紙の本
いったん連載終了?
2015/11/30 20:03
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投稿者:スズキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作が掲載に至ったエピソードや作者がいろいろインタビューを受けた話、作者が久しぶりに現場へ戻ってそこで新しく体験した話などが収録されています。
1巻からあまり世にでない現場の人の体験話をマンガという手に取りやすい形で世に出してくれた実に興味深い作品でした。
割と最近の話っぽくなってきたのでまたしばらく作者が現場等で体験した事が溜まれば戻ってきてくれそうな気もします。
なお作中で編集者に指摘されていた2巻でのタッチの変化、私は気付きませんでした。
紙の本
忘れるな
2015/11/16 12:47
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投稿者:ラインハルト - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の実体験をマンガ化
知らなかった実際の福島第一原子力発電所の実態を知ることができた作品
家族にも読んで貰い 色々話し合う事が出来た
紙の本
3巻完結でも現実は?
2015/11/04 18:07
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投稿者:くりんぐりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすがにネタ切れだったのか、今回は楽屋話(制作裏話)的なものが多かったです。それはそれで興味をもって読むことができました。
漫画は完結しましたが、現実の1Fが解決するにはまだ時間がかかりそうです。
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福島第一がどうなっているのか、どんな作業が行われているのかがよくわかりました。「福島第一で働きたい、現場に戻りたい」――本当に頭が下がります。また福島第一へ行かれることがありましたら、ぜひ続きを描いていただきたいです。これ以外の作品もぜひ読んでみたいです。
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どんな職場でも
現場はこれだけ頑張ってるという事が
よくわかる。
とりあえずいったん〆。
あ、ゲーム機のコントローラーで
原発作業ロボ動かしてるのはスゴいな。
「既存の民生品使った方が開発も習熟も
早い」の指摘に納得♪
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福島第一原子力発電所での労働記、一時完結である。作者の方が働いてきた2014年までの労働については全て書き切っているとのことで、いまはまた呼び出しを待っている最中の様である。
それにしても、良いシリーズだったとしか言えない。こうしてディテールを見ていくと、確かに復興へと歩みを進めていく姿が如実に見えてくる。やはり知らねばならないし、それもアップデートしていくことが重要なのだと思い知らされるところだ。
大変興味深い内容だっただけに、また再開されることを願うのみである。下請けの皆さんにはお願い申し上げたい。
今回も星五つと評価させていただいた。本当に良いシリーズだった。
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2014年7月から11月、実働一ヶ月と一週間ほどの作業で11msvの被曝。その労働の全容を描く第三巻である。(2015年10月23日発行)
竜田一人氏のスタンスは、原子炉建屋の作業は順調に進んでいるから、変な心配はしないで欲しい。それは東北の「復興」の邪魔にもなる。というものだ。
彼の想いは純粋なモノだとはもちろん思っているが、それでも彼の視点から見た労働現場であることは変わりない。その危険性や労働環境は、別の視点から見ればまた違った景色が見えると思う。
例えば、仕事も短期が多く、彼もチラリと描いているが実際仕事に就いても待機期間が異様に長く、待機日当が彼のようなベテランでも2.2万円から5千円に落ちること。現場作業員以外ならばゼロ収入になって、実費が引かれて借金が増える実態。命を削っているのに、例えば竜田一人氏の場合でも四ヶ月間で多分100万円いったかいかないかぐらいだろう。それでまた、来るか来ないかわからない作業員の仕事を待つような事では、人生設計など立てられるはずがない。というようなことすら、彼の漫画を読むだけでも透けて見えるのである。福島原発廃炉の仕事は、これから何年も続くであろうのに、である。それは多重下請け構造という労働実態が改善されない限りは変わらないだろう。
また、「蛇足」として子供の甲状腺ガンのことを「原発事故がなくても出ているモノが顕在化しただけ」と描いているが、それは環境省の見解を元に描いていることに問題があるのではないか。報道ステーションなどはまた違った見解を出しているし、もっと悲観的な見解を出している人は多数いる。お国の言い分が信用出来ないのは、この間の教訓だったのではないか。
イチエフの労働現場作業は、この漫画から初めて知ることは多く、それはそれでとても面白い作品ではある。この三巻目で「中締め」になって、現場作業員ルポ漫画はしばらく描けなくなった。これから何を描くかで、竜田一人の真価が問われるだろう。
2015年10月読了
2015年11月1日記入
