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荒野さん流、愛のカタチ
2018/02/11 10:21
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
荒野さん流「愛」のかたちを描いた連作短編集。一軒の喫茶店を中心に、関わりなく集う人々の物語。人と人は薄く繋がっていて、少なからずとも影響しあっていることが分かる。その認識はなくとも。早熟な中学生と教師の恋愛、中学生が大人すぎてちょっと痛々しい。けれど後半その教師と縁を切ったあとの彼女の笑い声が響く店内の様子に、彼女本来の天真爛漫さが写し出されているようで安心する。喫茶店の女主人が幸せを掴めたのが個人的には一番嬉しかった。彼女の相手にチャラくとも純真さを持ち合わせている男性を選んだ荒野さんのセンス、いいね。
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それぞれの短編集に出てくる人が少しずつ繋がっているお話。
私は、ちささんが好きだなと思った。
最後の選択がどういう心情で選ばれたのかは、
ちょっとよくわからないけど。
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実家に帰るとなって、節電に心がけねば、というわけで、本を買った。
作者と、帯で。
『恋愛なんて結婚なんて家族なんて馬鹿みたい。と思うとき、この小説を読んでみてほしい』
と帯に書いてあったから。
しかし、恋愛したいー結婚したいーというような内容ではなかった。
残念。。。
だけど、寂しくて強いお話群は割と好ましいものでした。
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帯に惹かれて購入。短編集でそれぞれの登場人物が少しずつ繋がっているのだが、どれもその主人公が自分の満足していない状況から、立ち上がっていくストーリー。ほんわかとして、面白かった
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11/04/24読了 登場人物が絡み合う連作短編集みたいなもの。暗いのか明るいのか分からない不思議な感じ。山本文緒の解説が秀逸。
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井上荒野さん「らしい」お話。けど、読みやすい方かな。案外、みんなが思っているよりこういうことは普通にあるよ、と私は思う。だから、手にとってしまうのかも。
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奇妙な状況に置かれた男女いっぱいを描く連作短篇。連作短篇だというだけで☆が0.5個増しになってしまう。面白かったです。
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一応読んだけど、強くは魅かれなかったです。ゴメンナサイ。短編ですが、主人公が変わり、少しずつ繋がっています。その繋がりが、ようやくわかってきたりと、複雑で考えられていました。
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つらいなーとかストレスだなとかやるせない・・と思う瞬間や期間が誰でもあると思います。その原因が仕事のこともあり、恋愛のこともあり、家族のこともあり。いつかふっと途切れたり終わりがきたりするんだよな、と思いました。それまで自分と自分をとりまくものを客観的に見て、できればてんぱったり追い詰められすぎず、対峙し続けようという気持ちが新たになりました。
最近井上荒野の作品、とても好きです。
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井上荒野さんの本、初めて読みました。
ずっと気になってたけど、なかなか手にとっていませんでした。
しかも、ずっと名前読み間違えてました…!
本当にすいません。。
内容は、すごく読みやすくて1日で読み終えてしまいました。
短編なんですが、読んでいくうちに、短編のそれぞれの主人公が何らかの関係性を持っているということは判明していく構成になっていました。
それに単純に感動したのと、読みやすくて面白かったです。
こういう雰囲気のお話は個人的に好きです!
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7編からなる連作短編集。ある団地を取り巻く主婦、中学生、演出家、中学教師、喫茶店の店主…。少しずつ重なり合う彼らの日常。その関わりゆえにまた他の誰かを裏切り途方に暮れさせる終わりのない連鎖が、小さな世界の中で繰り広げられる。
そのひとつひとつの物語は決して完結していない。あの人は、あの二人は、あの人々は…?と結末を追いかけたくなる物語(脇役を含め)だらけなので、一読したあとは少し消化不良気味だった。それでもしばらくして読み返してみたら、裏切るほうも裏切られるほうも、正しい部分と誤ってしまった部分とが混在しているような、すべての生き方を認めるような描き方に好もしさを感じて、また違った読後感だった。
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以前読んだ、ベーコンよりも少し終わりが予想できる短編集。
けどあくまで、「少し」なのでスッキリ終わる話が好きな方には不向きかも。
私的に、全ての話が繋がってて、それでもってまたその後に想像力を膨らませれた話ばっかりだったので面白かった!
内容が気になって結局一気読み(笑)また別の作品も読んでみたい。
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団地、学校、喫茶店などを舞台にした連作短篇。
最近の井上荒野はどうもホームドラマチックでまぁるい感じ。
教師と生徒の恋愛関係もかわいらしい仕上がり。
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7つの連作短編集。
主人公が変わるだけで、どのお話も少しずつ登場人物が重複している。
特に大きな事件が描かれているわけではないし、
”こういうことって結構あるかも”的なよくあるような日常生活の話なんだけど、
その普通加減が読み手としては想像力をかきたてられる。
この作者の淡々とした文章が好き。
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どの人もあんまり幸せに終わらないのに納得できる。
ありそうななさそうな現実。
山本文緒さんの解説を読んでなお満足。
私も不倫やら浮気やらは好きじゃないけど
この人の本はなんだか手に取ってしまうだな。