのは当然だろう。
後半は応用編で、エジプトの遺跡に残されたヒエログリフで書かれた碑文を実際に読み解いてみている。また、現代エジプト人さえも読めないヒエログリフをどうやって解読したか、という興味深いお話もある。
実際に書くには効率の悪い象形文字であるが、当時の人はそうは捉えていなかったのかも知れない。現代に生きる我々にはほとんど必要性のないヒエログリフであるが、カラフルな絵文字を眺めているだけでも楽しいし、古代文明のロマンを感じることができる。
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これさえあれば、エジプトの神聖文字(ヒエログリフ)を、読み書き出来る様になります。いまいち、実用性には乏しいかもしれませんが、話題性、エジプト方面に旅行に行く際には心強い味方になるかと。見てるだけでも楽しくめますよ〜。
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面白可笑しい入門書。挿絵の可愛らしさは殺人的だ。楽しくヒエログリフについて知ることができ、この本一冊あれば、自分の名前をヒエログリフで書くことも可能だ。ただ本当に帯びの文句のとおり、「ヒエログリフの世界がわかる『超』入門書」かどうかは私にはわかりません。
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エジプトの古代文字、ヒエログリフについて、わかりやすく書いた本。
中3の時に卒業論文でヒエログリフを書いたのですが、大いに役立ちました。
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自分の名前をヒエログリフで描けます。
ヒエログリフは意外と表音文字なのですよ。
表意文字と思われがちですがね。
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今日の買い物
結構面白かったです。文法が載ってる本なんですけどね、ただの。
基本は象形文字なのに、それを表音として流用していたり(その場合、絵図の意味は失われてます)。これは難しいわ、表音と表意が混ざってて、同じ記号を使ってるものだから。でも慣れると面白いかも。決定詞を見つけて、その間を他の文字で埋める、っていう。
フルカラーでデフォルメされてるので、とってもわかりやすい本ですよ。エジプト好きな人には凄くオススメ。
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ヒエログリフ柄のネクタイが好きで,赤いのと青いのを1本ずつ持っています。学校にもつけていくことが多く,それに興味を持った子がいて「なんて書いてあるの?」「どうやって書くの?」と聞かれました。そんな時はこれ,『ヒエログリフを書こう!』(フィリップ・アーダ著,吉村作治監修,林啓恵訳,翔泳社,2000年)です。エジプト考古学の吉村作治先生が監修しているので安心。
この本のすごいところは,絵本のように見やすいのに,ちゃんとした古代エジプト語の文法の入門書になっているということです。しっかり読みこんで勉強すれば,古代エジプトの書記のようにヒエログリフで文章を書くことも夢ではありません。また,書き方がわかるということは読み方もわかるということで,エジプトに旅行に行った時にピラミッドの壁画とかをすらすら読めたらかっこいいかも。
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ヒエログリフというのは、エジプトの象形文字。
習っても、ほとんど実用にはならないのに、
講座に申し込む人が大勢いるらしい。
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役に立たないムダ知識を冗談で身に付けようとしたわけじゃなくて純粋な知識欲でもってこの本を購入した、と言いたいところだけど動機の半分はやっぱり「なんかおもしろそう」って事だった。
実際、期待を裏切らない楽しい本で、一番笑かしてもらったのが巻末にある「便利な質問」の章。「地球の歩き方」等の旅行ガイドブックによくある「こんなときはこの言葉」みたいなのと同じもの。
まぁ、その、すぐ思い付くとおり、ヒエログリフで書いてあるわけで。「どこが便利やねん」と(笑)
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古代エジプトで使われていた3つの文字の一つヒエログリフ。
石に刻むためのヒエログリフ(聖刻文字)の他、筆記用のヒエラティック
(神官文字)、ヒエラティックの簡略文字デモティック(民衆文字)がある。
本書はフルカラーでヒエログリフの文法や遺跡のヒエログリフの
解読方法が掲載されている。
それと「ヒエログリフマップ」なるものも付いている。
イラストがとても可愛く、今までこんな雰囲気のヒエログリフ本はなかったので、
楽しむには良いと思います。
▲ Hasuna facebook ▲
http://www.facebook.com/pages/Hasuna/490496260977525
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小学校のレクリエーションでヒエログリフで名前を書いてみようなどの企画をするときによいのでは?外国の言葉や文字と言うと、難しそうと倦厭されがちですが、児童図書のコーナーに置いてあっても子供が手にとって読んでみようと思う程のかわいい表紙、そして必要以上に難しくない内容となっています。
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昔買った本だが、エジプト展に行ったのを機に再読。内容はほとんど忘れていた。
ヒエログリフの超入門書で、よく使われる文字や単語、最小限の文法が解説されている。
後半では有名なピラミッドやオベリスクに刻まれている文章の一部を取り上げて翻訳。
説明は子供向けと思えるくらい平易だし、イラストが可愛いので面白く読めた。
読了してももちろんヒエログリフを読みこなせるようにはならないが、基礎の基礎がわかるだけでも楽しい。
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カテゴリ分けに悩む。語学?なのかな?絵がかわいくて面白かった。男性に関する語には男の絵、女に関する語には女の絵が最後にくっつくとか、母音は書かないとか、へえ!と思うこと満載。きちんと覚えたら博物館がもっと楽しくなるはず。でも難しい~。