紙の本
必要なのは「場数」と「陽転思考」。
2011/08/24 08:14
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
ご本人が実施されているセミナーなど、「知らない人の前で話す」本番で、いかに力を出すか、出し切るか、という秘訣を集めた内容です。(以前は何度かありましたが)自分にとってこのような「場」は今現在はあまり出会うことはないのですが、通常の業務の中でも、或いは家族に対しても、考えてみれば「相手があって、伝えたいことがあって」という常に「本番」なわけですよね。
和田さんの本は4冊目ですが、「自分はそんなことできない人間」であって、それを乗り越えて今に至る、という話のベースはあまり変わりません。そして、その内容が(自分にとって)非常に分かりやすく、伝わってくる、という書き方も。これって素晴らしいことですよね。もちろん意識はされているのでしょうけれども、本書の中で書かれていたように、「準備」を、仮に無駄になったとしても十分に整えて、そして「相手の気持ちを考えて」話す、という姿勢が、本の書き方にも自然に現れてくるのだと思います。さらっと「自分の苦労時代」の話もされますが、それを乗り越えて今がある、という流れですが、乗り越えたのは、並大抵の努力ではなかったはずです。陽転思考、つまりひとつの物事でも二つの側面から見る、という著者の考え方の根っこにあるものも、「そうだね」といって身につくものではない、これも試行錯誤、努力と継続のたまもの、ということを感じます。
本書のテーマ「本番力」でいえば、「本番の自分」という箇所に「同意」を持ちました。どんな場面でも通常の自分を出す、ではなくて、アガる、緊張する自分も間違いなく自分であって、その緊張感を持った自分を(いつもと違う自分、と思わずに)受け入れて、そこで最大限のパフォーマンスを出す、そんな考え方。緊張していて自分の力を出せなかった、ではなくて、緊張していても十分力をだすように、そんな考えで、努力、準備を怠らない、そんな考えだと思われます。
副題に「~本番に強い人は必ずやっている26の習慣」とあります。最近(はやり?)この手のTIP集が多く、著者自身も初めての手法ではないはずで、多少新鮮味がない印象はありますが...著者の場合は「テクニック」というよりは、意識ひとつでできる「TIP」という側面が多く、またご自身で実行されてきたことでもあるので、そこいらのコンサル先生の言うことよりは現実的で説得力もあります。
同年代として尊敬できる方ですね。その根底にあるものは「人への思い」であることを本書で改めて感じましたです。
【ことば】自分に嘘をつかず、人が見ていないところでこそ努力する。
深い、です。そして難しい、です。でも「生きていく」のは、こんなことをできること、なんだと思う。「人が見ていないところで」、大きな意味で「(直接の)見返りを求めずに」と解釈すれば、すなわちこれは「愛」ですね。
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プレゼンや講演、スピーチだけに限らず、いろんな場面でのここぞの力を本番力とされています。和田さんご本人の今までの経験に基づいていることはもちろん、もともと得意ではなかったと言われている人前での話や仕事への自信を・・・今のように強みにされた秘訣が書かれてます。何でもそうですが、あっさりと出来てしまう人は、なぜ出来るのかを追求はしないです。でも、やりたい・伸びたい人はどうしたら〜なぜ〜と思考錯誤しますが、その分自分の中にノウハウや独自の方法が見つかるように感じます。そんな地道なベースが必要なことを教えてもらえる良書です!
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◆わずか数分、あるいは1〜2時間の「本番」の間だけ、いつもより力を発揮できればいいのです。本番に強い人がやっている26の習慣
◇営業とは
・人に影響を与え、人を前向きにするには、私自身が前向きでなければいけない
・相手には断る権利があるのだから一喜一憂しない
・自分の得ではなく相手の得を考える
◇人が初めての相手のことで知りたいと思うのは、「どんな人生を歩んできたのだろう」「どんなことに自信があるのだろう」ということです。できないことや自信のないことがたくさんあるけれど、自信を持っていることや実績を素直に伝えた方が相手も判断しやすいのだとわかりました。
◇営業をやっている人は相手に拒絶されたことが何度もあります。だから、相手が話しやすいようにリアクションをしながら聞くのが上手なのです。
◇「こうなったらいいな」という願望だけで結果を出した人なんていないのです。結果を出したいのなら、願望を決意に変えることからはじめなければなりません。
◇「あなたの時間をいただけて感謝しています」「今日お会いできて、光栄です」など、すべてを感謝からスタートしてみてください。表情や話し方が温和になり、いい空気をつくれるはずです。
◇どうせ同じことが目の前にあるのならば運のいい人になったほうがいい。明るいほうに切り替えたほうがいい。
◇「本当の自分なんていない。私たちはいろいろな人間や社会との関わりの中でそれぞれの役割を演じながら生きているからだ。これを心理学の世界では『ペルソナ』と言う。人間が色々な仮面をかぶり、その仮面総体がその人の人格を形成している。日本では残念ながら「演じる」という言葉自体が何か自分に嘘をついているようなマイナスのイメージで捉えられてしまう。演じることは人間を他者と隔てる重要な能力のひとつなのに」(平田オリザ)
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和田さんはとてもすごい方だと思います。
すごい実績もある方なのに、僕ら一般の人と同じ目線でいつも語りかけてくださり、「自分にもできるかもしれない」といつも勇気づけられます。不思議と、本を読みながら著者を身近に感じることが出来ます。
「ビジネス書は興味あるけどなんか堅苦しくて入りにくい」という方には特に和田さんの著書をお勧めします!
