紙の本
もふもふシリーズ二作目
2018/09/10 08:17
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tix - この投稿者のレビュー一覧を見る
おおよその顛末は知っていましたが、
それでもボロボロと、
主に、ギルの切なさに同情して涙しました。
皇孫ギルレリウスと体の弱い聖獣リュセランの物語ですが、
時系列は一作目と同時進行で交互視点。
一作目を読んでいた時は、
・リュセはギルが元々好きではない。
・繭卵のリュセに選定の儀で選ばれたのはヴァルでギルは横取りした
と思っていましたが、
真実は異なり、ギルに情状酌量の余地ありすぎっ!
一作目でネタバレしてるように、
リュセは魔獣に斃されて死んでしまいます。
そこに至るまでに、二人はどんな風に仲違いして、
互いにどんな気持ちを抱いて最期を迎えたのか、その過程が気になって
結末を知っているというデメリットは読書中ほぼ感じませんでした。
電子書籍
神シリーズ
2022/04/29 01:53
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投稿者:こひしゅが - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作のヴァル×キリハの話に出てきた、ギル×リュセの話。
対の絆であり主のギルを信じたいけど、なにか隠してるような気がして信じきれない。
リュセは選定の儀について調べようと無断で外出し、ギルにバレる。一緒のときでないと外出するな、と監視・監禁・束縛するギルの独占欲がつよい。
他の小説と違って、受けが攻めを拒絶する理由が明確に書かれているから全く嫌な感じがしない。ただ単に照れ隠しとか突慳貪ではない。愛憎ゆえ。
戦死から生まれ変わりのくだりはずっとつらかった。
ただ最後はずっとニヤけるぐらい可愛い。
電子書籍
「すべては必然なんだろうよ」
2022/04/23 16:34
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投稿者:おはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
リュセランが繭卵の時、選んだのがヴァルクートだったとしても、ギルレリウスの仲は上手くいっていたので、それでいいじゃないかと感じた。
それがファーレンからの知らせる必要のない情報のせいで拗れた。
ファーレンは悲劇の人だと思ってたけど、このシーンから全ての元凶の皇帝と同じレベルに落ちた。
ちびリュセランが元気いっぱいで、本編の苦しさが吹っ飛んだ。
紙の本
キリハとヴァルの裏バージョン
2017/03/14 16:38
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投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
時系列的にキリハとヴァルのカプとかぶってるところが多いので、併せて読むと面白さと理解がより深まります。こちらのカプは時代に翻弄されたというか、本当に可哀そうだった。
紙の本
切ないけど美しいモフモフ愛。
2013/10/23 22:49
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投稿者:さぁーこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作のヴァルがパーフェクトだった分、客観的にギルとリュセのすれ違いを読むことが出来たかな。リュセの苦悩も分からなくはなかったけど、何年もかけて注いできた愛情が「親和率」という目に見えない絆に負けてく様子にはやはり胸が痛くなりましたね。二人の結末を分かった上で読み進てても、、やはり儚くなってしまうシーンには涙でしたし、ギルがうちひしがれてるシーンは切なかった。その苦しみを乗り越えて新たに得ることができた新しい二人の絆と幼い成獣を見守るギルの眼差しに、読んでて萌えキュンでした☆同人誌で描いてる分まで本編で読めたら本当にパーフェクトな作品だと思うから、それが残念です。。
電子書籍
どこに救いがあるのか・・・
2018/07/05 11:54
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uraran - この投稿者のレビュー一覧を見る
六青先生の作品はけなげ受、にぶちん攻が多く、それがまた魅力であったりしますが、今回のリュシオンは群を抜いて切ない。なんといっても精神的に追い詰められている感がひどい。病弱度もこれまた高い。どこに救いがあるのかと思うほど。
最後に「あなたを赦します」とあり、これでリュシオンも救われたのかもしれないけど、それでいいのか?と思いましたが、ちゃんと満足できる結末になっていました。
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悲しい出来事をさらに悲しいことで補おうとしている結果。さらに悲しい出来事が起こってしまいます。
でも、最後は心洗われ、かつみんなハッピー。心底よかったなと思います。
前作とのつながりが密すぎてスピンオフとは思えませんね。
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代償シリーズ
1巻:忠誠の代償 ~聖なる絆~
2巻:本作
以下続刊(2012.05現在)
1巻と時間軸が並行しているので、併せて読むと世界観が広がってオススメです。
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軍服、ネコ耳、尻尾フェチな皆様にオススメな、もふもふケモ耳萌え。代償シリーズ2作目です。
こちらは1作目「忠誠の代償」より先に小説リンクスに掲載されていたのを既読してたのですが、それでも涙でした。
