虚構推理 みんなのレビュー

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深夜、鉄骨を振るい人を襲う亡霊「鋼人七瀬（こうじんななせ）」。それは単なる都市伝説か、本物の亡霊か？　怪異たちに知恵を与える巫女となった美少女、岩永琴子（いわながことこ）が立ち向かう。人の想像力が生んだ恐るべき妖怪を退治するため琴子が仕掛けたのは、虚構をもって虚構を制する荒業。琴子の空前絶後な推理は果たして成功するか？

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『名探偵に薔薇を』が良かったのでこちらも購入。
オカルトや民俗学のモチーフを多用し、亡霊も登場するが、ホラーではなくちゃんと『本格』だった。クライマックスの論戦（？）が面白い。
また、キャラクターの立ったコメディタッチの作品というのも、著者が原作を努める漫画作品を読んだことがないので新鮮だった。

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妖怪。怪異。ミステリー。
ファンタジックな設定。
ほぼすべてのミステリーは、真実を明らかにするものだと思う。しかし、この作品は、真実ではない推理をどれだけ真実っぽく見せるか、を追求している。
帯に書かれている「破格」の意味も、読了後はしっかりと理解できる。

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『名探偵に薔薇を』に続き、城平作品二作目。琴子のキャラが以前本格ミステリ大賞を受賞した『隻眼の少女』の御影みたいだなぁ、と。推理シーンは感心した。ここまで嘘を積み重ねて本当っぽくしてしまうとは…まさに虚構推理でした！シリーズものでみたいけど、小説より漫画向きな世界観。これを読んで「惰性の婬」に興味が沸いてきました^^ 一体どこに感動したのだろうか？

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キャラ立ちと設定が良い感じに噛み合ってて読みやすいし、かつ本書のネタからくるこのタイトルが秀逸ですね。
エンタメ感バッチリで楽しく読めました。コミカライズとも相性が良いの、納得しました。

この作品読みながらずっと頭の中にTRPGの『妖魔夜行』が離れなかった人は同世代。この手の設定ありきで頭脳戦の応酬になる系の作品、妖魔夜行のノベライズ（角川スニーカー文庫…）でも面白いのがいっぱいあったんだがな。
めっちゃ各登場人物のキャラシート作りたくなったよ。

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件(くだん)など物の怪ものにしてはあまりオドロオドロしくないお話。
少し先の未来を引き寄せる力を持つ青年と、物の怪たちに導く者として崇められた少女が、人々の恐怖で具現化した怪物「鉄鋼七瀬」と戦う。
お嬢様なのに卑猥な言葉を平気で話す主人公がユニーク。
主人公と恋人の関係は、恋人というよりは信頼できる戦友。
敵も含め、まだまだシリーズとして続けられそうなキャラばかり。

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そろそろ読みたいな、と思っていたところに文庫化が来たので渡りに舟といったところ。まぁ作者買いなのですが。
コミカライズされていたことに驚きました。

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「雨の日も神様と相撲を」がよかったので本作も読んでみた。皆が信じることによって本物になってしまった都市伝説を、嘘であると信じさせるに足る推理を並べ終息させる。（この推理も嘘だけど…。）妖怪や幽霊に頼られる少女と恐れられる青年がペア。何かと設定が奇抜で面白かった！

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幼い頃に妖怪たちに連れ去られ
片目片足の姿になって見つかった少女は
妖怪達に知恵を与える存在となった。
一方、ある青年は、祖母の妄執の結果
人魚と件の肉を食わされ、人の身でありながら
妖怪から化け物扱いされる存在になった。
そんな2人が織りなす事件解決物語。
妖怪の成り立ちが人の想いの固まったものという
視点は良くあるけど、ネットの噂から生まれた
妖怪を、ネットのやり取りで消すとか新しいかもと
思った。揚げ足取り続きが繰り返される文章に
若干眼が滑ったが…。

色々事件の黒幕の存在とか目的とか
スッキリしていないし、シリーズ化して
続編が読みたい。