紙の本
量子力学を理解するために必要不可欠なシュレディンガー方程式がよく分かる一冊です!
2020/02/24 09:56
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、量子力学において最も重要とされるシュレディンガーの方程式を高校の数学レベルの知見を使って、本当に分かる、納得できるように解説した画期的な一冊です。シュレディンガーの方程式は、なかなか難しいのですが、これを理解しなければ、本当に量子力学を理解したことにはならないとまで言われる重要な公式なのです。同書を読むことで、それが確実に分かるようになります。内容構成は、「第1部 シュレディンガー方程式への旅(量子力学の誕生・波を表す式・シュレディンガー方程式・波動関数とは)」、「第2部 原子の姿(波としての電子・量子数とはなにか・核と核分裂・エレクトロニクスと量子力学)」、「第3部 シュレディンガー方程式を解く(解析的に解)」となっており、一つひとつが丁寧に説明されています。
紙の本
理解の的を絞れる
2005/05/22 17:09
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
たしかに解り易く書かれていると思う。参考文献も適切なものにしぼられているようだ。高校生までには理解できるかどうか疑問だが、大学教養課程レベルには理解されやすいであろう。このような説明のしかたもあったかと、納得できる。量子力学を理解する第一歩は、与えられた問題のシュレディンガー方程式を解き、そのエネルギー準位を理解すること、という点にしぼって解説したのは、成功していると思う。その他の知識に頭を悩ますことがなく、理解の的を絞れる。若干物足りなく感じたり、結果から前提を導いているように思う点もあるが、諒とすべきである。
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投稿者:なえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校数学でわかるシリーズは比較的初心者にもわかりやすいときいたので読んでます。
非常に読みやすいですがところどころ難しい箇所が見られます。
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かなり実用主義的ですが、方程式を本当に学びたいと思っている高校生以下の人には最高の著書です。とりあえず方程式を組み立てて説明して解く。あとちょっとした物理のお話。深い意味は他の本をあされということですw
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[ 内容 ]
最もわかりやすいシュレディンガー方程式の入門書。
高校数学レベルの知識さえあれば、量子力学の最も重要な方程式あのシュレディンガー方程式に到達できる!
シュレディンガー方程式を理解しなければ、ほんとうに量子力学を理解したことにはならないのだ。
『高校数学でわかるマクスウェル方程式』の著者による待望の一冊。
[ 目次 ]
第1部 シュレディンガー方程式への旅(量子力学の誕生 波を表す式 シュレディンガー方程式 ほか)
第2部 原子の姿(波としての電子 量子数とはなにか 核と核分裂 ほか)
第3部 シュレディンガー方程式を解く-計算編(解析的に解く 数値的に解く 外からの影響がある場合)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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量子力学を学ぶうえで躓きがちな考え方を、半導体などの実例を交えた分かりやすい言葉で説明しており、量子力学の教養書としては最も分かりやすい本だと思う。
しかし、全体的に波動関数を使っただけで古典的な解釈を使って説明しているため、シュレーディンガー描像などの量子力学としての本質的な部分の理解は得られなかった。
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「高校数学で分かる」は嘘ではないかもしれないが語弊がある。まあ高校生には分からない。高校数学から大学の数学を説明して、そこからシュレディンガー方程式を説明する感じ。
薄い本の中に数学と物理を両方詰め込んでしまったので結構しんどい気がする。
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シュレディンガー方程式を導出するわかりやすい方法が出ている。
頭ごなしにあの式を覚えなくてよいので印象が強い。
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同氏の高校数学でわかるシリーズは、数学史、物理史、人物を背景にしていてなかなか興味をひくものがある。フーリエ変換もよんだ。大学入学程度のレベルに合う。品川区図書館にある。
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門外漢の農学部生にとっては、痒いところに手が届く良心的解説書。
第2部では数式は使わないが、シュレディンガー方程式の応用範囲にも触れているので発展性もある。
高校数学でわかるシリーズは他にも出ているので、そちらも読み進めたい。
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正直ついていけなかったが、大学教養課程レベルの数学力があれば十分ついていける。
内容は歴史と実践両方に充実している。
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シュレディンガー方程式を導くのに
①「ψ=Aexp(kx-ωt)i」(波動関数=振幅A×位置と時間を変数とする複素関数)
②「E=hν」(エネルギー=プランク定数×振動数)
③「p=h/λ」(運動量=プランク定数÷波長)
④「T+V=E」(力学的エネルギー保存則)
⑤「(偏)微分と積分」
しか使っていない。驚きです。
高校で習わない知識(オイラーの公式や複素関数の微分など)はきちんと解説が付いている。
導出した方程式の意味や解き方の解説もあり、専門書に移る前に読んでおくと便利。
ハイゼンベルクの不確定性原理の説明もあり、量子力学の勘所をよく押さえている感じがします。
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簡潔にして、量子力学の深奥に迫る好著。成功の要因は「高校数学で分かる」という前提を設けたことだろう。すいすい、ぐいぐい読める。
おまけで、マイナスかけるマイナスがプラスや虚数iの歴史的記述なども面白かった。スピンやパリティなどの概念も取り上げている。
・不確定性原理が式で導かれたところ:位置と運動量、時間とエネルギーは同時に正確には測定できない。
・パウリの排他原理が働くのは、フェルミ粒子(電子、クォークなど)だけで、ボーズ粒子(光子、中間子)には働かない。
・摂動:主要な力に対して、付加的な力の作用をいう。
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入門書としてはとても良い。高校レベルの数学で理解できるよう、ややくどく書かれているが、物理をきちんと学んでいない立場からすると、役にたちました。
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量子力学・量子化学全体から見ればほんの入り口といったところなんだろうけれど、量子数やパウリの排他律・レーザやトランジスタへの応用にまで触れているあたりが凄い。これから大学の理工系学部に行く学生が読めば、基礎科目の見通しが良くなること間違いなし。