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【逆境のリーダー・石橋信夫】読了
反骨精神、プレジデントオンラインでの紹介、祖父と同じ林業出身ということもあり読んでみたら、久々に震える本でした。
満州へ移住してから戦争に巻き込まれ、下半身マヒからの奇跡の生還。終戦した後、部下と共にシベリアで抑留され、拷問、そして再びの生還。
日本に戻り起業、度重なる危機の中での一兆円企業へ成長。
そんな壮絶な人生の中で培われた石橋さんの優れたリーダーシップは、以下の3つの集約されると感じました。
①圧倒的な信念
⇒戦争中に亡くなった部下、戦友のために日本を再建するという気概。
人の役に立つということを何よりも実践していたという。
②先の先を読む先見性
⇒プレハブ、リゾート地開発など数年先に何が求められるかを
常に考える力。
③気配り力
⇒部下が困っている状況に気付き、迷わず飛び込んでいく力。そういった、 気配りがあるからこそ、部下の得意・不得意に気付けるのだと思います。
戦争中、上司からの命令を背き、部下の命を守ったエピソード。
次々と新しいアイデアを打ち出していったチャレンジ精神。
樋口さんとの風呂場でのやり取り。
リーダーとして、その姿勢を手本としたい内容でした。
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『熱い心が人間力を生む』の流れで読む。
大和ハウス工業の創業者、石橋信夫の生涯。
闘争心、先見力、本質を読み、断固として実行する力。
満州での林業、関東軍の小隊長、下半身マヒの負傷、シベリア抑留、大和ハウスの創業からパイプハウス、ミゼットハウス、歩道橋、プレハブ住宅、宅地造成・都市開発、ロードサイド店舗、リゾート事業と、逆境を見越した新機軸により業績を拡大させてきた大経営者の努力がしのばれた。
災害に強く工期の短い建造物、過疎地域の経済活性化をねらうリゾート事業など、人々への貢献がベースにある事業展開に感服しつつ、都市開発やロードサイド店舗の展開による核家族やシャッター商店街といった生活環境への(原因とは思わないが、助長した)影響力も知った。
時系列での記述であるため、石橋信夫の人間力の全体像はよく分かるが、経営のポイントなどを整理されたかたち(樋口武雄による四つの品性(公平公正、無私、ロマン、使命感)と四つのリーダーシップ(先見力、統率力、判断力、人間力))で学ぶには適当ではない。
13-138
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日本で初めてプレハブを作り、住宅ローンを根付かせた人らしい。
仕事は儲けるためではなく、世間の役に立つ事をする、として団地を作ったりリゾートを作ったり。
それなりに読ませた。