紙の本
旅に出る理由はない
2016/01/17 13:01
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投稿者:よっしー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ラオスにいったい何があるというのですか」
これは、ラオスにいくときに、村上春樹さんが言われたが言葉だという。
たしかに、ラオスになにがあるかなんて、分からない。だからこそ、いくのだと。
旅に目的はない。
だけども、なにがあるかわからないからこそ、ラオスという、いったことのない場所にいくのだという言葉は、説得力がない反面、十分に納得できるような気がする。
実際我々も、ラオスという未知の場所に村上春樹は何を見たのか興味があるので、この本を手にするわけですし、それは、とてもワクワクできる、読書体験でもあるのです。
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村上春樹氏のラオス紀行!
2017/07/31 02:24
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、村上春樹氏のラオス紀行です!表題も刺激的ですが、内容もなかなか面白く、一気に最後まで読んでしまいます。ラオスという小国で、筆者が目にした様々なものや人が、筆者の視点から、生き生きと描かれています。
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旅って何だろうね
2016/05/24 17:46
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投稿者:岐阜の森人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
国内外の一定住んだ、あるいは短期間住んだ場所ついてのエッセイ。一定期間住んだ地域には特有な愛着があふれる。例えばボストン。読んでいるとあの有名な球場に足を運びたくなる。このタイトルにあるように、気負いなく自然と旅に出てそして新しい空気に触れることが喜びに繋がる。不思議なことに旅は「孤独」であればある程周りが近づくので…。人間関係のように変な煩わしさもない。
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紀行と生活
2015/12/07 19:55
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「紀行文集」とある。だが、外国生活が永い村上氏だけに、そこで生活していた頃のエッセイもある。あとで旅行者として訪れてみると、何年かぶんの人生が切り取られて保存されている、と。他方、表題の「ラオス」は初めての地。だから、へえ、こんなことがあるんだ、となる。氏の著作ととしては、丸括弧が少なく、また比喩もあまりない。これまでの作品とは違う楽しみ方ができた。
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なちょっとしたユーモアにあふれた文章が楽しい
2017/06/05 19:44
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、村上春樹が1995年から2015年にかけて書いた紀行文集である。特にどうってこともないのだが、村上春樹的なちょっとしたユーモアにあふれた文章が楽しい。個人的には、最後の熊本県の紀行文が一番好きだ。
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ゆるーい紀行文集
2016/12/20 17:17
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投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去の紀行文集ほどみっちりと書き込まれておらず、全体的にゆるーい感じ。ただ、個人的には読んでいる間、のんびりした気持ちになれて良かった。
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どこにでもある紀行文
2015/11/29 21:12
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投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラオスにいったい何があるというのですか
タイトルに惹かれて購入
ラオスなんて観光地としてメジャーじゃないし
アジアの田舎のイメージ。
しかし、ベトナム戦争時には苦汁を嘗めた地だ。
だからこそ何かがあるに違いないと思ったのだが、ただ観光した様子を記述しているにすぎない。ギリシャの島々の描写もそう。
浅い。つまらない。これくらいの紀行文だったらネットにいくらでも出てきそう。
さすがに文章はうまいけどね。
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投稿者:ゆらら - この投稿者のレビュー一覧を見る
エッセイが好きなので購入しました。
彼が訪れた街の紀行文です。
特にフィンランドとアイスランドがよかったです。
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20年分の紀行文まとめ。
トスカナにワイン旅行に行きたくなった……
ちなみに同じ本を読んだ旦那は、シベリウスの交響曲を聴き込んでます(笑
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村上春樹さんの紀行文集です。
表題のラオスの他、ボストン・アイスランド・ポートランド・ミコノス&スペッツェス島・ニューヨーク・フィンランド・ トスカナ・熊本。。を訪れています。
