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【もう一度「ぼくらのソニー」を探しに行こう】誰もやらないことをやる――今のソニーが失ったソニー・スピリットがこんなところで花開いていた! 驚くべきソニーOB五つの挑戦。
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僕は小さなころから本当にソニーファンだった。
家にはベータがあったし、親父はベータが壊れたら新しくベータを買いなおしたし、PCはVaioだったし、TVはベガからブラビアへ…
2000年の就職活動ではソニーに本当に入りたくてソニーの関連企業をいくつか受けた。自由闊達とした理想工場に寄与したかった。
その後、ソニーはすっかり変わってしまい、以下の状況である。。
<さらば僕らのソニー>
http://booklog.jp/users/244ohashi/archives/1/4166608320
その続編の形、で、ソニーを去ったソニーらしさの方々のお話。 フェリカの話や、生体認証の話、いくつか、やはりソニーらしさをもった方々の話。 最後の章がソニーファンのお店で終わるのが、(むなしさのある)少しうれしさ、か。
あとがきに、以下が再掲されていたことが、なんとも…
「SONY」ブランドが輝いていたかつてのソニーを知る者にとって、日に日にメーカー・マインドを失っていくソニーの姿を見るのは辛い。しかし、「グローバル企業」とは、こういうものなのだろうなとも思う。
グローバル経営を目指すストリンガー体制のソニーでは、地球市場を見渡しては儲かる場所をいち早くみつけ、その場所に出向いて利益が確保できるビジネスを展開し、その見返りに経営トップは莫大な報酬を得る、という企業を理想としているのだろう。
いまの私たちに出来ることは、未来への「希望」を与えてくれた「SONY」に感謝の言葉を捧げるとともに、こう言うだけである。「さよなら!僕らのソニー」
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この著者は、第3者でありながらソニーを愛しているのだなあと。前著『さよなら!僕のソニー』で、今のソニーにさよならを言って、そのソニーがどこに行ってしまったか、どこにソニーらしさが残っているかをソニーを去った人々の中に見出している。SONYというブランドから飛び出し、ブランドがない苦労も良くわかるし、ブランドを作るのは中の人だということもよくわかる。