紙の本
だれかに話したくなる、シンプルな本
2008/10/25 21:55
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブライアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
あなたにとって、仕事とは何ですか?生活の糧を得る手段としてとりあえず会社に勤めている…そんな人生であるならば、悲しすぎますよね。社会人にとって人生の時間の大部分を過ごす仕事の仕方は、会社のベクトルによって大きく変わります。願わくばお客様もお金も、優秀な人材もチャンスも、みんな向こうの方からやってきてくれる「内向き」の矢印の会社で働きたい、というのがこの本の趣旨です。
20世紀型の企業は、前月よりも、昨年よりも売上げや利益を伸ばしていくことが至上命題とされてきました。日本経済が拡大をしていた時代には、経済規模を拡大して自らの企業としての影響力を強くしていくことこそが成功であると叫ばれていました。その結果、日本社会はバブル経済とその反動の不況を経験し、企業が潰れたり多くの人が職を失ったり、ずいぶんと苦しんだものです。
多くの社会人に話を聞くと、「仕事をしていて嬉しいときは、誰かに喜んでもらったとき」と言います。自分自身が誰かの役に立っているという自己重要感こそが働く動機に直結しており、そんな仕事ができる企業に対してお客様はお金を支払います。「あの会社がなくなったらイヤだなぁ」と思われる企業こそが、“社会モテ”する企業として21世紀に必要とされる企業です。
多くの人に自社の製品やサービスを使ってもらおうと、量的に拡大していくことももちろん戦略の1つです。開発からマーケティングのプロセスを効率化するといった努力によって、低コストで他社製品と代替可能なモデルをつくっていくと、最終的には価格競争のような競合に巻き込まれてしまいます。
自社ブランドを確立してお客様をファンにするような会社、お客様が誰かに話したくなる小さな会社がたくさんできるのがこれからの世の中でしょう。会社で働く人々はもちろんどこかの会社のお客様でもあり、なるべくならば生き生きと働いている人とお付き合いしたいというのは人間として当然の欲求ですね。
会社のビジョン「将来像」、ミッション「使命」、バリュー「価値」、レゾンデートル「存在理由」…あなたの会社の方向性はどちらですか?そしてそこで働くあなたの矢印はどこに向いていますか?カッコいい大人になるために世の中に貢献するような仕事をしよう、そんな著者の想いが伝わってくる良書です。
はじめに あなたの会社の矢印は、どちらですか?
「会社の矢印」と「私たち」に関係
第1章 だれかに話したくなる小さな会社
・お客様の方から探してきてくれる会社
・大好きなお客様に囲まれている会社
・高くても、喜んで支払ってもらえる会社
・拡大しない勇気を持つ会社
・「生き方」と「働き方」が一致している会社
・成功を分かち合える仲間がいる会社
・事業自体が社会貢献的な会社
第2章 会社にまつわる見えない矢印
・ミュージシャンのビジネスモデル
・会社自体が価値を持つ時代
・時代が変わっているのだから、私たちも…
・小さな会社のブランド戦略
・ブランドと呼べる会社の矢印
・ブランドを持たない会社の矢印
・部分戦略ではなく、全体戦略としてのブランド戦略
・小さな会社が抱える大きな問題
第3章 「社会モテ」するブランド戦略
・専門家宣言をしよう
-カテゴリーをつくることが「ブランド」への近道
-カテゴリーの見つけ方
-ポジショニング戦略
-砂時計の法則
-リポジショニング戦略
-専門家宣言は、会社のカリスマ性につながる
・ブランド化は、会社の「わかりやすい化」
-世界でたった一人へのメッセージ
-いいネーミングがあれば、キャッチコピーはいらない
-大きな会社と小さな会社のコーポレート・メッセージの違い
-ロゴのアイデア
-小さなブランド会社の印刷物
・スタッフ・ブランディング
-コントロールからチームビルディングへ
-小さな会社に合ったクレドづくり
-クレドの使い方、まわし方
-繰り返すこと=社長の仕事
-スタッフの心の栄養
-目配り、気配り、心配りができる人
-インターナル・ブランディング
・価格を下げるのではなく、価値を上げる
-コーヒー1杯800円のお店を開こう
-利益を上げることから逃げない
-価格はコストの積み重ねではない
-「お金のこと」をスタッフに意識づける
・関わるすべての人をファンにする
-「喜んでもらうこと」が商品
-お客様を先に好きになる
-1回の売り上げではなく、一生での売り上げ
-いちばん簡単なファンづくり
・社会モテする会社になろう
-事業自体が社会貢献的であること
-ハムエッグで考える「社会貢献」
-小さな会社の社長はロールモデル
・100年続くようなビジネスシステムをつくろう
-経営の三輪車
-木こりの仕事
-名前のついたオバケは怖くない
おわりに 「ビジョンを持とう」の本当の意味
無邪気な動機
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個人事業主である自分にとって
とても大切なことが詰まっていた。
この本を読んでいる時期に、自分の仕事をさらに発展させたくなる話が舞い込んできたことは
偶然ではないと思う。
社会に出て丸5年になる。
パーソナルブランドを構築し始める時が来た。
年初めにとても良い本を読めたことに感謝したい。
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お客様ではなく、ファンがいる会社にする
コカコーラのブランドは7兆円>貸借対照表
パーソナルブランディング>砂時計>まずは1つに絞り込む
