紙の本
『キーリ』らしいラスト
2018/06/30 18:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:gonna - この投稿者のレビュー一覧を見る
3人の長く続いた旅も、本当に終わりを迎えてしまいます…
それぞれが自分の因縁に決着をつける話ですが、前巻で死亡したキャラたちは、精神世界にてキーリとの決着をつけることになります。
これはご都合主義な展開のような気がしましたが、そうでもしないと救われないキャラもたくさんいるから…
首都での暴動が治まった後は、キーリたちは見知らぬ土地で、本当の結末を迎えることになります。
エンディングにかなりページを割いていますが、この落ち着くような終わり方は、退廃的でゆるやかに旅をしていた頃の3人を思い出させて、地味に泣けてきます。
特に、最後のハーヴェイの言葉を聞くと、今まで『キーリ』シリーズを読んできて良かったという気持ちになれます。
良くも悪くも、『キーリ』の世界観をうまく保ったまま、物語が終わってます。
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最終巻。ここにきてユドがキーパーソンに。いや、もう忘れかけてたんですが。ストーリーとしては、もう悲しくて悲しくて。人が死ぬのとか消えていくのとかって苦手なんですよ。感動はするんですが、悲しい!今回はちょっとだけしかでませんでしたがヨアヒムとビーがよかったです。しかしそれにもましてビーにひそかに恋している様であった神官さん視点のシーンが好きでした。前作でビーにこき使われてるっぽかったときからいいなあとは思っていたのです。あの人の今までの価値観は、大幅に変わったでしょうね。終わり方も綺麗に終わっていて、いやかなり切なすぎて泣けてくるんですが、よかったです。できれば最後にもう少しシグリ・ロウに出てきてほしかったですが。家族愛が大好き……! 巻末の初期ラフ集では、頬を膨らませているベッカがものすごくかわいかったです。脇役だったのが残念なくらい。
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最終巻。昨日の勢いで今日、読み終えてしまいました。
正直なところ、今でも自分の中では一巻が一番好きなのですが、しかしやっぱり、こうやって完結を迎えると感慨深いモノがあるわけで。キーリも、ハーヴェイも、兵長も、本当にお疲れ様。純粋に、そう言いたいです。一巻を読み終えた時ほどの衝撃はないけれど、自分はこの物語このキャラたちに出会えて本当に良かったと、心の底からそう思えました。
以下ネタバレを含む感想。
兵長が逝った時は流石に泣くかと思いましたが、泣きませんでした。こう言う時、自分の涙腺の堅さを呪います。
兵長もハーヴェイも徐々に反応が散漫になっていって壊れていくような感覚がもういたたまれないというか見ていられないというか。それでも必死になって足掻いて足掻いて足掻いて。どうしようもなく不器用な生き方しかできない彼女らが、それでもとても切なくて愛おしくて。あの姿を見て込み上げる何かを感じずには居られませんでした。
別に良作でも名作でもなんでもない、ただの普通なお話でした。でも自分はこの作品に出会えて本当に良かった。それだけは確かに言えることです。彼女らの必死な生き様に触れることが出来て、本当に良かったです。
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ついに最終巻。いなくなってしまうわけでも、健康に暮らすのでもなくて。それでも幸せはあるようなそんな終わり。
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感動しました…あああ終わってしまった…!!切ないですー(泣)不器用に生きてる彼らが凄く好きでした…!
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ああいうラストがベストだったんだって判っているですが、これからのキーリを思うとなんとも言えない気持ちになります。
あの子絶対あの思い出だけで生きて行っちゃうってこれから……。
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ずーっとこのシリーズを追いかけてきた本当に良かったという終わり方でもあり、もっと幸せになっても良かったんじゃないかなぁって思って切なくなって悲しくなって、でもやっぱりすごく愛しい気持ちになりました。本当にキーリ、大好きです。壁井さんはすごいなぁって思います。大好きな小説家さんです。
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あーもう。最高にツボでした。途中から泣きっぱなしです。ハーヴェイ・キーリ・兵長にはもっともっと欲張りになって欲しかった。もっと幸せになって欲しかった。でもきっとこれが神様のいない現実なのだなぁと無理やり納得するしかないようで。面白いとかつまらないとかそういうことより、ただ切ない。そんなお話でした。1巻から長かったけど、まさかこんなラストが待ってるとは。まぁ、途中からかなりぼろぼろだったけど。はぁ〜切ない。文句なく★5でいいでしょう。
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9巻って長いな〜と思っていましたが読み終わってみるとあっという間でした。
すごく悲しかったけど(ベアトリクスの事とか)なんだかあったかい気持ちにもなりました。
ハーヴェイがキーリに最後に言った言葉や「もう少しこっちで生きたい、傍にいたい」という
ハーヴェイの姿がとても印象的で胸がいっぱいで涙がでそうになりました。
最後ああいう風になってしまってちょっと複雑だったけれどあそこで終わっているから
「もしかしたら・・・」と希望を持てるのかもしれません。
こんな読後感を味わうのはすごく久しぶりです。
本当に壁井ユカコさんには感謝です。
また読みたくなるそんな話。おすすめです!!!!