「忠誠の代償」では、片田舎ですくすく育った元野良のキリハが元気で愛らしい野生児で、そんな彼を愛でるヴァルとの関係にめちゃめちゃ胸キュンだったのでした。ところが、こちらの聖獣ちゃんは、生まれながらのインペリアルで美しい白銀長毛、しかも高い戦闘力を持ってるのに病弱という真逆のキャラ。
そんな高貴な美人で「非情な運命に弄ばれる幸薄い受」のリュセランと、彼に疎まれてなお愛し続けるけど「表現方法が間違っていた大変残念な攻」のギルレリウスに散々泣かされたのでした。
今回改めて「忠誠の代償」を読んで考えてみると、ヴァルとキリハの間にリュセが入り込む隙は微塵も無く、ごり押しすればリュセは邪魔者扱いになってしまうという、さらに憐憫を感じさせる立場だというのはもはや明確でした。
一方、気持ちの離れた相手をひたすら取り戻そうとする、ギルレリウスの報われない想いも切なくさせられます。
せめて体だけでもという姑息な手段で、ますます嫌われ誤解されてしまうギル。元はと言えば父親のせいであるのもやりきれません。
でも、エロ的にはそんな二人のイヤイヤ言うのを無理矢理みたいなHシチュがツボだったりしたのでした…
第3者による陵辱は今回無いので苦手な人には安全ですが、その分攻が悲惨だったりする…
最後のシーンはとても感動的で泣けました。
特に雑誌掲載時には「えー?そこで終わる!?」という驚愕&落胆だったのが、書き下ろしでたっぷり救われました。
メロメロなギルとラブラブなチビリュセを見ることができて、大満足。感動シーンにほろりとさせられました。
ファンタジーものとしての世界観もしっかりしていて、戦闘シーンの迫力も見どころです。
これは、続編にも大いに期待したいです。
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六青さんの本はいつも読んでて切なくなるのですが、これはいつもとは違った切ないお話でした。
悲しいお話なのは覚悟して読みましたが、、、
最後で救われた気はしますが、やっぱり切なかった。。。
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前作はひたすらモフモフに萌え滾ったのですが、こちらは趣が異なり、本当に痛くて悲しい。
愛と憎しみが交錯するストーリーに胸が締め付けられ、運命に翻弄される二人にいつしか同化してしまい、涙なしに読み終えることが出来ませんでした。
本編が切ない分、描き下ろしが本当にご褒美のように思えた!
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皇太子の第一王子ギルレリウスと「対の絆」の主従関係を結んだ最高位の聖獣リュセラン。インペリアルである彼は神々しいまでに美しく最強である筈だったが、孵化の時に様々な思惑から一日放置されていた事が原因で身体が弱い。
ギルレリウスは大切に大切に真綿に包む様に愛して育ててきたのだったが、ある日皇帝の第二王子がリュセランに悪意のある不用意な発言をする。
本当の「対の絆」はヴァルクート王子でギルレリウスはそれを強奪したのだと。
驚愕と真相を知りたいリュセランの胸に今まで感じた事の無いギルレリウスへの不信感が募る。
リュセランを愛するが故に暴挙に走ってしまうギルレリウスの心情も痛い。
お互いに寄り添って愛し合っていた二人に生じた亀裂は王家存続の為の汚い思惑から。
リュセランが熱を出すとつきっきりで世話をするギル。
周りからはその怜悧な容姿で冷たい男だと思われているが、リュセランを想う気持ちは誰よりも熱い。
二人の関係が微妙な中、帝都に魔獣が攻めて来る。
一度は体調の悪いリュセランの為に例え自分の立場が悪くなろうとも断ったギルレリウスだったがムンドウス級と呼ばれる強大な魔獣が三体も現れ出動を余儀なくされる。
反魂酒と呼ばれる死者をも生き返らせる反面きれた時の反動の強い薬を飲んで二人は出動する。
激しい戦いの最中もリュセランの身体を気遣い、自ら囮となってリュセランを守ろうとするギルレリウスに今まで抱えていた不信感が消え去りギルを愛している事に気が付くリュセラン。
それは自分の命と引き換えにしても守りたいという強い想い。
限界の身体で再び反魂酒をのみ静かにギレリウスに言葉を残して飛び立って行ったリュセランは気高く美しかった。
涙が止まりませんでした。
葛西さんの描かれるリュセランに寄り添うギルレリウスが本当に美しかった。
リュセランの残した言葉が現実となりギルも幸せを再びつかめる
「世界で一番大切な花」も心に残るお話でした。
小さなリュセが自分の尻尾を持ってギルのベッドに潜り込む姿は微笑ましくて涙ぐんでしまいました♡
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まさに前半は陰でしたね。誰が悪い訳でもないのに、なんかとても可哀相なお話だったな。誰もの真実を語っているのに、その真実は曲げてしまったのはあの皇帝。自分の罪ではないけれど、罪として受け止めたギルがすごく切なかった。たしかにリュセランは可哀相なんだけれど、私はそれ以上にギルが可哀相だった。 前作読んだ時はギルは酷い奴?なんて思っていたんだけれどね、今回は真実を知ってなんだか切ないね~。
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ケモミミ・もふもふファンタジーBL。内容はシリアスですが、六青先生のファンタジーに特徴的な他者による受の凌辱シーンはありません。すれ違いカップルの悲恋ですが、最後はちゃんと結ばれます。小説リンクスによると、2つの月の運行表から騎士のローテーションまできっちり設定を作り込んでおられるとのこと。だからこその作品なのですね。
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もふもふ第2弾は前作(発表は今作の方が先)のスピンオフ。
前作と複雑に絡み合った展開のため比較しながら読むと楽しさ倍増。
前作以上に切ない展開で、ハラハラドキドキ、物語の世界に引き込まれる。
書下ろしはメロきゅん。
★4つ。