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第一部を熟読することをお薦めします。
「こうして私は世界NO2セールスウーマンになった」を読んでいない方は特にじっくり読まれたほうがいいと思います。
第二部・三部の26の習慣を早く読みたいという気持ちを抑えて、第一部の理解につとめる。
そうすることで、後半の習慣の部分の理解度が断然変わると思います。
「なぜ」和田さんはこうした習慣を身につけることが出来たのか、
その根っこをつかまないと、ただのノウハウ本になってしまって、もったいないです。
「理解」ではなく和田さんに「感染」して読んでみると、本物の本番力がつくと思います。
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立ち読み:2011/6/22
体をグニグニクネクネしてほぐす、というを、就職面接のときにやったなぁ、と。
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和田さんのラジオ番組「WADA CAFE」で紹介されていて、話すのが苦手な自分に少しでも役に立つんじゃないのかなと思って購入!
世界No.2の売り上げを作った元営業ウーマンの和田さんの集大成と言える本。
前半は和田さん落ちこぼれだった自分がどのようにして上り詰めていったか。
後半に和田さん自身がやって効果があったことが26の法則としてまとめられています。
陽転思考と和田さんが提唱しているけれど、いまいちしっくりきていなかった。
ポジティブシンキングと何が違うの?
この本の中ではっきりと「ポジティブシンキングとは違う」とおっしゃててなんだかすっきりしました。
ポジティブシンキングはマイナスのイメージを持たないこと。
陽転思考はマイナスを受け入れて、そこから「よかった」を見つける。「事実はひとつ、考え方はふたつ」という考え方なんですね。
普段は人見知りでアガリ症の和田さん。何千人もの人の前で何度も何度も講演をしている和田さんがそんなことないでしょうと思ってしまうけれども、本人いわく人見知りはすごいらしい。
なぜ感じさせないか。その一つに
「アガっている」のではなくて「アゲている」と考えているからなのだそう。
どうしよう、アガって来ちゃった→マイナス
上がってきた、よしいい感じ→プラス
上がってきたことを受け入れてプラスに考えてしまう方が焦らない。
これは使えるかも。
和田さんのエッセンスを自分に取り込んで私も
堂々としゃべれるようにするぞー。
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大きな柱は「決断する」のこの一言による気がしました。
決断する。中途半端な思いじゃなくて自分自身にコミットする。
それによって、次の動きが変わってくる。
ただ、その「決断」にとって必要なのが「9番の法則”結果主義(Goalに貪欲になる)」と言う事。自分自身が本質において何を求めているのかをきちんと理解しないと、軸がぶれる。
この点が非常に大きなメッセージの様に受け取りました。
印象深い点は沢山ありますが、3か所を記載
1-pg51の「人生は一冊の問題集」のお話。必ず解ける問題集だけど、解き方は人それぞれ。そして1冊終わったら次の1冊が与えられるのが人生の問題集な気がします。解いた数によって、色々な解き方を学ぶ事が出来るようになる。それが、人生の深みに通じるのかなと思いました。
2-26番目の法則にある「もう1人の自分をつくる」これは、以前より意識している事で、種類は多くないですが、それぞれの自分のギャップが大きい(苦笑)どれも私自身なので嘘ではないのですが、ある1面しか知らない方には、違う面で接した時に戸惑われる方が多いので、その点が今後の課題かと。(自己開示方法?)
3-「人のアウェイ体験を奪わない」これは特に仕事において忘れない様にしたいと思っています。どうしても結果を求めると慣れている人は手を出してしまいます。「小さな親切大きなお世話」は正しい時があるんだよな・・と感じました。
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実は、人と接するのも苦手。人前で話すなんてなおのこと。
いろんな講演をこなして、だれもが、どうしてこの人はあがらないのだろう?
