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本書は昭和3年大正デモクラシーの余韻の残る時勢、著者33歳の作品。
おそるべし33歳の知識・見識ではない。自らの至らなさは足元にはるかに及ばず。
この内容は今持って新鮮さを保ち、この時局にさえも当てはまる事柄ばかり。
繰り返し繰り返し読まねばと思う。
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元となっている本が古いからか、はたまた元々そういう本なのか。
歴史から引用される例えは冗長、言い方は回りくどく、筆者が読者を眠りに誘うために書いてるとしか思えない。
参考になる事も書いているが、いかんせん私には読む力がない。
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金鷄学院建設に合わせ、魂を入れようと書かれた本書。著者は本書をまだ力不足と感じているようだが、驚くほど格調高い。安岡氏は学問で覚醒した聖人ですね。
個人、家族、国家・・幅広く取り扱いながら人間の道を説く学問への手引き。東洋の聖賢を引き合いに出しながら、読者を自己の内面にいざなう。文章の背後に著者の読者に対する慈しみが感じられ、思わず落涙する箇所もありました。こんなに心のこもった本に出合えて有難い。
こんなに味わい深いのだけど、始めて安岡氏の本を手にする人には難解だろうから、他の本から入られる事を薦める。
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いかに生きるべきかの指針を得た。ものや自己への執着捨て、大我・仁という万物と自分自身がひとつになる心を持たなければならない。
『誠は天の道である。これを誠にするは人の道である。(中庸)』実に奥行きのある言葉である。
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11.12.31
横山 成人
安岡先生の名著『東洋倫理概論』(新題 いかに生くべきか)を現代語訳にした