紙の本
地域再生物語
2016/05/28 14:07
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投稿者:さんぴん - この投稿者のレビュー一覧を見る
JTBの実態を美化しているきらいはあるが、全体としてはとてもいい本です。さすが永井先生で学ぶところが沢山あります。面白い!買い。
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前作、前々作と素敵な女性がイノベーターとして活躍しましたが、今回は夢を語る男の子が主人公、巻末に紹介されている経営戦略理論を織り込みながらも熱い情熱を持った主人公が顧客を感動させるとの強い思いが全編を貫く、まさに胸熱な一冊でした。
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阿智村の取組を通じて、地域活性化のヒントが随所に見られる本。例えば以下の点は、分野を問わず勉強になる。
・既にあるもの(強み)に着目し、その強みを必要とするターゲット(顧客)を設定し、有効な商品を設計すること
・市場拡大期には同業者との協業も有効
・反対する(=リスクを取りたくない)人々を巻き込む(=味方にする)ためには、彼らにも利益が落ちる仕組みを作ること
・大規模な変革推進のために踏むべき段階(危機意識を高め、ビジョンと戦略を浸透させ、短期的成果を実現し、常に変革し続ける)を踏む
・やりたいからやる(モチベーション3.0)、はアイデアを生み出す仕事に効果を発揮する
・小さく始めて、顧客の反応を見ながら育てていく(リーンスタートアップ)
・補助金は投資の原資として使われるべき
いずれにしても、この本を読むと、阿智村に行ってみたくなる。
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物語の舞台は長野県阿智村。衰退の一途をたどる温泉郷の立て直しと、地域の活性化を図るため、ヒト・カネ・モノのないゼロの状況から、プロジェクトを立ち上げ、幾多の困難を乗り越えながら、新しいビジネスモデルを確立するまでのプロセスが描かれています。実話をもとに様々なビジネス理論を交えた物語として書かれていますが、そうすることで話が伝わりやすく、印象に残るというメリットを考慮してのことでしょう。しかしその反面、文学としての完成度を問われるという難しさもあります。デメリットの部分はさて置くとして、たいへん面白い内容でした。阿智村や〝スタービレッジ阿智〟のホームページを見ながら読むと、より臨場感を味わうことができます。ゼロから何かを生み出すことの難しさと面白さ、それよりも何よりも、このお話が実話であるといことに感動を覚えました。あたりまえのことですが、考える力と行動力、その両方が大事なのですネ。
本書が出版されて、阿智村を訪れる人がまた増えることでしょう。だって、自分も訪ねてみたくなりましたから。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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阿智村の星ビジネスをもとに経営に関する理論を解説している。
ジョンコッターの変革を推進する8段会プロセス。
危機意識を高める、変革推進のための連携チームを築く、ビジョンと戦略を生み出す、従業員の自発を促す、短期的成果を実現する、成果を活かしてさらなる変革を推進する、新しい方法を企業文化に定着させる。
新しいことを試す。失敗が大きな問題にならないようにする。失敗を認める。
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こんなの読んだことないでしょ
と 手渡された一冊
副題に「売れない時代の新しいビジネスモデル」と題している。
大ざっぱにいってしまえば、ビジネス書の一冊なのでしょう
確かに、日ごろから その方面の本に手を出すことはない
いゃ 面白く読みました
そうか 世の中には こんなふうに世の動向を見て
こんなふうにものを考えている人たちがいるのだ
ということを 改めて確認させてもらいました。
きっと どの時代の どんな国でも
「商う」人たちは このような「考え方」を探っているのでしょうね
普段は マーケティングしは縁遠い処にいるものにも
なかなか示唆に富んだ一冊でした
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本書は長野県阿智村で実際にあった話をもとにした小説。
「ディズニー超え」を目標に掲げながら、阿智村を盛り立てようとする諸星。賛同してくれる仲間を集めながら夢を実現させていきます。
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長野県阿智村の事例を下敷きにしたビジネス物語。RBVからの市場ポジショニング、コッターの企業変革プロセスなど、個人的に納得性の高い理論が物語の解説になっており、引き込まれる。
ただ、、、、ライトノベル風な小説仕立てとなっているが、事実が十分に劇的なので、変に脚色せず、ドキュメンタリーとして描いても良かったんかないか、とも思った。
お薦めです。さすが、本の師匠の推薦図書。
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えーとこれは、村起こし、とか、なにかを企画するにはどんなふうにやればいいのか、というノウハウを小説仕立てにした一冊です。
舞台は長野県の阿智村……。
日本一の星空を武器に集客に成功した実話をもとにしています。
中高の図書館は買っとくべきでしょう。
2016/9/8 更新
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うっかりノンフィクションと勘違いして読み
漫画みたいなペラッペラの中身に
びっくりした。
和服美女は著者の理想かな、
絶対昼神にこんな人いないけど…
阿智だけじゃなく長野は山に行けば
星が凄く綺麗で、
関東にいるとあまりの星の見えなさに
びっくりする。
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大学の先生から借りた本です。
自分は星なんて興味ないよ〜
面白いかな〜
と半信半疑で貸してもらった本です。
しかし内容は星の話ではなく
ビジネス本…
(いやぁ…私がビジネス本好きなのどうして知っているんだ…?)