村上さんの紀行文を読むと、その書かれている土地が身近に感じる気がします。
ふとしたときに、読み返したくなるような一冊だと思いました。
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フィンランド語について、最近まで余り使われていなかったということを初めて知った。英語で読むのか。
アイスランドでは読書が盛んであるとか、好きな作家の文章を通して他の国のことを知る楽しさはひとしお。
のんびり読める本。
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旅っていいものです。ーそこには必ず何かがあります。さあ、あなたも腰を上げてどこかに出かけて下さい。
たくさんの水を日常的に目にするとにうのは、人間にとってあるいは大事な意味を持つ行為なのではないだろうか。ーラオスにいつたい何があるというんですか?村上春樹著
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村上春樹さんの紀行文集。長編小説の間にちょくちょく短編小説や書き下ろしエッセイを入れてくることが多い村上さんなので、何か書き下ろしエッセイなのかなと思ったのだけれど、紀行文というテーマで過去の作品を集めたエッセイ集だった。主にはJALのファーストクラス向け機内誌(そんなものがあるんだ)用に書かれたもののようだが、ここに収められた文章は、実際の機内誌掲載のバージョンとは別に長めのバージョンを作っておいたものらしい。短いものはあくまで短い場所にフィットするように調整したもので、本来その文章が持つべき長さはこれ、という考えなのだろうか。そうだとしたらいかにも村上さんらしい。
この本では当然ながら村上さんが実際に行った場所が紹介されている。その中で紹介されているミコノス島には、自分は新婚旅行含めて2度行った。ニューヨークには一年間住んだ。ボストンにはニューヨークに住んでいるときに観光に行ったし、仕事の関係で一時期はほとんど年に二~三回程度行っていた。これらの場所に関する文章を、アイスランド、フィンランド、ラオス、トスカナ、ポートランドなど行ったことがない土地についての文章と比べると、惹き込まれる度合いが大きく違う。具体的な風景やエピソードが頭に浮かぶと(といってもとても不正確でざっとした印象に基づくものだが)、その文章がより直接的に自分に向けて語りかけているように感じる。
ミコノス島は、村上さんが『ノルウェイの森』を書き始めた場所で、初めて海外で住むことになった土地だという。久しぶりにその場所を訪れて綴ったのが「懐かしい二つの島で」の章だ。ミコノス島もドイツからジェット機が直接来るようになり、観光地としてますます栄えているそうだが、その文章と写真から受ける印象は二十年前(そう二十年も前なのだ)とあまり変わらない。写真も昔の記憶そのまま。この文章が書かれたのはギリシア経済危機の前だということだが、あの島は変わらないままでいてほしい。同じようにもう一度あの島に行って、あの頃はこうだったけど変わったねえとか、それでも変わらなくて懐かしいねえ、なんてゆっくり島を巡ってみたい。
ニューヨーク。村上さんは、タイムマシンができれば1954年のニューヨークに飛んで、クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ五重奏団のライブを心ゆくまで聴いてみたいという。自分はそこまでジャズに入れ込んでいないけれども、ここに書かれているいくつかのジャズ・クラブには行っている。ニューヨークのビレッジバンガード - 「不規則に折れ曲がった奇妙な形をしている」という記述から、明かりを落としたフロアでブロンドのニューヨーカー(たぶん)が目を閉じて少し頭を揺らしながらピアノトリオの演奏を聴いていた情景が甦った。思っていたより小さな空間。ああ、ここでビル・エバンスがあのピアノを弾いたんだなあと自分は思っていた。
ボストンは二度紹介されている。一つ目はボストンマラソンがメインなので、素敵な文章ではあるけれども、いまいち共感が薄かったのだけれど、二つ目はレッドソックスとホエール・ウォッチングの話でそうそう、という気持ちになった。ホエール・ウォッチン���は確かにとてもゆったりとした気分になれた。懐かしいなあという気持ちでいっぱいになった。
村上さんの小説がアイスランド語にもフィンランド語にも翻訳されていることが触れられている。こういったマイナーマーケットの言語にまで翻訳されているということに対して、村上さんは珍しく誇らしげだ。
肩の力を抜いて気軽に読める。この中に行ったことがある土地があればきっと気にいると思う。
そういえば、最近旅というものをさっぱりしなくなったなあ、と少し寂しくもなった。
※ コロンビア大学の近くにある「スモーク」というジャズ・クラブも紹介されているが、そんなのあったけと思って調べると、ちょっと歩くと遠そう。
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村上春樹の紀行文をまとめた物。ベースはJALの機内誌用に書いた文章とのことで一般向けに書いた内容が多く、過去の紀行文にあったような破天荒な内容はなりを潜めている。あと、昔は貧乏旅行をしていたのでトラブルに遭遇していたと思うんだけど、村上さんが老年になった事に加え、お金もあるため全体的に優雅に旅行になっているため、トラブルも少ない。トラブルが少ないが故に紀行文としての面白さが減じているという感じもある。やっぱり旅ってトラブルがあるからこそ面白い、というのがあるからね。まぁ、色々書いたけど、読み始めたらあっという間に読み終わったので、買って損はなかったなとは思ってる。ただ、昔の紀行文のように繰り返し再読するか、と問われるとたぶん繰り返しの再読はしないんだろうなぁ、とも思ったりもした。
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ラオスの話がすごくいい。いろいろなものを飲み込んでいく茶色いメコン川と、灰色の空が見えてくる。そのまま。