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海辺にひとり住む少女がいる。
彼女と生活を共にする道具たちのつぶやきは、見捨てられた境遇を仄かに示し彼女の不安を暗示して、それは人に語らせるより雄弁でとても上手いと思った。
ただ後半にかけてSFの要素が入ってきてからは、作りものの色が濃くなってしまい、気持ちを入れて読むことが出来なくなってしまった。
前半の‘もの’に込めた暗喩は、秀逸だと思う。
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今日マチ子って社会的な批評性はないと思っていたので戦争とか災害とか扱うのって、cocoon読んだりしてもんんー?って勝手に感じてたけど、これは憑物神のように物に語らせるのが彼女らしくてよかったと思いました。あとがきになんとなくいいなって思ったから描きましたみたいなことがあって、それだ!って思った。そのなんとなくだけで突き進んだほうがいいのでは。
あと、今日マチ子さんのだったら少しくらい値段が高くてもカラーのほうが買いたいって思う。白黒だと、ミリョク7割減…とか言っても過言ではない。血の色とか特に、ちゃんと見たいのですよ。。
3.11後のもう一つの世界。これから起こりうるかもしれない世界を少女SFチック(いまつくったことば)に描いてます。壁を隔てたあちら側とこちら側が印象的で、その壁って可視化されてはいないけれど既に現代にできつつあるのかもとか思ったり…。
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今日マチコの新刊三冊が出ていてまとめ買い。帯がすごい。版元が違うのにどうやってフレーズを合わせたんだろう…笑。そして、311以降の世界ーーー。というには想像力が豊かすぎるかな。ほめ言葉。
被災地を実際に見たとき、その静寂と空虚さ、取り返しのつかなさに、僕はただただ訳もなく涙してしまった。けどこういう形にすることができるのだなぁと。
感性がすごいなぁ。
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近未来の社会を描いた作品。塀の内と外に分けられ、暮らしている人たち。一方には過酷な未来が待ち受けている。あり得ないと否定しきれないほろ苦みが残る。
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装丁が可愛くて、内容も割と好きだった。
ファンタジー?の中に垣間見れる残酷さがよかったかな…
みかこさんを読んだ後だったので、中身がカラーで無いのが個人的にちょっと残念だった。しかし、総合的にはいい漫画だった
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今回の手塚治虫文化賞の新生賞を受賞したので読んでみた。3.11以降のアナザーワールド的な作品で、暖かいような残酷なような、考えさせられる内容だった。それはおそらく未だ抱えていて、目をそらしてはいけないからだと思う。
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図書館で見つけたコミック。
軽い感じで読みかけたら、
重いテーマも含まれていた事に気づく。
こわい感じも後半では出てくる。
3月11日のあの日から何かが変わってしまった。
直接的ではないけれどもじわりじわりと問題を投げかけてくる。
この作家さんの他の作品も読んでみたい。