紙の本
非常事態を乗り越える新しい組織論
2021/07/27 19:44
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投稿者:empath - この投稿者のレビュー一覧を見る
副題の「”新”組織論」に偽りなく、現時点で最先端をゆく組織論と感じました。
本書は、著者が立ち上げた「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を、改めて論理的に振り返った組織マネジメント論です。マネジメント分野で最も高度で難しいとされる非営利活動のボランティアマネジメントに関するヒントが多数盛り込まれており、すぐに役立つ内容になっています。
組織論の本は、自分の専門だけに、数多く読みましたが、これまでの組織論の常識を覆す要素が複数ありました。プロジェクト型業務が増加する中、非営利活動の実践者に留まらず、営利活動のビジネスパーソンにも是非お薦めしたい一冊です。
紙の本
チームについて経験や実例を踏まえて書かれている
2022/08/03 01:16
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投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
チームにしていく課程が様々な実例や研究を基に書いてあり、なるほどなあとおもうことがたくさんありました。チーム作りの理論書とセットにすると理解が深まると思います。
電子書籍
NPOのためのチーム・ビルディング論
2015/09/29 17:35
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投稿者:TTMM - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の言う「構造構成主義」というものが何かは実はよくわからないが、探求の原理としての哲学と人間の本性を見る心理学を合わせて、枝葉を削ぎ落としたような判断基準のようなものだと、一応理解した。
異なる正しさをぶつけ合う信念対立をどう理解・納得するか(解決するかではなく)という点は、価値を正面から追求するNPO、ソーシャル・ビジネスやスタートアップが成長に舵を切った時に必ず直面する問題だと思う。また、リーダーシップについての考察も味わい深い。
著者が立ち上げた「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の記述はあまり多くないのでとっつきにくく思えるかもしれないが、経験を積んだ人が、自身が学んだことを整理するのには、ちょうど良い分量・抽象レベルの本だと思う。
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一度触れてみたかった本作者の主張がまとめられた新書。これまでにも、構造主義の観点に立った本はいくつか読んだこともあるので、それ自体は目新しいものではなかった。構造主義そのものは、自分的に納得できる部分が多いから、本作を読んでもうなづかされる面が殆ど。それに最近、仕事上でチームに携わらなければならない場面が増えてきたのもあって、リアルタイムに活かせそうなのも良かった。言葉で言えば簡単だけど、実生活に生かすのは難しいですけどね。
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東日本大震災支援プロジェクトの組織運営をもとにしたマネジメント法。うなづける点もあったが、内容は物足りなく感じた。
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人間は何を言ったかよりも何をしているかをみる
理念が素晴らしくてもやっていることが全然違えば人は離れていく。
あのことがあったから、こんなふうになれたと思うことができる、それが目指すべき未来
何が良いかと問う前に必ず、何をしたいかを明らかにする。チームの目的も立ち上げることから維持、発展へ。
会社は社員を幸せにするためにある。そのことを通じて良い会社をつくり、地域や社会に貢献する。
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ほぼ日で出会った西条さんに、教育の世界の仲間たちも注目していた。価値の原理、方法の原理、人間の原理、クラスでも、職場でも使えそうだ。
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応用が無限に広がる構造構成主義によるチーム理論。
職場の活動、環境を整備してく上では外せないことばかり。
『状況』、『目的』の把握に、もっと集中していくことが大事!
