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投稿者:ウッドチャック - この投稿者のレビュー一覧を見る
小さなバイキングのビッケがとても賢くて楽しい作品でした。
読み聞かせで読みましたが、大人が読んでも面白かったです。
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スウェーデンのお話。バイキングの小さな子どもビッケは戦いには臆病だけど持ち前の知恵を働かせてうまく乗り切る話。軽めなので読みやすい。表紙が鮮やかでおしゃれになった。
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『小さなバイキング』(1967年・学研)が新装復刊。「バイキングの子どものビッケは、一生けんめいで逃げました。」という出だしの一文からもうこの本に入り込んでしまいます。この危機をビッケは「知恵」で解決します。体は小さく、バイキングの男たちのように力はなくても知恵で皆に一目置かれているビッケ。賢いだけでなく、分け隔てない思いやりや、決して得意にならない謙虚さもビッケの魅力。お父さんを負かした時もいじわるだったスノーレが改心したときもビッケは決しておごることなく素敵な言葉で読み手を含むみんなを幸せな気持ちにさせてくれます。そんなビッケの魅力と、知恵(とんちの面白さ)、そして「冒険」や「かけひき」のわくわくドキドキ感。ビッケと一緒に知恵で戦うのは本当に楽しく、爽快です。小学校中学年の子どもたちにぜひ出会ってほしい良質な物語です。
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体力はないけど知力で、窮地になって敵と戦うビッケのアイディアは素晴らしい。子供と思って侮ってはいけないと思った。
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小さなビッケが大人たちに負けない知恵で問題を解決していくのが、とっても楽しい!
子どもだからこそできる技なのかな。手柄をあげても決して名誉にこだわらないビッケの姿もまた好感度をあげるのかも。
小さなバイキングの新訳。
装丁もかわいくなって、今の子どもたちも手をだしやすいのではないかな~
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海賊が好きな息子。
字が読めるようになり、読書量も増えたので、興味がある分野で、楽しめる本を探し、見つけたのがこの本。
結果、はまったようで、3日ほどで読み終えてしまった。
その後も、思い出すと読んでいる。
飽きが来ない1冊。
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子供のころに大好きだったアニメに原作本があると知り読んでみました。
以前は、学研から出版されていたようですが昨年2011年に評論社から新訳で出たそうです。良いタイミングで読めました♪
アニメの絵と似ている挿絵で、とても懐かしく思いました^^
荒々しいバイキングの中で、小さい子供のビッケが知恵を絞りピンチを切り抜ける様子は痛快でかわいらしいです。
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『小さなバイキング ビッケ』シリーズの一作目です。このシリーズ、ずっと前にアニメで放送されたことは知っていたし、歌だって歌えますし、『ワンピース』の元ネタ的な作品でもあることも分かっていましたが、原作が存在することまでは知りませんでした。図書館をぶらぶらしていてこの本を見つけた時は本当にびっくりしましたよ。
さてそれで読んでみました。これは面白い。いうなれば「子ども向けピカレスク・ロマン」でしょうか。
主人公のビッケは海賊の頭領ハルバルの息子で、教養があり心根も優しく非常に賢い海の男です。
彼は争いごとが嫌いで平和を好み、肉体的にも他の海賊たちには及びません。仲間がピンチに陥った時に、彼は知恵を振りしぼってそれを乗り切ります。
でもやっぱり彼は海賊の一員で、いうなれば犯罪者集団のメンバーなわけですから、仲間を助けようとするとどうしても反体制的な行動になってしまいます。その過程でちょっぴり罪悪感を抱き、それでも葛藤しつつ最後にはちゃんと仲間を助けるから、まあ考えようによっては結構とんでもない奴です(笑)
とはいえこの物語がやけに面白いのは、ビッケの繰り出す作戦というのが、いちいち「優しい」んですね。できるだけ暴力に訴えず、時には交渉し、時にはスパイ大作戦みたいな変装やトリックを使い、敵と理解し合えるような方向にもっていくのです。
そのため、敵対する相手を出し抜いて終わるのではなく、ビッケの作戦によって逆に相手の長所があらわになったりします。海賊の大冒険と聞いて僕らが思い描くものとは程遠い、知恵と優しさの物語であります。
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代弁してもらいます。
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―――訳者あとがき より
ビッケのお父さんは、フラーケ地方のバイキングの族長です。バイキングって、いったいなんでしょう?
