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電子書籍
全部善い、綺麗で作り込みが深い「秘めた恋」の短編集。
2021/01/25 09:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほくろや流し目など、歌舞伎の佐根市シリーズは、
体の描写、全体のデッサンが正確で、演技の決ポーズが綺麗で楽しめます。
名人を育てる、女房役の育成上手で聡明な幼馴染のお話でした。
背景の描き込みは、ほぼ省略されています、
背景より人物の視線や仕草、さり気無い台詞に重点を置く手法の人。
「カムバック・・」の東京タワーなんて、三分の一しか描かれてない。
他の短編も、人情と矜持に拘る生き方を描いているものばかりでした。
どれも読むと、胸が詰まる。切なくなります。
特に切なくなったのは、死んだ兄の恋を描いた「カラスのなまえ」。
19才で亡くなった兄は、生前に秘めた恋を弟にだけ少し話していた。
死に別れて遺された恋人が舞台衣装のまま葬式に訪れる。
嘘泣きする兄の婚約者の醜い姿と対比すると、健気で美しい。
弟が「小さなカラス」に気づいた後の会話が切ない。
余計なものを省いた短編の良さが特に光っている作品だと思う。
余韻の悲しみが深く沁みました、泣けます。
全部が短編の良さを生かし構成で、結末を読んだ後の余韻が夫々深いです。
こういう造り込みを耽美風というのかな。
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内容:*は、善介と佐根市の話。
このよのはじまり*
このよのおわり*
硝子哀歌
いずみの如く
カラスの名前 ★
カムバック・スイート・ホーム
龍の引っ越し
おまえ百まで 書下ろし*
あとがき
電子書籍
古今東西恋話
2016/10/31 21:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代設定が古い話ですが、妙に入り込めます。
男と男、昔も今も恋焦がれるのは一緒。
時代が時代奈だけに、言葉や世界が淫靡ででも美しい。
惚れたはれたは理屈じゃないという教訓。
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