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これは面白かった。
構造はとてもシンプルなんだなと思う。理論的、方法論的にまとめられている感じもあるけれど、その割には実践ですぐに使えそうなアイディアばかりで、役に立ちそう。
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副題の「”新”組織論」に偽りなく、現時点で最先端をゆく組織論と感じました。
本書は、著者が立ち上げた「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を、改めて論理的に振り返った組織マネジメント論です。マネジメント分野で最も高度で難しいとされる非営利活動のボランティアマネジメントに関するヒントが多数盛り込まれており、すぐに役立つ内容になっています。
組織論の本は、自分の専門だけに、数多く読みましたが、これまでの組織論の常識を覆す要素が複数ありました。プロジェクト型業務が増加する中、非営利活動の実践者に留まらず、営利活動のビジネスパーソンにも是非お薦めしたい一冊です。
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「きっかけ(契機)によって、何らかの関心を持つようになり、その関心に応じて物事の価値判断をするようになる。」
自分のチームメンバに、どのような価値観を持っていて、何に関心があり、それはなぜか?をヒアリングしてみようと思う。
それから、「できるだけその人の関心と能力にみあった仕事や役職を与えること」でチームをより良くしていきたい。
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著者の作品、構造構成主義ともに初めてでしたが、価値の原理、方法の原理、人間の原理はどれも役立つ考え方だと思いました。
互いの関心の相違や価値観の相違が認識されていないままに行われる議論。明確な目的がないままに存在する手順。こういったことは日常的にあります。
これらをより意味のあるものにしていくために、まさに価値の原理や方法の原理の考え方を身につける必要があると思いました。
繰り返し読んで理解を深めたいと思います。また、著者の他の作品も読んでみたいと思います。
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総論は賛成。
見落としが多い。つまり、自説の主張はなんとなくわかるけど、他との相対的位置関係や、なぜそれが重要なのか、とか歴史的背景がないので、この理論や技術?が僕らにどういうメリットがあるのか全く想像が至らなかった。編集者の問題だと思うけど。
自分を見ているようで、恥ずかしい。
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構造構成主義、興味深いです。
価値の原理、方法の原理、人間の原理からの考察。
ここまでシンプルに絞れるのか、と思いました。
そしてこれを自分たちで実践するのは、簡単ではないな、とも。
信念対立についての考察も、日常的に出会うところなので、確認の意味でも参考になりました。
私たちが価値判断を行う時、それは自らの関心に影響を受けている。そしてその関心には根拠となる物語がある。
お互いを認め合うことができれば、それでいい、という落とし所もいいな、と思いました。
自分の現場でも、構造構成主義を活用していこうと思います。
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本書は「ふんばろう東日本震災支援プロジェクト」で中心的役割を果たされた、西條氏のチームマネジメント手法を中心に展開していく。新しい組織マネジメトの方法論として提起される構造構成主義の概念は、本書で初めて聞く考え方であった。
構造構成主義は次の三つの基本原理に基づく。
1)価値の原理:すべての価値は、目的、関心、欲望に応じてたちあらわれる
2)方法の原理:方法の有効性は、目的、状況によって決まる(変化する)
3)人間の原理:人は関心に応じてたちあらわれた価値を欲して生きている
我々が実施してきた過去の多くの組織運営においては、経験に基づく知恵の体系化により、多くのマニュアル、ガイドライン、ルールを制定し、行動の規範とする場合が多かったと考える。 また、組織内の情報伝達も各階層を通過して、収集、判断、実行が行われてきた。予測できる範囲の変化とスピードに対しては、これら経験の蓄積も有効であった。
しかしながら、予想を超えた大災害時にはマニュアル、ガイドラインのみでは不十分であり組織内の情報伝達ルートが途切れても、自主的に判断し自立的にフレキシブルに動くことのできる組織論が求められる。
この方法論そのものは新しいものでもなく、民間レベルでの企業活動でも多く用いられてきた”現場力”の一つであろう。
フレキシブルな組織を運営していくために、組織に参加するメンバー間に、共通の価値を達成する目的、ビジョンが必要である。
状況の変化に応じ目的が達成されたら、新たな価値を求めるために、組織も自ら変化し消滅していくことを是とするなど、ああそうかと気づかされるところも多い。
組織内での人を生かすという意味での”適材適所”も人は関心に突き動かされ動いていくという原理の視点に立つと、チームの有効性につながる運営も可能と気づかされる。
ふむふむ、とうなずくところも多く、平常時ではあるが、多様な人材と日々変化する状況に対応せねばならない組織運営を新たな視点で見ていこうと思う。