紙の本
自己啓発の本と思いきや、実は経営書。
2011/01/16 17:57
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投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
自己啓発の本と思いきや、実は経営書。
本書はビジネスコンサルタントの山崎さんが、仕事を行う上での成果の出し方について、失敗例から学ぶ形式で書いています。
その典型的な失敗例が、頭はいいはずなのになぜか仕事ができない人の仕事のやりかたです。
そもそも仕事ができる人の定義は一体何なのでしょう。
本書では、「成果」をあげられる人としているようです。
成果を上げるためには、「プライオリティ(の正しさ)×能力×やる気」と考えています。この中で能力はともかくとして、プライオリティの正しさは学ぶことができます。学習することで、プライオリティのつけ方が理解できるという考え方です。
本書は身近なたとえ話を基に、成果を上げるための方法を解説していますが、どの章にも共通しているのが、成果はどこにあるのかを考えることの重要性です。
個人でも会社でも、色々な目標が立てられそれに基づく行動計画などがつくられます。しかし、その原点にあるものが何かということを考えないで行動すると本末転倒になってしまうこともしばしば。
本書の中でも出てくる営業の一場面で、「名刺交換」の例があげられています。名刺をほ交換するだけでは、なにも生まれないということは、誰でもわかることですが、それだけで終わってしまう営業が世の中には本当に多いです。何がしたいのか、明確な目的をもち、それを達成するための具体的な行動を効率的に行うことが成果を上げる近道です。
「人生を下りのエスカレーターを逆走しているようなものだ、と考えることがある。ただ、立っているだけではどんどん下に行ってしまう。」
逆走を一気に登り切り、踊り場に出た途端に違う世界が見えてくる。そして、その上にある踊り場と底につながるエスカレーターも、見えます。一歩ずつ、レベルアップすることで仕事も楽しくなるのではないかと思えるような本です。
龍.
http://ameblo.jp/12484/
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まさにこれ
2022/07/26 17:31
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投稿者:紫苑 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう典型的。新社会人となって自分ができないことに悩んでいますが、本当によく当てはまってて悔しいことに心に刺さっています。
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残念なタイトルの本
2010/06/25 23:57
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
いいところがいろいろあり一生懸命やっているのにうまくいかないような人を 「残念な人」 と呼んでいる. ちかごろ,こういうネガティブなタイトルをつけた本がおおい. 「失敗」 とか 「恥」 というのもそうだ.
たしかに,ひとの失敗からまなべることはすくなくない. しかし,そういう本からはあまり元気がもらえないのではないだろうか? この本にはそういう話題だけでなくて,成功しているアウディのディーラーの例なども書かれている. こういうタイトルをつけたほうが本が売れるのだとしたら,それこそ,憂えるべきことではないか?
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著者と同じスタンスの方には役立つ本かも。ただ、「読み物」としては楽しめる一冊。
2010/07/05 01:26
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「残念な人」というのは、何も「馬鹿な人」という訳ではなく、「もったいない人」のことを指しているそうだ。やる気はあるし、実際に行動に移しているのに、どこか工夫が足りない、効率が悪い。結果として「仕事ができない」と思われる。それを称して「残念な人」としている。
本書はその「残念」な具体的事例を数々あげて紹介しているが、そこから何をくみ取るかは読者自身の頭次第。
何もくみ取れない人もいるだろうし、何かを拾い上げる人もいるかもしれない。でも、こういった本を書くからには、もう少し「残念な人」に対して親切に説明して欲しかった。