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福島第一原発で除染作業に従事する作業員が実際に描いたノンフィクションマンガ。報道される内容と実際に現場を知る立場からみた現実とのギャップにとまどいながらも、柔らかくそれを伝えようとする姿勢が見られる。この第3巻でとりあえず終わりのようです。何が面白いってわけではないですが、今もそこに携わる人がいて、着実に除染やライフラインの復旧は進んでいるようです。原発の問題を声高に訴えるとか、そういった内容ではないので重苦しくなく読むことができます。本当はもっと見えないところで問題山積みなんでしょうけど。
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今まで政治的に偏ってしか描かれてこなかった原発作業員の実際を,変に歪めることなく伝えてくれる素晴らしい作品だった。
作者が経験したのは「被曝労働」という意味では「平時の」作業員よりもずっと苛酷な仕事であるはずなのだが,登場人物にそんな悲哀は見られない。もちろん決して条件に恵まれた仕事というわけではないけれど,皆誇りをもってやってるし,現場の状況や自分達に対する世間の誤解を鼻で笑ったりもしていて,そこにはちゃんと人間がいるんだなという気持ちにさせてくれる。
地道で地味で単調な作業の中でも,「線量を食わない」ための現場の工夫の成功に喜びあい,見事な月と建屋の瓦礫のミスマッチに感じ入る。作業員同士の軽妙なやりとりや,趣味の歌など現場を離れてのささやかな楽しみも描かれる。
政治的にバランスがとれた,というよりひたすら虫の目に徹したところがこの作品の真骨頂だし,高く評価される所以なのだと感じた。『いちえふ』は三巻でひとまず完結とのことだけど,原発事故後を伝えるメディアは,ぜひ今後もこういう生の声を伝えていって欲しい。風化を恐れるあまり,煽りやデマになってしまうのでは本末転倒なのだから。
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震災後、多くの人が関心を持った原発事故。しかし、いまはどうだろう。地震発生直後から作業し続け今日がある。そして、まだまだ終わらない。放射能との戦いは、大変な犠牲を払いながら、行われ続ける。
いちえふのこと、作業員の目線で、よくわかりました。大変さ、やりがい、ここでの楽しみなど。改めて、作業してくださる方々に感謝。ここまでの復興も、本当にありがたいことだと思います。
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報道ではいまいち伝わらない作業内容等がとてもわかりやすく描かれていて、完結は少し残念な気もします。
近いはずなのにどこか遠い他人事のような気になっていた福島原発のこと。
この漫画を読んでなかったら関心の度合いも全く違っただろうなと思います。
「2012~2014年編完結」とあったのでいてかその続きが読めれば、そしてその時には゛いちえふ゛やその周辺の環境がより良くなっていてほしいな…と願います。
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少しずつ、少しずつ…
作業は進んでいるようだけど、先は見えない。
地味な進捗は、外部には伝わらないので、この漫画の意味は大きいと思う。
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借りたもの。
井上きみどり『ふくしまノート』( https://booklog.jp/item/1/4812494001 )同様、こちらも最終巻。
廃炉に向けて現在進行形であり、まだ解決に至っていない原発事故。
2012~2014までの1Fの作業と、著者による『いちえふ』連載、出版までの経緯について書かれている。
廃炉に向けた作業に携わり、それをどの様に表現するかの苦悩、連載時の反響、出版後の取材での一コマなど。
1Fでの作業は、その重大性ゆえか寧ろ清潔(!)だったり(「もんじゅ」と大違い?)、実際に現場で働いている人が読んでいて特許技術に関わる部位を指摘されたり(!?)、作者は現行途中で作業現場へのオファーがかかったり(!!)と、怒涛の展開もあった模様。
1Fで人間が入れない所はロボット(殆どラジコンみたい)を活用する話、それを原子炉建屋に向かわせるにはやはり人の手が関わること等、テレビや他のマスメディアでは報道されない事を伝えてくれる。
敷地内の線量低下、汚染水(RO濃縮水)が漏洩リスクが少ないタンクに更新され、リスクはほぼなくなった等……
以前の巻に描かれていた、震災後まもない頃にあった瓦礫の山が撤去されていたり、生活を取り戻そうとしている人々や自然の息吹を感じる描写がある。
最後に著者が就労時に巡った福島にある温泉ガイドにほっこり。
何気に福島も温泉街だった。知らなかった。
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知らない事だらけでした。
とりあえず一度読んでください。
そしたら復旧が遅いとか言えなくなります。
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とりあえず完結らしい。
あの原発処理状況については、本・新聞・週刊誌・TV等沢山有るが、この漫画が最も良いと感じる。
活字と写真だけでは、やはりリアルには伝わらない。
TVなどの映像が流れるのは、次から次へと流されるだけで、人間にはツーと流れていくだけ。
その点漫画は素晴らしい媒体だ。作者が伝えたいことが判るし、動きもある。
未だに収束は見えないが、それでも一歩一歩進んでいることが判る。
しかしこのような最前線に東電は影も形も見えない。
全て下請け的な会社に押し付けているのであろう。