そう思われることもあるという。でも実は、緊張し、ひとつひとつをこなしているのだ。
人も苦手。人前でしゃべるのも苦手。そんな自分から逃げないで、克服していった。
和田さんの経験が語られる。挫折。でももう一度と、自分を克服していく。
いろんな経験や、知らない人のところで何かをする。そんなことが人を強くしていく。
普段通りにやれなんて、できやしない。普段通りを演じればいいのだ。
他人は自分のことなんて気にしていない。緊張しているかどうかなんて、気にもしていない。
そうだ!!演じればいいんです。
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久々に「営業」系の本を読んだ。かつて営業職だった自分になら更に響きそう。「家を建てるように話す」の件が印象に残っている。
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本番力を身につける為に読んだというより、和田さんがどうやって本番に強くなったかを知りたくて読みました。ミーハーでごめんなさい。
第一部で和田さんの歴史が語られているのですが、『こうして私は世界No.2セールスウーマンになった』で書ききれないと述べていたブリタニカ本社正社員になった頃の話や、独立する頃の話があっておおいに満足しました。
「働く人は仕事を通してやりがいと成長とお金と感謝を手に入れる事ができる。投資するのは時間と勇気と失敗を恐れない心だ」と言った和田さんの上司はカッコイイなぁと思います。
上司がいっぱい出てくる『こうして私は〜』をもう一度読みたくなりました。
読んで納得するだけの本にはしたくないとWadaCafeか何かで和田さんが語っていたので、あまり人前で喋る機会が無い私でも出来そうな事はないかと読み進めると、色々ありました。
「アガったら、むしろ「もっとアゲてやる」と気分を高揚させる」
何気ない会話でもアガってしまうタチなのでアガっていると気づいた時はこれを思い出します。
「「こんなこと言ってもすべらないかな?」と思っている瞬間にタイミングがずれてしまいます。(略)相手を思いやる心があって、そのうえで相手を幸せにしたいと思ってさえいれば大丈夫です。思い浮かんだことは瞬間に、勇気を持って躊躇せずに言うことです」
つい最近、ロッカールームで新人さんに「行きのバス一緒でしたよね?」と話しかけようとしたのですが、相手が年上だったり、部署が違っていたりして怖じけづいてしまい話し掛けられませんでした。
それ以降、会っても話すネタが思い浮かばず未だに挨拶以外の言葉は交わしていない状態で…次こそ躊躇せずに話し掛けます。
私にとっての本番は、スピーチでも面接でもなく会社の人と仕事以外の話をする時です(爆)
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この本との出会い
はあちゅうさんのブログで紹介されてたから
概要
営業成績世界第2位、各種講演会などでひっぱりだこの和田さん。実は人見知りのビビり?でも、ここぞのところで「違う自分」になる本番力があればうまくいく!とのこと。
感想
読みやすいーいい人そうーでも実際どうなんだろ、とか思っちゃう。「私みたいな凡人でもできるんだからうんぬん」系。ほんとはすごい人なんじゃないか、とか思っちゃう。でも、私にもできるって信じちゃったほうがいいと思う。真似っこしたらいいと思う。
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和田裕美さんの『本番力』を読了しました。
これで和田裕美さんの著書は、
『和田裕美の人に好かれる話し方』『今の仕事がつまらないと思ったら読む本』『人生を好転させる「新・陽転思考」』に続き、4作品目。
何作読んでも、印象に残るのは「事実はひとつ、考え方はふたつ」という「陽転思考」という考え方。
この考え方に何度も救われてきたことか。
「ポジティブシンキングだよね」と言われ、そうではないんだけど・・・と苦しみ続け、約1年前に出会った言葉。陽と陰を認識した上での「陽転思考」。決して、陽だけを見ている訳ではないんです。
改めて「陽転思考」という姿勢を心がけ、続けていこうと思いました。
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外資系教育会社で営業時代、世界142カ国中2位の営業成績を収め、現在は講演活動などで活躍中の筆者が、講演会などの本番で力を発揮する方法をまとめた本。前半は和田さんの仕事の経験と教訓が書かれており、後半は本番で力を発揮する方法や習慣について綴られています。(2011.7.6)
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●陽転思考
↑いったん事実を受け止めて落ち込んでもプラスを見つけて進んでいく
●まずは決意すること
↑願望だけじゃ結果は出ない。願望を決意に変えることから始める。願望は心地よいものだけれども障害に弱い。決意には覚悟が必要だが、障害に強いし継続される。
たしかに!
なんだか勇気をもらえました!さっそく実践!