結局、「できる人」には「できない人」の気持ちがわからないのだ。自分はいつの間にか「できていた」人は、何故自分は「できる」のかを冷静に分析しないと、「できない人」へのアドバイスは不可能。
「残念な人」は、本書の具体例から、自分が「残念」でなくなるためのヒントを探し出さなければならない。
具体例は多く、興味深く読めるのだけれど、いざ自分に応用しようとすると、非常に難しいと思う。
彼のようになるためにはどうすればいいのか、ということは比較的易く読み取れるだろう。
けれど、皆が皆、彼のようになりたいわけでもないし、「仕事が一番。仕事あってこその家庭であり、自分の楽しみである」とは考えていないだろう。起業家になりたい人もそう多くいるとは思えない。
恐らくキーワードは「出発点の確認」と「プライオリティ」。
行き着く先は「自分は何になりたいのか」ということになるのか。
私はどんな仕事にも創意工夫は欠かせないと思っているし、現状をより効率化するためには?という考えは常に持ち続けるべきだとも思っている。そのためには、自分の仕事を熟知する努力は不可欠だし、自分が何のためにこの作業をしているのかわからない、なんてのはもってのほかだとも思う。
でも。でも、である。
私は「仕事が一番」とも「仕事あってこそのプライベート」とも思わない。
だから、本書を読んでいて、何か自分との食い違いを感じるんだな。
ビジネス書として、万人にお勧めできる本ではない。
けれど、「読み物」としては面白い。
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『プロローグ なぜ残念なのか』
・どうしたら効率的にできるかを考える.そのためのツールがないかと探す.知らないことは人に聞く.外に頼めることはお願いする.その際も相手の猶予が十分にある状況で依頼する.これらは,ビジネスパーソンの基本的な段取りである.
・論理思考とは,どこまでを議論すべきかその対象とする範囲を明確にし,そこで出てくる要素をモレなくダブリなく整理したうえで,順序だてて主張を組み立てて考えることである.しかし,論理とは,ある「前提条件」における,ある問題を解決しようとしたときに,百人が百人同じ結論が出る,という筋道ないしはステップのことである.残念な人,すなわち間違えてしまう人は,「前提条件」で間違えているわけである.
・正しいプライオリティ付けでモノゴトを進めれば,効率的である.つまり残念な人とは,プライオリティ付けの「成否」「適否」を考えない人,あるいは見誤る人のことなのである.
『1章 残念な人はつくられる』
『2章 二流は掛け算で考え,一流は割り算で考える』
・二流は掛け算で考え,一流は割り算で考えるといわれる.一方で二流は積み上げ方式で考えるが,一流はセオリーを知っているから全体から割り戻したり,計画から逆算する.
『3章 残念な人は「塗り絵」ができない』
・全体像から逆算する過程で,その状況のプライオリティが見えてくる.では,プライオリティ付けを正しく設定するには,どうしたらよいのだろうか.仕事は「塗り絵」で考えよ.仕事に取りかかる前に,きちんと塗り絵の枠が描いてあるから,軽く色を塗っていくだけでいいのだ.①何の絵を描くのかを明確にする.②パーツの形と色を知る.③どこをどう塗ればそれらしく見えるか考える.④枠を塗る.⑤中身を塗る.
・ゴールの見えない話し方をすると残念なヤツだと思われる.PREP法.結論を示し,理由を述べ,具体例を述べ相手を納得へ導き,再度結論を示す.
『4章 機能だけを磨いても二階には上がれない』
・報告に当たっては「結論から話しなさい」と言われる.確かにその通りなのだが,重要なのは「考え方」や「前提条件」である.時間がなくてもこの二つは共有しなければならない.
・書類選考する立場で言えば,三つのポイントが重要である.①まず送り手は何者で,これまでどんなことをやってきたか.②その人物が,当社のどの部分に興味を持ったのか,採用広告のどこに魅力を感じて応募してきたのか.③「こういうポジションがあったら,もしかしたら役に立てるかもしれない」と当人がどう認識しているのか.
・商売の勉強というのはな,いいか,金の数え方や紙の切り方を学ぶことじゃないぞ.どうしたら人がついてくるかを考えよ.
『5章 人生を残念にしないためのプライオリティ』
----------以下感想----------
暇つぶしに買った割には,良い本だった.
コントラスト効果もあるのか,星5つ.
これから実践すべきことは,
①ロジックの前に前提条件を確認すべき.
