紙の本
麻耶雄嵩は、名探偵の出てこないノンシリーズもすごい!
2015/09/30 11:16
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投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
メルカトル鮎、貴族探偵などとっぴな名探偵が主人公をつとめるシリーズで知られる著者の、ノンシリーズ長編。
名探偵らしい名探偵は出てこなくても、ひねくれていて、かつ論理の面白みを堪能させてくれることに変わりはありません。
ミステリ好きにはおなじみのあるトリックを、過去のあまたの名作とは全く違う使い方をして、読者の度肝を抜く傑作。
読み終えた当初、今後このトリックは「螢」型と、それ以外に分類されるようになるんじゃなかろうか、とさえ思いました。
そんな、トリックの工夫の歴史を大きく変える可能性さえ思わせる傑作、ぜひご一読を。
紙の本
おもしろい
2019/10/12 15:56
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投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
クローズドサークルの作品が読みたくなり、レビューを参考にしながら購入した。読む人を選ぶとあったが、自分にはあっていた。オカルト的な部分はあったが、そこまで怖いものではなく、オカルトが苦手な身でも読むことができた。読みながら感じていた違和感が最後にすっきりした瞬間は気持ちがよかった。終わり方に少し違和感があったが、全体的には満足できるものだった。
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やったー!ボクっ娘や!(ネタバレ)
2023/03/28 08:47
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投稿者:どら - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯人当てや犯人が用いたトリックそのものより、この小説全体に仕掛けられた大きなトリックが二つ
一つはかえって何も考えずに読んでいったためか、あることにとても違和感を覚え、それで気づきました
もう一つの方はそれを知って思わず声がでました そんなやり方があるのだなあ
ただ終わり方が個人的にダメだったなあ それがとても嫌でしたが、でも面白かった!
紙の本
カバーが違う?
2018/11/23 11:58
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投稿者:氷狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新刊かと思って購入したら、少々前の作品だった...
版数アップの際にカバーを変えたのでしょうか? 彼女のアップが表紙になっていました。
過去に凄惨な殺人事件が起きたファイアフライ館。
そこを買い取り、整備した佐世保先輩の招きに応じて集まるそれ系大学サークルの面々。
そして、起こる殺人事件。
二人の探偵役が推理を始めるが...
淡々と進み、いやいや最後にあんな結末になるとは...
途中、ややこしい事になったりも。
設定がこじんまりとしていますが、読みやすいことは読みやすい。
でも、ちょっと後味が...
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
筋道は読みやすく、普通に読めました。しかし、語り手の『私』が、誰かが難しく、常に誰が語ってるのか悩まされつつ読みました。というか、そこがポイントなのですかねぇ。
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この作家の文章が肌に合わない
2021/05/24 07:27
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投稿者:Minyan - この投稿者のレビュー一覧を見る
叙述トリックもので高評価のものをいくつか購入したうちの一冊。
しばらく積んでいたので叙述モノということを忘れていたのだが、読み始めると、違和感からそのことを思い出させられた。
プッツンプッツンぶつ切りな感じがする描写が多いけど効果が上がってるとは思えないし、カタカナで音楽を表現?し始めた下りには乾いた笑いが出ました。
叙述トリックとわかっていても、それを忘れさせるだけの筆力が感じられなかった。
犯人も見当がついていたが違っていたらいいなという気持ちで最後まで読んだが、やっぱり…だった。
正直、電子版で買うことはなかったな~と残念な気持ちになったのが哀しい。
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2007/10/18 Amazonにて購入。
2013/11/20〜11/25
久しぶりの麻耶作品。いつもながらの麻耶ワールドであるが、非常に読みにくい(というか、しっかり読まないと取り残される)。最後の結末は非常にもやもやしたもの。結局ネットで調べて、なるほどと思った次第。流し読みしたらアカンな。
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前に読んだことあるっけ?えーと叙述トリックか。伏線も割りと見え見えでした。過去に惨劇のあった曰くつきの山奥の館に合宿に集まったオカルト好きのサークルのメンバー。予想通りの結末・・・館モノの王道でよかった。しかし、弦楽曲でタカタカターンって、どうなんだろ。
