紙の本
20年にわたるパリ暮らしから生まれた、フランス流美味しいヒントがいっぱい!
2009/12/05 19:11
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「安くて美味しい食材で、手軽に作れるフランス料理だけを本書で取り上げました。」とあれば、飛びついてしまいますよね。
それは家庭料理の定番ポト・フであったり、南仏を代表するラタトゥイユであったり、はたまた市販のバニラアイスクリームに細かく刻んだナッツやドライフルーツを混ぜたデザートであったり…。
20年間にわたるパリ暮らしのなかでの執筆、その後、東京の神楽坂で焼き菓子屋<ジョルジュ・サンド>を経営しつつ、執筆活動をしている吉村葉子さん。長年パリ暮らしをしてきた彼女だからこそ書けたこの内容、読めばたちどころにフランス熱が高まるというものです。
いくつもの印象的な話がありました。
ぶどう農家の誇り高きマダムたち、「セ・ラ・ヴィ」これが私の人生なのよと強く生きる姿。頼もしいなぁと感心することしきり、でした。
ぶどう農家の夫婦を囲む会でのワインのマナーについて。「ソムリエ大会ではないのだから、食卓でワイン評は無意味である」吉村さんの言葉が心に残りました。
そして、いきつけのマルシェの八百屋のおじさんが彼女にかける「にんじんを食べると、優しくなりますよ」という一言。それで彼女のパリ時代はずいぶん幸せ気分に包まれたそうで、なんとも心温まるエピソードでした。なんでもフランスではにんじんぎらいな子どもの話を聞かないそうで、これも親たちが「にんじんを食べると優しくなるのよ」とさとしているからだとか。
こんなお国柄、いいですねぇ。
20年にわたるパリ暮らしから生まれた、フランス流美味しいヒントがいっぱい詰まった一冊、でした。
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タイトルがどうも自虐的すぎて好きになれませんが。(じゃああなたは何人なのか?ていうかひとくくりにしないでよ!)
でも地方料理の解説は面白かったです。
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ワインが飲みたくなっちゃう。クスクスが食べたくなる
まだ読み始めたばかりだけど...早く続きが読みたいなとか思ってしまう。
そしていつかフランスに行く時はこの本をバックに忍ばせて行こうと思う...
他の著書も読みたくなっちゃう。
///が、しかし...
著者のお店の宣伝も兼ねているのか?そんな事が頭の隅っこをかすめる....
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まだ読み途中なのですが、
「食」というのは、高い食材で最高の味を出せるのではなくて、
もっとシンプルであるべきだということを教えられる一冊。
たかーいイメージのフランス料理をもつその国の習慣に
それを教えられるとは、
意外です!
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フランス人の考え方が少しだけ垣間見ることが出来た。
人物の観察が一元的な気もするが、フランス人の特徴が
よく分かった。
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最初の白アスパラで、完全にやられました。
お腹がすく、美味しい一冊です。
この本をきっかけに、いつかフランスに行く事が私の夢になりました。
いま大学でフランス語の授業を選択しています。
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お腹が一杯の時に読まないと、大変。美味しそうな食事の紹介が沢山あって。
著者は本当にフランスを愛しているのだな、と文章から感じる一冊。フランスの文化で羨ましいと思う面が沢山あって、自分でも実際に体験すべく、やはり今年はフランス旅行だな。
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突然ですが、私はフランスのワインではタヴェルのロゼが一番好きだ!ブルゴーニュの赤でもなく、ボルドーの赤でもなく、シャブリなどの白でもなく、初夏に飲むタヴェルのロゼが好きなのだ。この本を読んでいるうちに、その理由が明確になった気がする。