②仕事をする際には「塗り絵」をイメージする.
③前職においてどのようなことに取り組んだか,その中でもっとも満足のいく成果が出たものや,印象に残っているもの,各プロセスでの具体的な行動:これが仕事.
ちなみに今,③はまったくない.
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「残念な人」というのは耳が痛い。がんばっていても目に見えて成果の出ない人にはためになったり、耳が痛かったり。
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残念な人とは何か、残念な人にならないためにはどうすればよいか著者の経験談を主体に書かれている。
プライオリティ=優先すべきことを考えて行動しろということが結論。
・やりたいことは「やりたくないこと」から見えてくる。
・ハースバーグの二要因論
手法を知ろうと読んでも参考にならない。
結論について、経験談が参考になる良い読み物と思った。
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タイトルと内容が一致してないと思う。ネーミングがうまいといえばそれまでだけど、この手の内容は飽きた人間にはやられた感が…。
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いつも参考になった箇所はメモとして書き写すのだが、参考になる箇所が多すぎて本に直接赤線を引いた。
また、最近買った本で、一番読み終わった後に読み直した本だった。
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■概要
能力はあるけど成果が出ない人に対して、プライオリティの付け方を説く本。
■役立つ点
前職の先輩が書いた本なので興味を持って読みました。
視点が面白い人でしたが、本もなかなか面白いですね。
今、読み中なので、読み終わったら感想書きます。
読み終わりました。
これはいわゆる思考法について書いたノウハウ本ではないので、そのような本を読みたい人にはおススメしませんが、身近な例を豊富に挙げて、その中で「残念だな」と思わせる、もしくは、「上手いな」と思わせる例が沢山出てきます。
そういった例と自分とを照らし合わせて、自分は残念か否か、もしくは、上手く行くためにはどうすればいいか、そんなことを考えさせる一冊です。
あえてノウハウを載せず、各自に考えさせているツクリが良いのかな、と思いました。
さらっと読めて、よみやすく面白いですよー。(はっせー)
■役立つ点
ノウハウは特に載っていなく、自分で考えていくという仕立て。
ノウハウ本の良いところはすぐできて、役に立ちそうで、安くスキルが手に入るというファーストフード的なところが受けているのかと。本書は考えさせるという点では対極にあります。考えさせるという仕立ての本が、売れるためにはどの様な仕立てが必要かなと。
(こば)
読んでしまいました。
(eno)
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優先順位をきっちり付けて仕事をしようという極めてありきたりな本でした。
再読しようという感じでもないなあ。
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私も残念な人の一人。
ただ残念だからこそこれから先、まだまだノビシロもあるんじゃないか。
タイトル買いした本。
面白かった!
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非常に勉強になりました。
また自分の環境に置き換えて考える事も出来て正直悩みました。
広く様々な考えを語っていると思います。
当たり前でしょうが、無駄な努力をしていることを具体的に説明しており、たしかにどれだけ努力しても異なる方向に向かっていては何も成果は出ません。
経営や果ては履歴書の文章の書き方一つとっても参考になります。
人に提出する文章の書き方、目上や目下の人の接し方。
幅広く具体的に書いてあり、勉強になりました。
これは一読の価値はある本だと思います。
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通勤中に読む本として購入。
筆者が体験したことが書かれているため、具体的で分かりやすい。
だが、残念な人にならないための方法がわかったかというと、微妙。
残念な人と関係ない話もある。
営業職向けだが、仕事をしていくうえで参考になるポイントはいくつかある。
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肝は考えるべき対象の明確化と
考えるべきプロセスの順位付けについて。
それを事業および個人の仕事の場面に落とし込んで解説している。
序盤に出てくる市場の状況に合わせて
何をしなければならないのか(考えるべき対象の明確化)と
その決定に応じて取るべきアクションを出し
優先度の高い順にアクションをとる(順位付け)話は
当たり前だろうが参考になる。
3章までに本書のエッセンスがあるように思える。