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――もう少し、もう少しだけ、こっち側にいてもいいかな。もう少しだけキーリと一緒にいてもいいかな……。遠からず自分も自分に決着をつけるときが来る。終わりを迎えるときが来る。でも……。もしも誰かが、この惑星に何かの奇跡の力を持った誰かがいるのなら。願わくはどうか、もう少しだけ彼女と一緒に……。
キーリとハーヴェイ、ラジオの兵長、ベアトリクス、ユリウス、彼らと彼らを取り巻く全ての人々が、辿り着いた“終わり”と“始まり”とは――。
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最終巻。
号泣の、最終巻です。
1度目のときはすっごく感情を入れまくって読んでいたので最後読み終わったとき立ち直れなかったですね。
ずるずる彼らのことを考えて引きずってしまいました。一週間程((長い。
彼らはあの後どうなるのか。どうなったのか。
すごく考えまくって泣きまくってしまいました。
でも、
これは、
ハッピーエンドです。
少女と不死人はそれでも幸せになった。
弟と姉はそれでも幸せだった。
だから、だから、
ハッピーエンドなんです。
めちゃ泣けました。
ほんと。言葉じゃ表せないほど良かったんです。
今も、思い出すだけで胸がつまります。
今、わたしに思えることは、ただ、彼らに幸せを。
この本に出合えてよかったです。
あの惑星に生きる彼らに出会えてよかったです。
ありがとう。
Thanks to T.T.
Thanks to T.M.
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すべての終わりへ。良くも悪くもこれがいちばんの終わり方だったと思う。
「もう少し、もう少しだけ、こっち側にいてもいいかな。もう少しだけキーリと一緒にいてもいいかな……。」
1巻から追いかけてきて、あんなにも生に無頓着だった人を生きたいと思わせたのはたった一人の少女。
外から見たら、それはとてもしあわせと言える終わり方ではなかったかもしれない。
けれど彼にとってそれがしあわせだったなら、きっと彼女にとってもしあわせだったんだろう。
「生きる」と言うことはとても難しく、とても残酷なことなんだと。それでも「生きる」ことに意味があるんだと。そう教えてくれた作品。
命って尊くて、儚くて、脆いものだけど、それでもがんばって生きていこう。彼らのように。迷っても、振り返っても良いから。進んでいこう。
涙が止まらなかった。
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面白い作品だった。
でも終わりがちょっと、微妙。
ハッピーエンドではあったけど、違う終わりもあったんじゃないかと思った。
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6巻まで既読<全09巻>7巻の表紙内側の荒筋読んで吐いた。泣いてそっからもう投げた。逃げた。6巻のキスのくだりと過去編を読めただけで十分満足。 7〜8巻とそのまま荒筋だけ読んで最終巻は最後の部分だけ読んだ。キーリに感情移入しすぎていた自分には7巻の「もう何もいらないからこのままでいたい」まさにそれで苦しくて、続き本編読む事がもう無理だった。6巻まででさえ毎回毎回ボロボロになっていくハーヴェイが痛々しくて苦しくて読みながら非常に辛かったというのに。1巻で終わっとけばなあ。エンドロールも今でこそ良い作品だったと思い出せるけど、そういえば読んでる最中は苦しくて苦しくて仕方がなかったんだった。そういう作家なのだ、この著者は。エンドロールもキーリも結末の結果が男女が逆だったらまだ苦しみも少なかったかもしれない。間を空けて、こののめり込み具合が緩和されて再読できるようならいつかしたい。
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途中途中は、「うーん、微妙・・・」という所もあったのですが、この最終巻で☆5つです。
「こういう結末にしたか・・・、やるなぁ」という感じです。
途中で辞めずに最後まで読んで良かった(^ v ^)