紙の本
ミステリ風猟奇デレ・精神病風味
2011/08/01 00:12
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
多重人格・乖離性同一性障がいをテーマとしたミステリかと思いきや、ただの猟奇モノというか、ヤンデレ
文章が陰鬱でキャラクターも曖昧
まるでストーリーに引き込まれない
いかにもラノベ然とした表紙が、実は一番ストーリーを表現していたのは評価できる
しかし、「結局何がしたかったのか?」という話で、精神異常の苦しみも異常性も周囲の人間の苦労も何も描かれないで単なるネタ・ミスリードとして扱っている
「今までの描写は伏線だったのか!」ということはまったくなく、ラストにいきなり「何きっかけ」なのかも良く分からず発病するデレと唐突なオチ
決着も灰色で、主人公ですら何も受け止められていない
「インチキくさいリアル」な心の病好きな人向け
紙の本
主人公が幼いころの殺人事件と向き合う話
2018/12/31 17:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
精神的に不安定な主人公が幼いころの殺人事件と向き合う話。
主人公が記憶喪失で幻覚などもみることから「、信頼できない語り手」になっているため真相が分かりにくく最後まで楽しめた。
殺人鬼の「門」の描写はレゾンデートルでもあったけど、作者のお気に入りなのかな。
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タイトルの通りです。
読了後のもやもや感はこのタイトルにふさわしいのかも。
終盤の展開にいまいちついていけないまま終わってしまった。
細かく評価できたなら3.4くらい。
デビュー作なので粗が目立つものの、読みやすかったです。
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赤月カケヤ『キミとは致命的なズレがある』読了
。文章も普通にしっかりしてるし、伏線とかもろもろもがっつりで結構楽しめた。
ミステリとはまた違うのかもしれないけど、久々に頭フル回転で伏線とか頭に留めながら読めた。
好みの系統ではなかったけど、初期戯言好きな人なら楽しめそう。
時々入る萌えシーン?じゃないけど、ラブコメシーンが終始暗い中にいきなり出てくるから浮いてる感じが結構あったかな。これもある意味致命的なズレか。
分かりやすい文章で変にひねてないのに頭にすんなり入りにくいのは何故なんだ……いやでも文章力は凄かった。
純粋に次作も面白いの書いてくれるだろうなって安心感がある。
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個人的には大賞よりも、こちらの方が面白かった。ミスリード的な要因が多く、「アレ?」と思ってページを戻すことも何度か。お勧めできるかと聞かれると何とも答えづらい。これはガガガ文庫は多くの作品に言えることなのだけど。気になった場合は、買ってみてはいかがでしょうか。という感じ。
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インパクトのある表紙が特徴的でありながら、内容はなかなか暗めのサスペンスだった。
謎が謎を生み、少しずつ紐解かれていき最後まで飽きることなく読めた。
最後まで読んだ後にもう一度プロローグを見るまでが一読であると確信する。
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インパクトのある題名と表紙絵、そして「真実は目に映る―?」という言葉と共に自分の顔が映って見える銀色の帯の衝撃が強く、思わず買いました。終わり方がすこし好みではありませんでしたが、買ってよかった。
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これで優秀賞とかガガガ文庫恐ろしい子・・!これはほぼラノベじゃない。ラノベレーベルじゃなくてもこの文章力があれば全然イケルだろう。ちょっと残念なのはラノベ要素というか萌えを表現しようとした部分がほんの少しだけあったこと。でもそれを差し引いても★5。個人的な趣味もあると思うけどね。ただ、グロな表現があるのでそういうの苦手な人にはオススメできない。あと、ヒロインは居るけど可愛い女の子は出てきません。
今年読んだラノベで今のところ1番です。
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デビュー作らしい勢いが感じられて好印象。
ラノベっぽいキャラ造形とサイコミステリィの組み合わせは初めてだったのですが、暗くなりすぎずって感じでした。
サイコな縮み上がるくらい怖くないと!!って人には物足りないかも。
後半の流れからのオチは強引な気がしたってのと、もうちょい個々の心情の描写が欲しかったなぁ(一部除く)。ネタ的に続編とかは難しいと思うのできっちり書き切って欲しかった。
今後に期待、ということで。
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第5回小学館ライトノベル大賞 優秀賞受賞作.