内容も簡単で読みやすく
スッと入ってくるものでした
また阿智村にも行ってみたいです
これもビジネス戦略なのかな…?
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観光を通じた地方創生の好事例を紹介した一冊。
星を売るというタイトルだけをとらまえれば、簡単そうだ、誰でも真似できそうだ、そんなに強みにならないのではないかと思えるが、本当の強みは新しいことに挑戦しようとする意欲をもって試行錯誤を繰り返していく地域の人々であって、単純にビジネススキームや星という媒体だけを取り入れてもうまくいかないということが本著にもしっかりと書かれており、まさにそのとおりだと思った。
何をするにも本気になって当事者意識を持って取り組むこと。挑戦し続けることが大切だと思う。
ぜひ一度、長野の阿智村を訪れてみたいと思った。
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ビジネス小説である一方、実事例をもとにわかりやすく舞台裏の解説を交えてストーリーを展開しており読みやすかった。
ストーリー性に寄せてる分、深く学ぶというより全体感を学ぶエントリーという位置付けでおすすめしたい。
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物語で進んでいるので、非常に読みやすく、観光で地域を活性化させるためには、常に常識とは異なった新しい挑戦を考えつつ、戦略をきちっと立てることが重要だと知ることができた。
私は一度、挑戦が成功すると、その成功で満足してしまうことが多いので、挑戦の継続をこれからは意識しようと考えた。
諸星のように子供心を忘れずにリーダーとしての役割を無自覚に果たすことができる人になりたい。
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永井孝尚
1984年に慶應義塾大学工学部を卒業後、日本IBMに入社。マーケティングマネージャーとして事業戦略策定と実施を担当、同社ソフトウェア事業の成長を支える。2013年に日本IBMを退社して独立。マーケティング思考を日本に根付かせることを目的に、ウォンツアンドバリュー株式会社を設立して代表取締役に就任。主な著書に、シリーズ累計60万部を突破した『100円のコーラを1000円で売る方法』(シリーズ全3巻、コミック版全3巻、図解版、文庫版)、『戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!』(以上KADOKAWA)などがある。
「たしかに、こんな体験はしたことないですよね。それに阿智村の星空は、日本一だそうですね」 「え? 本当ですか!?」 諸星が目を丸くした。明智の言葉を夏目が引き継いだ。 「その通りだ。 2006年の環境省の調査で、阿智村の夜空が全国で最も明るく星の観測ができる場所に選ばれた。アマチュア天文家も大勢来ている」
まず、阿智村の強みは「環境省に認定された日本一の星空」だ。 そこでその強みを必要とするターゲット顧客を「首都圏にいる 20 代前半の若者カップル」とした。これまで阿智村には、中京圏の団体客を中心としたシニア層しか来なかった。しかし、中京圏のシニア団体客だけを考えていては成長余地がない。阿智村にとってはまったく新しい観光客の開拓になる。
地蔵原は自分の遠い記憶を辿って思い出した。まだ幼かった頃、両親と一緒に、故郷である鹿児島県 指宿 の川尻海岸で見た星空だった。若かった父親は幼い自分を懐に抱き、星を指差して「人は命を終えるとお星さまになるんだ」と教えてくれた。その横では母親が幸せそうに笑っていた。しかしその両親はすでにこの世にいなかった。今、見上げている星空のどこかに、彼らがいるのかもしれない。
本書は、ドキュメンタリーやルポルタージュではなく、阿智村を題材にしたビジネス小説です。本書のエピソードの多くは取材した事実に基づいていますが、小説ですので、筆者の創作も数多く含まれています。登場人物も実在のモデルになった方の性格からは大きく変えています。さらに架空の人物もいます。主人公の諸星明、桂沢環、3人の星空ガイド、ライバルの二階堂剛らは架空の人物です。また、阿智村は膨大なエピソードの宝庫であり、私自身も取材を通じて多くの学びをいただきましたが、読者の皆様が楽しく「価値創造」を学べる物語として仕上げるために、その多くを断腸の思いで割愛しました。本書に掲載したのは取材内容のごく一部にとどまっています。ご了承ください。