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やってくれました。さすが麻耶ワールドならではのトリッキーな描写です。最初から疑問な部分が明らかにされていながらも、結局真相を見ぬけなかった自分に、撃沈です。くやしい。よくこんなこと考えられるもんです。
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梅雨。大学のオカルトスポット探検サークルの六人は、京都府の山間部に佇む黒いレンガ屋敷「ファイアフライ館」へ、今年も肝試しに向かっていた。そこは十年前、作曲家でヴァイオリニストの加賀蛍司が演奏家六人を惨殺した現場だった。事件発生と同じ七月十五日から始まる四日間のサークル合宿。昨年とちがうのは半年前、女子メンバーの一人が、未逮捕の殺人鬼“ジョニー”に無残にも殺され、その動揺をまだ引きずっていたことだった。ふざけあう悪趣味な仲間たち。嵐の山荘で第一の殺人は呪われたように、すぐに起こった―。大胆にして繊細。驚きに驚く、あざやかなトリック!本格ミステリNo.1の傑作『鴉』から7年。鬼才が放つ新たなる野望。 ※文章が読みづらい、登場人物に全く魅力が感じられない、ストーリーが安っぽいホラーって感じ、など全く面白いと思えない作品でした。トリックもあるんだけど、それが話の面白さに繋がってなくて、分かったところで「ああそう。ふーん」って感じ。しかもあれだけ色々やっておいて、ラストはなにあれ?なぜああいうラストにしたのか、私には全く分からない。途中で読むの止めようかと思う作品は初めてかも。誉めてる人もたくさんいるみたいだし、私に読解力がないだけなのか?とも思ったけど・・でもなぁ・・・。
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麻耶嫌いのわたしですが、これはいけます!!今までの麻耶さんではない!!メルカトル鮎は微塵もでてきません。内容は学生達による過去に殺人事件の起きた「嵐の山荘」物語。ええ、「嵐の山荘」好きですよ!!!いやもう、ほんと嵐。嵐、嵐。目次の次のページから目を離してはいけない!!でもやっぱり一味違うのが麻耶さんですね。ラスト、実は国生さゆりさんもいた(参照:くりぃむナントカ・ビンカン選手権)的な謎解き。みえる女の後姿・・・・時計の謎・・・死蝋の死体・・・そして隠し通路!!!、もう完璧です!!
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正に麻耶雄嵩本格の粋。『夏と冬の奏鳴曲』とは又違った方向での最高傑作。
余り多くを語るとネタバレになってしまうので書けないのが残念。
この本で改めて麻耶雄嵩に惚れました。一見普通の本格ミステリ然としていますが、通底するものは正に麻耶雄嵩。
引け目を感じている主人公、立ち籠める雰囲気、そして待ち受けるカタストロフ。救いの無さも凄まじい。
メルカトル鮎も木更津悠也もうゆーさんも出て来ないので、他の麻耶作品を未読の人にもお勧めできます。
麻耶雄嵩アレルギーの人も、騙されたと思って読んだが良いと思います。
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カルトまではいかないけど好きな人はかなり好きそうなイメージの作家さんでした。これはいわゆる館モノ。その状況を作り出すまではまぁアリかな、なんですがオチがあれはどう考えればいいんでしょう。登場人物紹介が誤植なの?と思ってしまったんですが、読者には分かりきってることが登場人物たちは知らなかった、それを楽しんで、ということだったんでしょうか。いまだにわかりません。
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おもしろかった。
こういう話がすきです。
こういうっていうのは、
惨殺された館にオカルト好きたちがいって閉じ込められるかんじで
殺されていく、みたいな。
ちょっとホラーがありつつ、
叙述トリックなんかも使ってっていうのがいい。
綾辻の館シリーズより読みやすかった。
でも、トリックとかは↑と段違いでゆるかったなぁ。
でももっと他の話も読みたくなった!
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かつて天才ピアニストが所有し、残酷な事件が起こった場所・ファイアフライ館。その館を所有するOBに誘われ、大学のサークル・アキリーズの面々は館に訪れる。一年前、連続殺人犯によって殺された元メンバーの対馬つぐみへの想いを綴りながら、物語は思いもよらない方向に進んでいく。
とにかく二回読まなきゃいけない本ですね。初回と再読とでは書かれている内容がびっくりするほど異なっている。
物語の仕掛けは一言で言えば叙述トリックなのですが、仕込まれてるのが一つではなく二つなところ、そしてそのうちの一つが犯人の特定と密接に関連しているのが本当にすごい!随所で見られる「対馬つぐみ。女神」とか「ブラック・プリンスならぬブラッド・プリンス」みたいな中二っぽい言い回しにはいちいちうおっとなりましたが、面白かった。
そういや登場人物のイニシャルが全部そろっていて(K・KとかS・Sになっている)、千鶴だけ仲間はずれなところから何らかが仕掛けてあると読み取ることも出来る、と友人が言ってましたが、そんなの確実に気付くはずがないだろ!と思いましたww
あと、個人的にあのラストは好きではないです。