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図書館の新刊リストで見て。
それほど、新しい情報はなかった。
歌舞伎役者のうち、
一定以上の順位の役者は衣装も小道具も鬘も自前だったことや、
江戸初期に七公三民だった年貢率が、
その後六十年弱ぐらいで三公七民に下がったことは、
驚きだった。
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本書は、江戸時代の「文化・経済・民情」を現代人にもわかるように翻訳した本だ。読みやすくわかりやすい。
なにしろ200年以上も前のことであるから、当時の書を見てもわからないことばかりだが、翻訳してくれることによりやっとわかるようになる。
これが何の役に立つのかと言う思いもあるが、このように日本の過去を知る事を「教養」と言うのではないだろうか。
200年以上続いた江戸時代が経済システムの変化に対応できなかったことはよく知られているが、現代のマクロ経済の知識による江戸期の経済政策への評価は実に興味深い。
ただ教養とは思いつつも「歌舞伎」や「友禅」については小生に知識も興味もない為にちょっと残念な思いも抱いた。
江戸期の政治・経済を批判的にみた本ではない。脳を休めると言っては失礼かも知れないが、何となく癒されぼんやりと楽しめる本であると思った。
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徳川による軍事独裁(一種の絶対王政)を延命させる為、資本主義化しているのに資本主義に抗った時代が江戸時代(特に中期以降)。
となれば、資本主義化を深める重商主義を志向した田沼意次が異端とされ排除されたのも、ある意味自然な事。