- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
10 件中 1 件~ 10 件を表示 |
電子書籍
ほのぼのミステリー
2018/09/26 05:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』は御手洗潔シリーズの第17作目。表題作のほか、そのプロローグに当たる短編『シアルヴィ館のクリスマス』が収録されています。
本編はとある老婦人が御手洗の事務所に事件解決の依頼ではなく物珍しさで訪ねておしゃべりをするというなんともほのぼのとした感じで始まります。しかし、御手洗は老婦人の話ー彼女の友達の息子夫婦が教会のバザーで一緒になり、途中その友達は具合が悪くなり救急車で運ばれたが、息子夫婦は「やることがある」と言って付き添わず、しばらくして教会前の花壇を掘ったーから子どもの誘拐事件を推察し、解決しようとします。救急車で運ばれたご婦人はそのまま亡くなってしまいます。彼女は時価十数億円というロマノフ王朝から譲り受けたセント・ニコラスのダイヤモンドの靴を放蕩息子ではなく、孫に直接譲渡することに固執していました。さて、誘拐されたはずの娘・美紀は御手洗が事情を確かめに息子夫婦の自宅を訪れた際にひょっこり戻ってきます。誘拐犯も間もなく捕まりますが、彼らは身代金として埋められたはずのダイヤモンドの靴を取り出していないと主張し、事実可能な闇ルートに出た形跡は見つかりませんでした。さて、ダイヤモンドの靴はどこへ消えたのか?
おばあさんが一人亡くなってしまうことを除けば、随分と微笑ましい結末のミステリーです。こういうほのぼのした感じのミステリーもたまにはいいですね。
『シアルヴィ館のクリスマス』は本編の事件の約20年後の話で、なぜロマノフ家のアレクサンドル3世が日本人使者の一人にダイヤモンドの靴を贈ることになったか、その理由のヒントになるエカテリーナ女帝のコレクションと彼女自身の逸話が語られます。ちょっとした歴史の裏話を御手洗と同僚たちが語り合うシーンです。
紙の本
クリスマスにぜひ
2016/01/18 19:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヴァン - この投稿者のレビュー一覧を見る
御手洗潔シリーズ。
御手洗ファンがさらに御手洗を好きになる作品。
「ロシア幽霊軍艦事件」よりは歴史色は強くありません。
石岡君の置き去り感に笑い、御手洗の意外な一面ににやにやしてしまいます。
紙の本
落ち着いたミステリ
2015/11/18 18:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
新潮文庫nexの御手洗シリーズです。少し前に刊行された「ロシア幽霊軍艦事件」がかなり気に入ったので買ってみました。
若い御手洗と石岡のやりとりはコミカルで面白いですが、もう少しストーリーにひねりがあったら前作に並ぶ完成度だったのかなと思います。本編に付随するサイドストーリー「シアルヴィ館のクリスマス」は本編とは雰囲気ががらりと変わって歴史考証をがっつり行っています。2つの作品で1つの作品を形成していると考えると、これはこれで前作とは違った楽しみ方ができました。
10 件中 1 件~ 10 件を表示 |