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今年になって実家近くのお客さんに行く機会が何度あったので、実家に宿泊する機会がありました。それまで、大学で故郷を離れることになってから30年ばかりは、年末の慌ただしい時くらいしか実家に行くことがなかったので気づきませんでしたが、改めて見てみると、両親二人でしか住んでいないのに、モノが沢山あるなと実感しました。
家の掃除なんていつでもできる、と思っていると、すぐに数年経過してしまいます。私の場合、最初はゴミだと思っていても、10年もそれが保存されてしまうと、それが宝物のような輝きを持つものがあり、益々捨てるのが難しくなることを実感しています。
何年も使っていないのに、いざ捨てようとなると、ほんの少しのモノしか捨てられない自分が情けなくなります。この本のタイトルは「実家の断捨離」で、親の持ち物を少しずつ減らしていくためのヒントが書かれていますが、私の場合、まず自分の持ち物を整理(おもに捨てる)ことから始めるべきだと痛感しました。
この本を読んで印象に残ったのは、親も自分の年齢を重ねた今、「付き合い方」を見直す時期に来ていて、それを真剣に考えるべきだと思いました。
以下は気になったポイントです。
・私達が選択と決断を下すとき、そのすべては思い込みである(p32)
・モノの溜め込みは、そこが自分の縄張りであることの証し、だからこそ親たちは、子からの断捨離の申し出にとても警戒する(p36)
・親を手放す、とは、親の人生を認め、親を受容すること。親に対する期待を、断捨離する=親離れを決めること(p41)
・実家の片付けがバトルになるのは、親には「もったいない」という正義があり、子には「親によかれ=親孝行」という正義があるので(p58)
・居心地の悪くならない距離を保つことが、親離れの最初の一歩である(p64)
・家にあるものは、実家・自宅に限らず、「いま必要なモノ」「かつて必要だったモノ」「これから必要になるかもしれないと思い込んでいるモノ」の3つしかない。取っておくべきものは、「いま必要なモノ」のみ(p79)
・モノを溜め込みすぎて収拾がつかなくなっている家は、そこに暮らす人間関係が混乱している空間でもある(p87)
・自分のモノを片付けたいなら、自分の無意識に気づき、それを片付けることが先決。実家の親の場合は、親に対する自分の無意識に気が付き、それを片付けることが先決(p90)
・親との関係を見直すには、「親は子である自分に何を、どう求めたか」「親はどんな物言いで、子である自分に対してきたか」、「そんな親に、子である自分はどう対してきたのか」「今、自分は親にどんな物言いで対しているか」「今、自分は自分の子にどんな物言いで対しているのか」に対する答えを見つけることが大事(p99)
・自分が期待することを、期待する相手が、期待通りにやってくれないときに怒っている(p107)
・自分はこの感情や経験から何を学べるだろう、と問いかけるべき(p108)
・親との、3つの間のとり方��考える、1)時間(会う頻度)、2)空間(家、部屋を快適にする)、3)人間(付き合い方を変える)(p117)
・今の自分(親)と子供の関係性は、かつての親と自分の関係性のコピーである(p136)
・責められて人は動くものではない(p153)
・断捨離は、自分の力で気づくから始められるし、継続できる(p162)
・断捨離の実行方法、1)まず時間を意識(割り当てる時間)して、次に対象とする場所を決める。(p185)
・まず、要らないモノをドンドン捨てる。たいてい、迷うモノは要らないモノだったと気づく(p186、187)
・捨てずらいモノは、感謝してから、使い切れなかったものには、謝ってから捨てる(p188)
・断捨離は、減点法ではなく、加点法(以前とは違った風景が見える快適さ)を意識して行う(p205)
・自らの思考と感覚と感性を総動員して、自らの行動をとおして、何を選び何を残し、何を捨てるかを決めていくのが大事である(p213)
2015年9月23日作成
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断捨離のテレビを見て
すごい人だなぁと
テレビにくぎづけになりました。
興味をもって本を読んだら納得、
とても賢くて色々な考えをお持ちの方でした。
親と子も尊重し合い自立した関係で
付き合うことを確認できました。
同じ著者の違う本も読む予定です
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★本書を一言で!
→「他人軸で行動させられていた自分に気がつく」※必要なものと不要な物が分けられるようになる。