紙の本
高校の数学レベルの知識を使って半導体の中の電子の動きについて理解できる画期的な一冊です!
2020/02/23 10:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、難しそうに思える半導体の原理を高校レベルの基礎知識で分かりやすく理解できるように解説した画期的な科学書です。半導体の原理を理解するとということは、すなわち、半導体の中の電子の動きを理解するということを意味します。それには量子力学、電磁気学などの知識が必要なのですが、同書では、そうした内容を高校の数学程度の知識と知見だけを使って、理解できるように解説してくれる大変貴重な書でもあるのです。同書を読まれることで、「半導体ってこうなっていたんだ!」とナットクできるだけでなく、量子力学や電磁気学の基本概念も習得できます。
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[ 内容 ]
半導体を理解するということは、半導体の中の電子の動きを理解することです。
量子力学、電磁気学などのいっけん難解な半導体の動作原理を、高校レベルの基礎知識で、納得しながら理解できます。
[ 目次 ]
第1章 半導体の秘密
第2章 キャリアの数は?
第3章 半導体の中の電流
第4章 pn接合とショットキー接合
第5章 世紀の発明トランジスタ
第6章 光の世界へ
付録
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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工学にありがちな細かい計算にこだわらず半導体の原理を解説。
デバイス開発の背景なども合間に述べられているので、飽きずに読み進めることができます。
より詳細な理論を求める人は、参考文献を参照すれば完全に半導体工学を理解できるでしょう。
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悪い意味でブルーバックスらしい。読者にわかってもらうのではなく、自分が知っていることを羅列した本。理論部分は大学の教科書とほとんど変わらないので高校生に数式は追えても理解は難しい。歴史部分は類書を読む方が読み物として面白い。
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半導体の入門書としては最高。説明がしっかりしていて、半導体を専門としている自分にも新しい発見があった。
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シリーズの「シュレディンガー方程式」や「マックスウェル方程式」と比べると数段難しいですが、p 型半導体と n 型半導体を接合するとなぜ増幅作用やスイッチ作用が起るのかが、数式とグラフで示されて非常に楽しく読め、
また、CMOS と FET の違いも子供の頃にアマチュア無線の勉強した時よりも良く理解出来ました。
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高校数学で分かる、なので専門外の技術者向けの半導体物理入門書にいいと思います。
私は機械系出身で量子力学の経験がなかったのですが、半導体物理の専門書を読んで分からなかった部分がとても分かりやすく書いてありました。
また、機械系には馴染みのないドリフト電流と拡散電流、電子やホールの移動度などの言葉もしっかり記述してあって、良かったと思います。
非電子系にはオススメです。
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半導体についての全体像を知ることができた。今後、他の半導体についての本を読んだとき理解が深まりそうだと思った。
半導体の仕組みは、目に見えない構造を自由に操っているみたいで凄かった。
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トランジスタの意味(整流、増幅、スイッチ)から始まって半導体の原理が数式と図式を通して、理解できた。「高校数学でわかる」シリーズの相変わらずの好著。
P59の状態数と状態密度の出し方が、通常の説明とは順序が逆になっているようで、理解が私には難しかった。具体的には、「あるエネルギー状態での電子状態の数を表す関数をN(E)とおくと、エネルギーの幅ΔEの間にある状態の数はN(E)・ΔEなので」の「N(E)・ΔEなので」が自明では無かった。
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半導体の原理について基礎からわかりやすく解説されています。
「高校数学で分かる」ということで、量子力学や固体物理が苦手でも読み進めることができるでしょう。
講義「半導体物性学」の教科書としても使えます。(マテリアル工学科)
配架場所:工4号館図書室
請求記号:15:N:01.00
◆東京大学附属図書館の所蔵情報はこちら
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2002386204&opkey=B151018683204039&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=6&cmode=0&chk_st=0&check=0
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http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000194506
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竹内先生の高校数学でわかるシリーズは好きでよく読んでいる。本書は私のこのあたりの勉強不足もあり最初はおもしろく読んでいたが途中で挫折。統計力学で勉強したマクスウェル・ボルツマン分布などが重要であることを改めて認識。以前はこのあたりのハードウェア的な話はあまり興味がなかったのだが、統計力学などの物理学の応用分野としておもしろそうだという興味は強く湧いてきた。
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物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
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