バイキングというのは、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーの人たちで、8世紀から11世紀にかけて、ヨーロッパじゅうを襲撃してまわった一種の海賊ですが、略奪ばかりしていたわけではなく、時には交易をおこなったりして、各地の文化を交流させる役割も知らず知らずのうちに果たしていました。
この本の主人公のビッケは、いさましいバイキングたちの中にあって、心やさしい知恵のある子どもで、無益な戦いをこのみません。あくまでも知恵で勝負し、ユーモアと笑いとをあたりにまきちらします。
みなさんが、ビッケくんの大のなかよしになってくれますように!
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読んでいながら「うふふ」って、つい…
読んでいた時間が とても満足に思える時間になります。
私としては、本書を小学3年生に 最初の30ページを読んであげたい。あとは自分で読んでくれるだろうから。
子どもが自力で本をまるまる1冊 読破して その達成感や満足感が得られるきっかけになる作品ではないかと期待もしています。
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子どもの頃、アニメで観ていたビッケの冒険が懐かしい。
バイキングの族長、父ハルバルに連れられて、あらくれ者たちといっしょに遠征に出るビッケ。
様々な困難をひらめきで解決する(ひらめくと魔法の火花が飛び散る)ビッケの活躍は、大人も子どもも楽しめる。
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バイキング、なのに?!
ビッケは体は小さいけれど知恵が働くバイキング。ビッケが同行するバイキングは、野蛮な殺し合いはしないし略奪もしない。頭を働かせてもっと簡単に目的を達成させる方法を考える、バイキングらしからぬ行動。
体は動くが頭は働かないバイキング達に、あれやこれやと言葉でねじ伏せるビッケ。なんだか新しい感覚で面白いなー。
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不朽の名作、というやつだな。
粗野なバイキングの中にいながら、賢く優しく物事を解決するビッケ。
手柄を得ても謙虚な姿勢でいるところが素敵。
大人のバイキングたちがかわいい。
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小さいときにアニメを見て好きなお話でした。その時はビッケのトンチと、力に頼ってばかりのバイキングたちをからかう様子が面白かったです。
今読んでも、ビッケの知恵にわくわくしてしまいます。そして人の心の動きをうまく利用していること!「自分が重要であることを気にしている人ほど利用しやすいことはありません」というくだりは頷いてしまいました。
ビッケがうぬぼれそうになったときに動き出す「狼の足」は最高のお守りだと思います。ビッケの賢さはお母さん譲りなのでしょうね。
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児童担当者の会議に出席すると、他館職員の児童書にかけるバイタリティに刺激を受けて帰ってくるのが常。自分の児童書読書量が圧倒的に不足していることも改めて思い知る。
児童書(絵本)1000冊読破!
司書補の講習でも言われたことだけど、まずはこれが大目標。
今頃この作品を読んでいる時点で目標達成はまだまだ先のことだよなー、と思われてしまうくらいビッケの物語は子どもたちも大好き。
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妻が大好きだった本を、長男の夜の読み聞かせに。
海賊の話なので(最近アニメ化された「山賊の娘 ローニャ」と同様)やっぱり戦いの話も出てくるのだけど
それがいつもなんだかとても牧歌的で、血なまぐさいことが一切起こらないのが、すごい。
小さい時から仮面ライダーやスーパー戦隊、アニメなどに慣れた日本の子どもたちに、
こういう配慮は必要ないのだろうけれど、それでもうちの子はビッケの出す名案の数々をとても楽しんでいる。
ビッケの冒険は常に、父のハルバル族長とその仲間たち(みな大人の男性)とともにあって、女性も子どももほとんど全く出てこないのも興味深い。子どもからすれば、「子どもなのに大人顔負けの大活躍ができるなんて」というところがすてきなんだろう。あと面白いのは、ビッケが常に大人を(特に父のハルバルを)立てるのを忘れないことで、このあたりはリンドグレーンのローニャが、山賊の頭である父を愛しつつも、最終的にそのあり方を全面否定して決定的な対立にいたるところと好対照だ。最近まで気づかなかったが、この原作の2人(ヨンソンとリンドグレーン)は、僕が子ども時代には現役の児童文学作家で、当時は比較的新しい翻訳を読んでいたことになる。