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自分の人生は自分の力で開いてきたような気持ちになっているけれどそれは違う。自分はどれだけ人に支えられて生きてきたのか。数え切れないほどの人々との出会いがあり、支えを受けて今の自分がある。
私が死んだ後も私は誰かの心の中で生きられるかもしれない。だとすれば生と死、生死はひとつながりのもので、死がやってきて肉体は滅びても心はもう一つ別の世界で生き続ける。
精神性の命あるいは心は誰かの中で生き続け次の時代を生きる人々とつながっていくのです。違う世界が心の世界にあって、そうすると私自身も死をあまり恐れず死を受容するのが容易になる。
コロナウイルスで学校に行けない留学できない、理想の自分と大きくかけ離れていることにたいすり絶望、やろうと決めたことに対してできない自分に対する自信喪失、辛いのになんで生きなきゃだめなのか、死にたい、こんな負の感情が家にいるようになってから何回も何回も湧いてきた。そして何回も自信を失い、どんどん自分が嫌いになって死にたくなった。
しかし作者が教えてくれたことは、むしろ人生に置いて苦しみ、悲しさ、辛さがあることが普通の状態である事。それがもともとの人生であること。それらがないことの方が例外であると。そのことを思いしれたことで、今の苦しさをもっと軽く捉えることができたし、負の出来事や感情を少し簡単に受け入れことができると思う。不条理を生きていく道を探す。
そして、人間の本当の部分を見るためには、自分の身に引き寄せて考えて見ることこそ、大事なポイントであること。反対に言えば、自分の最大まで引き寄せて考えずに、相手の事または人間の本当の事や感情がわかったとうことは、本当にずうずうしいことだと思う。だから引き寄せて考える、この努力を蔑ろにしない。自分とのつながりを切らないこと。
また社会が便利になればなるほど、失うものがあることに気づかなければならない。
例えばSNSで人との関わりが薄れたり、自分と合わない人はブロックしたり、心のない人を傷付ける文。
これらは共感力や自己愛過剰、自己中心的な人たちが増えているとう証拠。
このように科学技術で便利になっていくが、反対に人間として、他者と生きていく時の大切な思いやりとか、関わり、実際のふれあいやコミュニケーション、感情表情など、人間の関わりの本来のあり方を一旦立ち止まって考えていかなければならないと思う。
辛くなったら、この本が私をまた立たせてくれるかもしれない。その時が来たらまた読みたい。