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ヒキタクニオ氏の持ち味タップリのハードボイルドミステリーでした。筋モノの世界と謎のNGO、義理人情と裏切りの中で繰り広げられる探偵小説。お婆さんのプロヒットマン(消し屋)という敵対登場人物の設定もなかなか面白い趣向です!経済ヤクザの世界で探偵の緻密な洞察力、そして律儀な若いヤクザとのコンビで繰り広げられるウェルダムな一冊でした。
読後感=ちゃんとちゃんとのハードボイルド・・・
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図書館の新刊コーナーでみかけ、初ヒキタクニオ氏、何の予備知識もなく借りて読んでみた。
ハードボイルドは久々だったが決して嫌いじゃないし、本作は結構良かった!
登場人物のそれぞれがなかなか魅力的に描かれていて、裏社会の人々がドンパチやってそれなりに人も死んでしまうが、ハードボイルド系でもわりとソフトな方。そのあたりが苦手な人もこれならいけるのでは。
昨今取りざたされている八百長スポーツの話やら、現代の資本主義社会の影の部分なんかもちょっと取り込まれていて意外と面白かった。
探偵と、十四会会長や菅田との関係もなかなか良かった。
ただストーリーの突っ込みが弱く筋立てに不満が残る部分もあり、いくつか苦言を言いたいところだが、ネタバレになるのでここではやめておく。
あまり深く追求せずに、楽しく読めたということでいいことにしておこう。
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2010年が舞台とは思えないくらいにステレオタイプな
任侠ものの超ガチガチなハードボイルド。アナクロで
あまりにも頑な生き方のヤクザ、そして主人公の
ヤクザ専門を相手にする探偵が、ガッツリと組んで
行方知れずとなった関東の巨大暴力団組織の組長を
救出すべく奔放する今作。
この探偵の「時園」と若頭「君島」の妙に萌える
関係性、そして、拉致された会長の「今切」との
血を越えた関係性に男子が一度は憧れる任侠道が
揺さぶられます。
しかし、そんな濃い関係性の特殊な世界でも
裏切りや「金」によって一般社会同様に内部から
蝕まれていく様はやはり哀れでもある。
今作の探偵である「時園」のやけに凄腕っぷりと
その曰く付きで訳ありな過去も含め、やけに
スーパーマンで切れ者なのが少し不自然ではありますが、
久々に読んだ王道のハードボイルドで、なんのかんの
言っても引き込まれます。適度にライトでユーモアも
盛り込んでいるところなんか、現代版って感じですね。
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この作者らしいけど、現代らしくないかな~でも楽し♪
2011.8.1
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クールなハードボイルドだし、
格好いい殺し屋は出てくるし、
めっけもんの小説でした。
表紙は目目連みたいで怖いけど、
そんな恐ろしい話ではありません。