とはいっても、この本にタヴェルのロゼが出てくるわけではありません。ニーム地方のエピソードのくだりが、ほんのちょっぴり出てくる程度である。でも、ニーム地方、とりわけタヴェルは私にとってはとてもいい思い出があり、それを思い出した。パリの空気感を思い出させてくれた。そんな一冊。
題名から、お金をかけずに楽しめるフランス人とお金をかけても満足できない日本人の話のようだが、中身はそうではない。基本的には作者が20年暮らしたフランスでの食にまつわるエピソードを中心に話が成り立っている。
若干、現在作者が営んでいるカフェの話がところどころに出すぎいて、その辺で現実に引き戻され、自分の思い出などとシンクロできないのが残念だ。が、それも含めて作者の思い入れを書いた本なのかな、とも思いました。
また、コンテンツとしてはいいのですが、書き下ろしにしては文章がお粗末なような気がします。(失礼ながら…。)薄い本なのですが、非常に読みにくい文章と構成と感じてしまい、意外と読むのに時間がかかってしまいました…。ブログをまとめた程度のエッセイくらいだと思って読んだ方がいいのかもしれません。
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読書録「お金をかけずに食を楽しむフランス人
お金をかけても満足できない日本人」3
著者 吉村葉子
出版 講談社
P65より引用
“お客さまをもてなすとき、一番心がけなくてはならないのが、
招く側のストレスを相手に感じさせないことである。ホステス役
の女性が髪ふり乱してキッチンとテーブルを往復しているのでは、
お客さまはリラックスできるはずがない。”
目次から抜粋引用
“安い食材を美味しく仕あげる
おもてなし料理は煮込みにかぎる
たいせつにしたい、飲み手のワインマナー
オムレツにささげる感謝状”
ヨーロッパ全域を対象とするエッセイストによる、フランスの
日常的な食習慣などを記したエッセイ集。
ホワイトアスパラからおばあさんの料理まで、日本との違いを
上げながら書かれています。
上記の引用は、おもてなし料理について書かれた項での一文。
気楽に一緒に食事を楽しめなさそうな相手なら、最初から誘わな
いほうがお互いのためなのではと思います。よその家で食事をす
る機会には、簡単で安価でいいので、何か手土産を持って行くと、
気後れが少ないような気がします。
タイトルにある、お金をかけても満足できない日本人というの
は、多分他の国名を入れても通じるのではないかと思います。
どのようなものに満足感を得るかは、個人の資質が大いに関係す
るものなのではないかなと思います。日本人と書かれている部分
を、他の国名に変えたら、思い当たる人は出てくるのではないで
しょうか。
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最初のページで「あーいるいるこう言う外国被れ」感で少しげんなり。
パリの食にまつわるあれこれ。
何だただの日本人をディスッてのパリ自慢かと、思い何度も読むのをやめようとするが、たまにハッとする料理文化、料理方法などが乗っており読み進める。
【学】
鳥の丸焼き 詰め物はしない
「私はだれ、あなたはだれ」と、フランス人は四六時中、自らにだけでなく恋人にも親友にも、その人らしさを追い求める
にんじんと長ネギの葉の部分を柔らかくなるまで煮て、ハンドミキサーで潰す。蕪やセロリを一緒に煮るとエレガントになる。すべてつぶれてモスグリーンになったら再加熱してお塩やコンソメの元で調味
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2014以降
包装紙を食べる訳ではない
セ・ラ・ヴィ
愚痴を言っているほど人生は長くない
フランス人は人前では決して酔わない
→ちょっと嘘っぽい
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フランスの野菜には虫が付いているのが当たり前というのは意外だったが、やはり無農薬がこれからの時代の方向性なのだろう。作品からフランスの高貴なエスプリがどことなく漂ってきて、きっとワインなど飲みながら読むと良かったのだろうと読み終わってから思った。
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日本人とフランス人を比較するようなタイトルがついているけど、日本人のことはそこまで出てこなくて純粋にフランスの食文化や歴史を知れて面白い。
「お金がなくても〜」も食べ物にまつわるエピソードが好きだったし、やっぱり著者の食に対する情熱は凄いと思う。