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死生観と運命感
日本の神道には、キリスト教のもつ現在という概念がない。なくても自らの姿を顧みる。絶対神による救済を求める必要がないということは、強靭で自立した精神が宿っているとも考えられる。
公明正大
広義とは、私利私欲を捨て、全体の全体の幸福のために尽くすことである。
権力を持つ指導者は、公私の別をはっきりし、部下の処遇については、私情に流されず、明快に評価しなければならない。
権力とは、困難な問題の解決や理想的計画を執行する道具に過ぎない。それを一時的に借りたに過ぎない。「私は権力でない」と常に戒める必要がある。
伝統がもたらす信念
指導者は新しい時代にあっても、伝統的な価値観を捨ててはならない。
日本の伝統的な思想や美意識をないがしろにした結果それまでの日本になかった極度に物質的な価値が広く支持されるようになってしまった。
危機に関する心構
ふりつもる み雪にたへて いろかへぬ 松ぞををしき 人もかくあれ 「昭和天皇の御製」正しいことを行うには、忍耐力によって導かれた大きな勇気が必要なことをさしている。