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真田氏・東国戦国史・豊臣期研究の入門書
2015/12/19 23:47
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投稿者:北芸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
真田氏に関する最近の研究を、通説との違いを踏まえながら知ることができる安心の一冊。真田氏周辺の歴史だけでなく、東国戦国史や豊臣政権研究の論点などまで俯瞰することができる良書。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
真田本で新書サイズでこれだけの内容の濃い本はめったにない。きちんとした資料に基づき調査され、多少掘り起こしが浅いと感じるものの新書でこれだけの書籍は稀であろう。
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真田四代と信繁
2016/06/11 14:47
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投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
武田、上杉、北条、織田、豊臣、徳川の時代に信濃の真田郷を本拠とする真田氏が幸綱、信綱、昌幸,信之と四代にわたって真田家を守り抜いた。その時々の情勢から最善策を試し、時に敵味方に分かれて戦わざるを得なかった経緯など、手紙をはじめとした史料から検証されており大変面白く拝読しました。
また真田丸の攻防、六文銭で有名な真田信繁は、大変な忠義の人であり、かつ繊細な心も持ち合わせており、大阪の陣で最期となったのは大変残念でなりません。今まで真田幸村の名で正しいとの認識でいたので、今回拝読して間違えと知り改めて歴史は面白いと思いました。
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真田氏の歴史を追えば、戦国時代そのものが見えてくる。「表裏比興者」昌幸、「日本一の兵」信繁が歴史に名をはせたのはなぜか。その答えは、国衆としての真田氏を確立させた幸綱・信綱の時代から、信之が近世大名の礎を築くまでを追うことで、おのずと見えてくる。歴史ファンにもひときわ人気の高い真田氏。激動の100年がまるごとがかる決定版。(2015年刊)
・はじめに
・第一章 真田幸綱
・第二章 真田信綱
・第三章 真田昌幸
・第四章 真田信繁
・第五章 真田信之
・あとがき
800円余の新書でこの内容はある意味反則だと思う。例年の大河関連本と比較してもはるかに抜きん出ている。丸島先生らしい緻密な論考に圧倒される。こだわりの図版も良い。まだ読んでいない方は直ぐに読むべし。
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確かにお勉強にはなったし、戦国期の理解も深まった様な気がする。が、やはり読んでて面白いのは池波や中村の描く真田かな。
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16年大河ドラマの時代考証者が真田幸綱(幸隆)、信綱、昌幸、信之、そして信繁(幸村)の事績を紹介。資料を詳らかにしながら考察を織り交ぜ、それを読みやすく纏めているので大河ドラマで気になった予備知識のない人(ネタバレ注意)から戦国好きまでオススメ。関ヶ原後の信之の政治的立ち回りが気になる。
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丸島さん、私よりお若いのね。。。(笑)
巻末の年表がとても参考になります。本編のまとめ方も読み易くわかり易い。オススメです。
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本格的な戦国期の真田研究。
真田氏のことだけでなく、この時代の大名の常識とか、歴史事件の背景とか、いろいろなことがとても勉強になった。
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NHKの大河ドラマ真田丸の時代考証を担当している丸島和洋氏が著者である。真田幸綱信綱昌幸信之の4代と信繁の5人の行動・活動について、最近の研究結果を踏まえて説明してくれる。
真田家については、真田十勇士など後世の物語のイメージが先行し、実態についての研究はあまり行われてこなかったそうである。真田丸は、本書と合致しているところも多く、小山田茂誠とか堀田作兵衛などは創作人物だと思ったが、実在したらしい。
TVドラマが大ヒット小説よりも最新というか真実の姿に近いことに驚きを感じ、また著名な人物がまだ調べ尽くされておらず歴史研究対象であることにも軽い驚きを感じ、させてくれた本でした。
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NHK大河ドラマ「真田丸」で放映される場面と照らし合わせながら読むことができ、楽しんだ。ドラマは信繁を主役として扱ったが、本書を読んだ印象では信繁は昌幸や信之に比べて何をしていたのかよくわかっていない人だと感じた。だからこそ、いろいろ空想するのが楽しい対象なのだろう。
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真田丸やってた時期に買ってはいたんだけど、ネタバレ(?)になるのを避けようとして置いといたら放送終わってからもなかなか読めずやっとこさ。
いや、おもろいわ。ドラマ見た後で読むとドラマと重なる部分は役者の顔が浮かんでより楽しい。歴史書としてその読み方はどうなの?ってのはあるけど。ところどころ真田丸と話が違うところを見つけるのも楽しい。
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戦国時代に名を表した真田氏。
幸綱から江戸時代に大名として血を残した信之までの歴代の歩み。
史料を読み解き、分析することの難しさが処々、垣間見られます。
多くても創作が混じっていたり、伝え聞きの間違えやミス等、
分析しての考証は大変。
「幸村」は生前、ほぼ使用されたことが無いんですね。
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真田丸時代考証担当者の著作。
真田四代とあるが、まず真田氏とはなんぞや。どこから来たのか。についてかなりの分量を割いている。ここで滋野氏がでてくる。うちと共通の先祖なのでうれしい。(というか、今まで読んだ中で一番滋野氏について詳しい記述だった)
そして、真田氏は有名であるが、必ずしも研究は進んでいない。
織田政権成立から江戸幕府確立までの歴史自体が、再検討されつつある。
織田信長の『天下』が東国へ拡がったところから、本能寺の変を経て豊臣政権が成立し、秀吉の死後、江戸幕府確立までの歴史に深く関与している真田四代についての研究もまた更に深められていくのであろう。新たな研究を待ちたい(待つ間に繰り返し読むことになるだろう)
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真田幸隆から信綱、昌幸、信之までの4代、そして信繁について歴史書を元に紐解く一冊。
史実に基づいて丹念に分析しており、信頼感があった。