紙の本
歌おう!
2018/11/11 17:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
未来の話であっても、根本にあるのはいつでも人間のお話。
きっと1000年後も人間は同じようなことで悩み、喜ぶんだろうなと感じられるところが魅力なのかも。
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ハヤカワ文庫補完計画のうちの1冊。
元々、早川書房から単行本で刊行→1度目の文庫化で2分冊に→今回の補完計画で再び1冊に、というやや複雑(?)な変遷を辿っていた。厚みを考えると最初の文庫化で分冊にする必要はなかったのでは……と思ってしまうがw
全体的に、既刊の短編集と比べるとややあっさりとした読後感の短編が多かった。特に面白かったのは『明日の子供』『霊感雌鶏モーテル』『夜のコレクト・コール』『新幽霊屋敷』『ロールシャッハのシャツを着た男』『火星の失われた都』辺りか。
川本三郎の『「さようなら」の詩人』が、ブラッドベリ作品の特徴を丁寧に解説していて、こちらも良かった。
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ハヤカワ文庫NVで出ていた「キリマンジャロ・マシーン」「歌おう、感電するほどの喜びを!」を合本してデザイン一新でハヤカワ文庫SFから再販したもの。2冊のものが合本されてるので、厚さもお値段もボリューミーですヽ( ´ー`)ノ
で、読み応えもボリューミーなんですが、うーん、ちょっとイマイチ。
鴨的に、ブラッドベリの魅力は「救い難き陰鬱さの底に垣間見える美しさ」だと思っています。一応SF作家として分類されていますし、実際にSFも書いてはいますが、ブラッドベリの真骨頂はジャンル分け不能なダークさ、エレガントさ、そして(語弊を恐れずに言えば)セクシーさ、だと思います。
この短編集に収められた作品の大半は、鴨の基準では「ちょっと奇妙な風味の普通小説」で、ブラッドベリの美しさは今ひとつ感じられませんでした。まぁまぁ気に入ったのは「女」「明日の子供」「夜のコレクトコール」の3作。「女」は良かったですねー、理屈を考えちゃいけないタイプの作品です。ブラッドベリ節全開。
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あいかわらず、合う合わない(理解できない)がある。
自分が読みたいと思ったら手に取って読み、
他の人がこういっているから読んでみる
という本ではないと思う。
自分としては、日常と非日常の間にある
ファンタジーの世界を、訳とはいえ、詩的な表現で
幻想的に表されている世界の物語は酔うように浸れる。
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正直それほど印象に残った話はなかったな。発想は面白いし雰囲気もいいんだけど、全体的にそこそこというか…。
「新幽霊屋敷」はアイディアが面白かったな。「霊感雌鶏モーテル」(この邦訳はどうかと思うが)はストレートに感動したが、表題作は陳腐で説教くさかったかな。
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表題になっている一編が気になって読んだ。収録作品はどれも面白かったけど、やっぱり歌おう!が格別すてきだった。
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失われたものへの郷愁、失われるものへの愛惜、人間存在というものの滑稽さへの優しい眼差し、それらを深い叙情で包み込んだ、ブラッドベリの幻想短編小説集。『明日の子供』『ニコラス・ニックルビーの友はわが友』などがお気に入り。
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すごく期待して読んだのだが、、、。当時はすごい作品だったのだろうが、テクノロジーの進歩や社会の変化で作品が古臭くなり過ぎており、ぶっちゃけ楽しめなかった。アイデアはいい短編が多いので、現代風に焼き直せば、ずいぶん違うものになるだろうに、と残念感満載。