投稿元:
レビューを見る
経営をするにあたっては、様々な方面から色々な話が来ます。「これをやると節税になる」とか「お金を残すにはこうしたらいい」とか。
この本は、そういったお話や提案の真贋を、公平に客観的にとらえ、金銭面でどちらが有利なのか、ということを冷静に教えてくれる数少ないビジネス書です。
経営をするにあたっては、本書のような「お金についてのバイブル」とも言える本を一冊持っておけば、確認しながら進めて行くことができるでしょう。
おいしそうな話に乗ったてしまったり、冷静さを失って判断材料を間違って損をしたりしないように、この本を読んでおくことを超・超おすすめします。
投稿元:
レビューを見る
・「値上げ」が、一番利益に対するインパクトが大きい。
・「税制に基づく意思決定は最悪の意志決定」P.ドラッカー(日本企業への警告)
・税負担を最小にする役員報酬額を見つけ出す。
・持ち家を守る為に、必死に事業を継続しようと思うと、周囲は見る。
・借り上げ社宅家賃制度という節税対策を活用し、会社では損金にしながら、個人では非課税でお金を受け取る。
・借金することを躊躇しない。
・金融機関から「あそことは取引を拡大したいが、一筋縄ではいかないタフな会社」と思われるような緊張感ある取引を心がける。
・すぐにお金を増やしやすいのは、1)既存顧客に既存商品(休眠顧客の掘り起こし)2)既存顧客に新規商品(追加販売)3)新規顧客に既存商品 4)新規顧客に新規商品
・保険とは、そもそも起きる確率が低い不測の事態に備えるために、損を承知でしぶしぶ最小限度の加入をすべきもの。
・「数字を巧みに利用する人」が仕掛けたトリックを見抜き、正しい損得の判断をするために大切なのは「社長が簿記3級レベルを学ぶ」こと。
・社長は簿記など知らなくてもよい、決算書が読めればよい、と書いているプロは、例外なく簿記の仕組みを理解しているはず。
・文豪ゲーテをして「複式簿記は、人類最高の発明である」と語らせるほどに、美しく実用的なロジック。
・社長だからこそ、本当にお金を残したいのであれば、複式簿記という実用的な古典を、きちんと活用できるまで理解をすべき。
投稿元:
レビューを見る
『「数字に強い」と思っているほど、自分が損をしていることに気づいていない。』
.
.
経営と会計の世界に、唯一無二の正解はない。その時の状況によって“何をするべきか、何をしてはいけないか”は変わってくる。
適切に判断するために、表面的な情報に囚われず、自分の頭で考えて本質を見抜く力を高めたい。
〜メモ〜
より多くの利益を上げるためには、価格決定力を強めて値上げを考える。
そのうえで、増販、原価低減、固定費削減などを組み合わせる。それぞれ10%改善した場合の試算を比較して、最も影響が大きいのは何かを見極める。
.
.
稼ぎ頭は、「粗利益率×商品回転率=交差比率」が高い商品。この商品を見極め、重点的に売る。ボリューム陳列、POPアピール、ゴールデンゾーン。
粗利率大&回転率小→小ロットでの納品等。
粗利率小&回転率大→まとめ買い、ボリュームディスカウント等。
.
.
『税制に基づく意思決定は最悪の意思決定である』
.
.
会社が潰れるのは、赤字になったからでも、借金が多いからでもない。一瞬でもお金が底をついた時点で、会社は倒産する。
手許資金の厚さの違いが、企業の業績の格差を加速度的に広げていく。
安全な時にあえて借り入れをする。借りれる時に借りておく。一見無駄な利息は、「金融環境変化対応のための保険料」である。
.
.
①既存顧客×既存商品
②既存顧客×新規商品
③新規顧客×既存商品
④新規顧客×新規商品
の順に、小さいコストと手間でお金を増やせる。まずは既存のビジネスでの取りこぼしをなくして出血を止める。
これから取り組もうとしていることが、どの属性に当てはまるかを考える必要性あり。