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小鳥の眼から世界を理解するという、ストーリー。
ジーンは遺伝子です。
卵の殻を破って、この世に生まれてくるのも
ジーンの導きによって。
そしてひとりだちし、南へと渡る。
南の島で初めてオスと出会い、交尾する。
命を燃やす激しいひととき・・・
無事に卵をやどした小鳥は
やがてまた北へと飛んで、卵を生む場所を作りはじめる。
すべてのエネルギーを使い果たすそのときまで
ジーンは常によりそって一心同体だったのですが、
最後、小鳥が精魂尽き果てた瞬間、離れて行ってしまうのです。
ジーンの関心はもはや、次の命である卵に向かうんですよね。
それは小鳥も深く納得できることでした。
ジーンはずっと長いこと
そうやって、過去から未来へと命をつないでいくものなのだから。
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『ジーンとともに』(新潮社)を改題・文庫化したものです(たぶん)。梨木香歩さんの解説エッセイがついています。
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フゥ〜、何とか読了。
帯や今月のPHP誌上で梨木香歩が大絶賛なんだけど、私にはこの鳥が語る物語の良さが分かんなかったです。どっちかと言うともどかしいばかりで…。
まして冒頭続く24の掌編の連作は全く掴むことが出来ず、こちらから読み出したからちっとも頁が進まず、危うく途中棄権の危機でした。
まあ、鳥ってあまり好きでないしね。「ジーンとともに」で描かれるニジドリというのは大変珍しい鳥のようで、人前には姿を現さず、不思議なことに13年に一度の周期でのみ姿が確認され、今年がその年に当たるらしい、というのは興味深い話ではあります。
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2012/10月
ジーンとともに、鳥の世界を不思議な目線で語る。梨木香歩さんの本で紹介されていた。
何の鳥だろうと想像しながら読んだが、にじとりとの幻の鳥あとがきでよんでビックリ。やはり不思議世界の住人だ