面白かった!
海里克也は保健室で目を覚ました.
保険医の言うところによれば,会談で転んで気絶したらしい.
覚えていない.
十歳以前の記憶と両親を事故で失った彼にはここ数年の記憶しかない.
また記憶を失ってしまったのか.
「見えないモノが見えていないか?」
そんな保険医の問いかけにドキリとする.
自販機の陰から出てきた誰にも見えてない少女.
突如現れ彼を苦しめる不幸の手紙.
少女の死の映像と命を狩る指の感触.
これは幻覚なのか? それとも….
面白かった!
最後まで引き込まれてしまったよ.
お陰で電車で降りる駅を乗り越してしまった.
優秀賞,流石です.
この人は今後もチェックしていこう.
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サイコパス他精神障害系のサスペンス。ガガガだけど一般小説よりだと思う。
ちょっとずーっと暗い雰囲気だったけど、楽しめた。
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読んでいる最中は、得体の知れない恐怖のようなものを感じながら終始読んでいました。
こういう描き方ができるのは素直にすごいと思うし、専門知識も深いので、今後の活躍が期待できるのではないでしょうか。
ただ、残念なことが1つあった。それもとても大きな残念さんが。この物語の核心である事件の、被害者と加害者とその現場に居合わせた者が同じ学校にいたとか、真犯人の家庭環境とか……その辺のはあまりにもうまくできすぎのご都合主義だと思った。
主人公の周囲にあれだけ賢くて曲者な大人がいながらそんな致命的なこおとを見逃していたんじゃあ、結局、彼等もじつはそんなたいしたことないのかなって思ってしまいましたもの。
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これはよいサスペンス。デビューでこれってのはすごいなぁ。
よく練られたストーリーと展開、サスペンスらしい小出しのテクニックやミスリードを誘うセリフも上手く、読んでいる間も「こいうことなのかな? いや、それだとココはどうなる?」とワクワクドキドキしながら引き込まれて行く。とりわけ「見えないはずのものが見えたりしてはいないか?」という序盤での問いかけが、最後まで意味を持つあたりが上手い。
キャラクタやセリフ回しこそラノベ流かもしれないけど、説明的な描写ではなく各々の心理に即した選び抜かれたであろうセリフで微妙な雰囲気を作り出しているところに構成のうまさや表現力を感じる。
読み終えて、思わず拍手したくなるようなきれいな閉じ方もいい。内容のきわどさもあってか、入間人間のときも同じような感じだったのを思い出した。
本作は一応完結なのだけど、続く余地も若干残っているところが続編を期待させる。続きを書くとしたら難しそうに思うけど、この作者なら予想を上回ることをやってくれそうな期待感もある。ともあれ次回作がとても待ち遠しい。
あと、あとがきも素敵で、おかげで赤月カケヤという名は忘れないでいられそうです。加えて少ないけどイラストも素敵です好みです。こちらも期待してます。晩杯あきら=Vampire Killerという事で印象に残る名前なのもイイねw
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ラノベでは珍しいサイコパスモノ。
ミステリーやサスペンス要素も多分にあって、読み始めると引き込まれて辞めどころがわからなくなる魅力がある。
はっきりいって人生における教訓や深い感動は存在しないが、読み物としてはとても面白かったです。内容的に続刊があるかは微妙ですが、発売されたら読みたい。
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美鳥に関して未解決のまま終わる事に、言い知れない不安定な読後感を得た。何処まで行っても平行線な、致命的なズレのある理解し得ない相手も存在するという事に。★みっつかよっつか迷ったけれど、3.5くらいって事で切り上げてよっつで。地の文や会話が結構一般書籍寄りでお堅いのが個人的に気になった。暗い話なのに雰囲気はさらっとしているというか。明け透けなドロドロ感があるよりは全然独特で良いのだけども、ちょっと損してる気もする。
書店にて新品購入。タイトルが秀逸。