現代人の情報量、一日分>江戸時代の人の一生分
文字で伝えたいことは、すべて工夫次第でアイコン化できる
小さな会社のロゴ作りには、かっこよさだけでなく、「程よさ」も必要です
社長の仕事>同じ事を10回言うために>高い給料をとる
スタッフには【心の栄養」が必要
子供>公園>一番楽しそうなグループを探して加わる
FUN>FAN
経営の三輪車>売り物を作る力>売り物を売る力>管理する力>掛け算
名前のついたお化けは怖くない>中国のことわざ
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この本もなかなかいい本です。ということで誰かに話したくなりブログに書いていたりして??だれかに話したくなるような小さな会社になりたいものです。小さくても誠実で強い会社を目指したいものです。
書いてあることが読みやすく、ともすれば忘れそうになりますが、ぜひとも安売りをする経営者に読んでもらいたいものだけど、そんな会社の人は「小さな会社」じゃないからだめかなあ?
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著者はベンチャー企業の経営コンサルタント。その著者が言うには、良い会社とはブランド力があることだ。小さな会社は規模を目指すのではなく、ブランドを磨くことが大事だと説く。
では、ブランドとは何か。それは、特定の分野でなくてはならない存在となること。例えば、この本で紹介される離婚専門の法律事務所や女性だけの建設会社、体育専門の家庭教師。その分野についての話題が出ると、必ずその会社名も登場する。そんな会社になるよう、経営者は努力すべきだ。
逆に言えば、そうした発想のない会社は長続きしないと、安易な起業を戒めているのかもしれない。
当然、起業家向けに書かれている本だが、良い会社の条件は良い人間の条件にも当てはまる。「何を専門としていますか?」と聞かれて、即答できる会社や人間を目指したい。
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なんかそっかーと小さな発見視点がいっぱい
でもよくよくかんがえて
(大きな目で見れば)それができてるうちの会社は(大きく見て)すごくて、
でも局所的にできてないところはそれが欠けてて
勉強になります
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ブランド化する七つのポイント
ー商品の短命化/商品・サービスレベルの向上と飽和/マス市場の消滅/人口の減少/価格競争/情報化とグローバル化
ブランド会社
ーお客様を、お客様以上のファンとよべるような存在にしていく事はもちろん、事業に関わる協力会社、今いるスタッフ、やめたスタッフ、これから入ってくる未来のスタッフ、そして地域の住民の方々など、あらゆる人から応援される、ファンがいっぱいの会社
人が応援したくなるのは、愚直なまでに自分の仕事を愛し、使命感を持って前進している『一生懸命な会社』
『人は幸せだから笑っているのでない。笑っているから幸せなのだ』
売り上げアップ
ー新規顧客を作る/リピート率を高める/客単価を上げる
会社の3つの車輪
ー商品開発力/売る力/管理する力
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ブランディングの本質を非常に分かりやすく
説明してくれている良書。
個人的にはもっと突っ込んだ内容にも
ぜひ触れて欲しかったという欲はありますが、
ブランディングを一から学びたいと言う人には
イントロダクションとしてオススメの本です。
ブランドを創れる人っていうのは、
そんな無邪気さを、持っている人だと思う。
無邪気な動機を、大切にできる人だと思う。
そんな大人だと思う。
著書の一節。
「そもそも、なんで自分はこのシゴトをしているのか」
「なぜ自分はこの会社を選んだんだっけ?」
「なぜウチの会社は今の事業に取り組んでいるのか」
これを自分や組織に問いかけた時に、
やはりそういった無邪気さ・純粋さが無い、ということであれば、
シゴトだったり、部活だったり、趣味だったり、
今自分がコミットしていることというのは長続きし得ないのだと思う。
逆に言えば、熱中して取り組めていることがあるなら、
必ずそういった自分の価値観の根本を形づくっている
「純粋で、無邪気な動機」というものがあるはずだと
言えるのではないだろうか。
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小さな会社だけど、ないと困る。
小さな会社だけど、みんなが知っている。
小さな会社だけど、憧れる。
小さな会社だけど、尊敬してしまう。
そんな小さな会社が持っているブランドはどうやったらできるのか。
ブランド戦略について多角的にわかりやすく解説しており、
イラストも多く、とてもわかりやすい本です。
これまで読んできた本のなかでこんなに読み返したのは初めてです。
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著者の1人、浜口 隆則氏の「戦わない経営」など読んでいたのでちょっとビックリです。
会社の矢印、どこを向いていますか?という問いかけから始まる。
小さな事でも何かに集中する事が大事。会社のイメージを育てる。
絞り込んだ後に手広く広げない、というのもブランド造りの秘訣。
ブランドが広まれば、口コミで人が集まってくる。
そんな例が沢山載っている。
・体育の家庭教師
・鉄道マニア向けの温泉旅館
・徹底しておいしいコーヒーにこだわった千葉の店etc
我々のイメージって何だろう?
