電子書籍
リュウがかわいくて
2017/10/22 11:02
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
半魚人と人間の切ない純愛ファンタジー。私は摩訶不思議なできごともあの世も彼岸も生まれ変わりも信じる質なので、のめり込んで楽しめた。最近読書への集中力が続かない中、この本は一気に読めた。気持ちいい!金魚のリュウ、基本古典的な話し方なのだが、突然テレビで覚えた現代語を操ったりしてセンスある。しかも自分で「くすくす。」といって笑うシーン。ああなんてかわいいの!私は女だけれど目の前でこんなことやられた日には萌え死ぬ。最後はまさかの展開でびっくり。けれどリュウの決断が愛の証でもある。切なさの中に本当の愛があった。
紙の本
すごいですね
2016/11/12 22:12
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投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつのまにか、リュウに恋している自分がいました。
金魚なのにね。
とっても恐ろしくて、とっても不思議で、とっても温かい物語でした。
紙の本
夕暮れ時の祭囃子に惹かれて
2020/02/07 05:30
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
過労死寸前の江沢が、夏祭りで金魚すくいをする場面に癒されます。復讐にとらわれていたリュウが、究極の二者択一を迫られるラストも切ないです。
紙の本
夏休みに読みたい本
2016/03/30 04:30
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投稿者:ちーどりぴーや - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏祭りの金魚すくいですくってきた金魚が、実は1700年前の中国のお姫様だった。という非日常的なファンタジーも荻原浩という作者のティストになると、ユーモラスな現実感の中にも悲哀がこもった大人の物語になるのですね。
読み進めているうちに、ひょっとすると「シックスセンス」のような作品になってしまうのではないかと思わせておいて、いい具合にこちらの期待を裏切って物語をうまくまとめていると思います。
ただ、主人公と金魚以外の登場人物の関係が薄い感じがして、その辺がちょっと今までの作品に比べると物足りなさを感じました。
紙の本
荒唐無稽な設定が空回りしている。
2015/09/23 16:21
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何がいいのかさっぱりわからなかった…。古代中国の娘が金魚になって生まれ変わり、主人公のもとで人間化する。彼女と一緒に生活するうちに死者も見えるようになり、それがきっかけで仏壇を売る営業がうまくようになる…という前半の展開はよさそうにも感じたが、中盤以降だらだらにだれた。金魚の娘の具合が悪くなってそれを救おうと必死になったり、彼女と思いを交わすようになったり、何だか読んでいてついていけない展開だった。描写も妙な擬音語を多用して、安直な感じが強い。この作者らしいユーモアもなく、がっかり。
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切ない人魚姫。
(金魚だけど。)
幾度も挿入されるリュウの過去の様々なシーン。
繰り返される復讐のシーンは、どこか痛々しく。
現代の人間世界からはちょっとずれてるリュウの言動はユーモラスな分、ギャップが切ないというか。
2人の関係がどうなっていくのか。
思いもしないラスト。
まさか、そんなことになるなんて。
でも、人魚姫にはハッピーエンドは似合わないのかもしれない。。。
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恋人にも去られ、ブラック企業で毎日ボロボロとなった潤が
縁日で手にした1匹の金魚が突然怪しげな美女となり現れる。
過去の記憶と現在が交差していくのだが、文体が同じなため、過去を振り返りたい時など読みづらい。書式を変えるとかしたら良かったのに。
途中までの盛り上がりに反し、ラストへの展開が安直すぎる気もしないではない。
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最初、リュウの登場シーンがホラーだしなんとなく想像としていたお話と違う感じするし、過去の中国時代の話は痛々しいし読むのに時間がかかったが、幽霊が見え初めてからは一気に読んでしまった。リュウが可愛いし、リュウを大切に思い必死になっている主人公に好感も持てた。
ラストはまさかの展開で驚いたけど、なるほどと納得の終わり方だった。
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良かった。私的には本屋大賞候補です。
「うる星やつら」のラムちゃんとは全然違うんだけど、なんだかそんなような感じがした。
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仏壇・仏具の営業マンが、金魚すくいで、すくった琉金とのファンタジー。
金魚が主人公のファンタジーは、最後まで楽しめました。
若い営業マンの、琉金に寄せる微妙な思いと共に、作者得意の悩めるサラリーマンが現実として描かれ、ファンタジーと現実を行ったり来たりの物語です。
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なんとなーく展開を予想しながら読んでいたけど、
途中思いもよらない事態があったり
予想が完全に間違ってたりした。
荻原さんてこういう話も書くんだなぁ。
いままで読んでたのがたまたまゆるい系だったのか。
壮大なファンタジーはやっぱり苦手。
でも苦手分野にしては読みやすくて
難しい言葉のページ以外はすいすい読んだ。
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失恋して仕事もうまくいかない人生崖っぷちの営業マンが、人間と金魚の姿を行き来する女性と出会う。あり得ないはずの現実を受け入れて、共に生活するうちに、主人公は生きがいを取り戻していくのだが…。
ブラック企業の非人間的なパワハラは深刻で、主人公の苦悩がリアルに伝わってくる。そこに女性がホラーがかった様子で登場するのだが、2人のちぐはぐなやり取りがくすりと笑えて、主人公の心がときほぐされていくとともに、読み手も和やかな気持ちになれる。
時おり、遠い昔から生き続けてきた金魚の(というよりも女性の)過去が、おどろおどろしい怪談のように差し込まれていく。そして、なぜ彼女が現代にいるのか、謎は終盤で一気に解き明かされる。
オカルトのような突拍子もない設定と、二重構造の仕掛けがうまく物語を盛り上げているのは、主人公が苦悩する生活がリアルだからこそ。作者の力量を感じる。
過去と現在がつながったときの切ない哀しみが、大きな余韻として残る作品だった。
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【金魚の化身との奇妙な同居生活!? 荻原浩の新たなる傑作ここに誕生!】
勤め先はブラック企業、うつうつと暮らしていた潤。日曜の夕刻、近所の夏祭で目に留まった金魚を持ち帰ったら、部屋に妖しい美女が現れて……!? 金魚の化身に戸惑う潤。だがそれ以来、商談が成立するようになり。
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ボロボロのときにこんな可愛い金魚を飼うことになったら気分が紛れそう。
金魚すくいで自分でとった金魚なら、なおさら特別感が増すわ〜。
社長が! と思っていたのに、実は、潤、その人だったなんて悲しい。リュウもそう思ったから手を緩めたに違いない。
息子の揚河は……よね。
最後が良かったなぁ。
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末代まで祟らんとする怨みとはうらはらな、金魚の化身であるリュウのズレたかわいらしさと、振り回されながらも別れた元カノにも未練たらたらな潤の関係が、少しずつ変化していく姿に、ハッピーエンドを期待したのだけれど、こんなラストが用意されていたとは。