投稿元:
レビューを見る
江戸後期の天保年間、老中水野忠邦から突然命じられた理不尽な三方国替え。越後長岡への転封を強いられた藩主を守ろうと、荘内藩の百姓たちは越訴のため黙々と江戸を目指す。深山にわけ入り間道を伝って歩き続ける領民の相貌と彼らを衝き動かした情動を精緻に描く、新装版の傑作歴史長編。〈解説・川村湊〉
投稿元:
レビューを見る
研究発表をする前に読むのはやめようと思っていたので
学会が終わってやっと読みました。
父をはじめ庄内の人達からいろんな思いを聞いていました。
華々しい記録と共に、動員された百姓達がどれほど大変だったか。
そうした中、なぜここまで農民が立ち上がったのか、藤沢さんの小説を読んでも答えは出ませんでした。
宗教者側の動きも、いまだよくわからない。
更なる課題を与えられたような気がしました。
投稿元:
レビューを見る
三方国替えの義民騒動を描く。庄内の百姓たちの計画的で、周到な準備のもとでの騒動がよく描かれている。決して英雄的というものでもなく、幕末の徳川末期の時代的背景も後押しての成功と思います。
百姓たちの行動、気持ちがよく描かれています。