「ありがとう」「逃げない」ちょっと大きいのかな。
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自社のブランディングが出来ているかは、どの会社も抱える問題だと思います
自社の強みを理解して、それに対して資源を集中して、他の会社との差別化をしていくって事を戦略的にやっている会社というのは、少ないのではないのでしょうか。
理由としては、日本の社長は、自社のブランディングのような経営戦略を専門的に勉強する人が少ないからだと思います。
確かに「経営」に関する勉強って、大学とか、大学院で勉強するんですけど、大卒の社長ってあまり見たことがないですからね。
ほとんどの社長出身者って、高卒、専門学校からの出身者が多いような気がします。少なくとも、私の周りではね…
この本は、企業のブランディングについて書かれてますが、自分のような一サラリーマンでも、「個人をブランディングする」という視点に置き換えて読めば、大変勉強になりました。
自社の得意分野を見つけて、2年はその分野の専門して特化するという話しは、自分に置き換えても、「自分の得意分野を見つけて、2年間は徹底的にそれについて、勉強して自分の武器にする」と言えると思いますので、大変勉強になりました。
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この考え方好き。
・小さい会社でもブランドになれる
・営業しなくてもいい
・お客さまではなく、ファンがいる
・応援されている
・高くても喜んで支払ってもらえる
・喜んでいただくのが仕事
・成功とは幸せになること
・生き方と働き方が一致している会社
・成功を分かち合える仲間が揃った会社
・そんな会社で働いてみたい
・あの会社がなくなったら嫌だよね
・事業自体が社会貢献
・経営に必要な三つの力
・売り物をつくる力
・売り物を売る力
・管理する力
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あなたにとって、仕事とは何ですか?生活の糧を得る手段としてとりあえず会社に勤めている…そんな人生であるならば、悲しすぎますよね。社会人にとって人生の時間の大部分を過ごす仕事の仕方は、会社のベクトルによって大きく変わります。願わくばお客様もお金も、優秀な人材もチャンスも、みんな向こうの方からやってきてくれる「内向き」の矢印の会社で働きたい、というのがこの本の趣旨です。
20世紀型の企業は、前月よりも、昨年よりも売上げや利益を伸ばしていくことが至上命題とされてきました。日本経済が拡大をしていた時代には、経済規模を拡大して自らの企業としての影響力を強くしていくことこそが成功であると叫ばれていました。その結果、日本社会はバブル経済とその反動の不況を経験し、企業が潰れたり多くの人が職を失ったり、ずいぶんと苦しんだものです。
多くの社会人に話を聞くと、「仕事をしていて嬉しいときは、誰かに喜んでもらったとき」と言います。自分自身が誰かの役に立っているという自己重要感こそが働く動機に直結しており、そんな仕事ができる企業に対してお客様はお金を支払います。「あの会社がなくなったらイヤだなぁ」と思われる企業こそが、“社会モテ”する企業として21世紀に必要とされる企業です。
多くの人に自社の製品やサービスを使ってもらおうと、量的に拡大していくことももちろん戦略の1つです。開発からマーケティングのプロセスを効率化するといった努力によって、低コストで他社製品と代替可能なモデルをつくっていくと、最終的には価格競争のような競合に巻き込まれてしまいます。
自社ブランドを確立してお客様をファンにするような会社、お客様が誰かに話したくなる小さな会社がたくさんできるのがこれからの世の中でしょう。会社で働く人々はもちろんどこかの会社のお客様でもあり、なるべくならば生き生きと働いている人とお付き合いしたいというのは人間として当然の欲求ですね。
会社のビジョン「将来像」、ミッション「使命」、バリュー「価値」、レゾンデートル「存在理由」…あなたの会社の方向性はどちらですか?そしてそこで働くあなたの矢印はどこに向いていますか?カッコいい大人になるために世の中に貢献するような仕事をしよう、そんな著者の想いが伝わってくる良書です。
はじめに あなたの会社の矢印は、どちらですか?
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会社を2つの矢印(外向き≒CS重視、内向き≒ES重視)で分類し、「内向き≒ES重視」の会社が幸せな会社であると示唆。
サラッと読める一書。
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読みやすくわかりやすい。仕事にたいして、今の自分の置かれている環境にたいして。どう向き合っているのかを、いい意味で気軽に考え始められる本。