紙の本
1日で読める源氏物語
2016/01/24 20:51
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴーすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
阿刀田高の「知っていますか」シリーズ。
源氏物語も見事に一冊にまとめました。
かなりの分量ですが、確かにそれだけ長い話ですから
これ以上でもこれ以下でも難しいのだろうなぁと思います。
「源氏」はいくつかの訳を読んでますが、
まだ読んだことない方も、この一冊は導入としてはとても良いと思います。
紙の本
古典中の古典にチャレンジ
2016/08/17 13:45
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たこやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「知っていますか」シリーズは皆読んできましたが、今までの作品が驚くほどスルスルと読めてしまうのに比べて、これは正直手こずっています。さすがの手練れの作者でも、この大大長編は難物だったのでしょうか。
それとも、原作者の紫式部が女性だから、イマイチ心理を読み解きにくかったのかも・・・
わかりやすさを求めるなら、「あさきゆめみし」の方がよさそうな。そちらは漫画ですが。
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2022/11/18 Amazonより5冊購入で10%OFFキャンペーンにて979円(297pt)で購入。
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阿刀田高「知っていますか」シリーズ。「ギリシャ神話」「旧約聖書」「新約聖書」「シェイクスピア」「コーラン」「イソップ」に続く新刊。
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言わずと知れた源氏物語。知りたいし読みたいのだけれど、どうにも長い。他にも読みたい本は多いしと思い悩んでいるところに本書。全54帖が一巻にまとめられ楽しく読める。
著者の ~~を知っていますかシリーズを読むのは ギリシャ神話、旧約聖書、新約聖書、コーランに続いて5作目だがどれも現代小説のように読めて素晴らしい。その理由はあとがきにもあるように人生訓のような教訓めいたものを押し付けようとしないところにあるのではと思う。
望むらくはこのシリーズで 古事記や日本書紀や論語もやって欲しい。方丈記は自分でなんとかなるかなぁ。
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どうしたって(時代の風俗・習慣だと頭で理解したとしても)、雅なことだ、人びとの心の機微、なんて物分かり良く読めない。源氏が悪い。
だから、興味はあっても源氏物語が読めない私からすれば、この案内書のごとき本はありがたい。
そして面白く、また憎し光源氏。
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全体のストーリーがわかった。
大長篇作品なのに(源氏亡き後の一部分を除いて)ほとんど辻褄が合っているストーリー展開に恐れ入りました。
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学校教育のお陰で書名と著者を知らない人はいないだろう。しかし、この物語がこんなに奥深いものだとは知らなかった。源氏と言えばプレイボーイ……そんな印象しかなかった。美しい女性に心惹かれるのは男のサガ。当時のやんごとない女性は簾内にいて、その簾内に男が入ることは、例え肉体関係がなくとも契りを結ぶこととなる。確かに源氏は多くの女性と浮名を流したが、紫式部は源氏や彼の子孫に対して因果応報の結末を用意していた。女性の目線で、男の浮気に対して強烈なアンチテーゼを感じる作品だと思えた。
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図書館で。安心・安定のシリーズ。
確かに千年も前に書かれた文章を読んでなんとなく意味が分かるってのはすごいことだなぁ。今まであまりそういう観点から考えたことなかったけど。言葉や表現方法は変わっても根底は変わらないんだろうか。興味深い。(使われなくなった表現とかも勿論あると思うけれども)
源氏物語は文化も習慣も常識も今とはことごとく違う過去の(しかも貴族の)話だけれども、人間が感じる悲哀や喜びは今も昔も変わらないものなのだなぁとしみじみ思います。
それにしても今も昔も主人公ハーレムものは流行るんだなぁ…と思ったり。前に読んだ源氏物語の学術書で、当時小説は今でいうところのサブカルチャーのようなものだった、と書いてあったので、今も昔もお話のヒーロー像に求めるものは変わらないのかもしれないなぁと思いました。
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どう考えても周りの人は可愛そうでは?ニギニギしいとか、つぎつぎしいとかいう阿刀田先生の表現は、勉強になりました。
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Amazonオーディブルにて。
長かった。最後まで源氏物語を通読できた達成感。今まで、あさきゆめみし程度にざっくりとしか読めてなかったけれど、さすが阿刀田高さんは解説がわかりやすい。でもさすがに長かった。
あまり量は多くないけど、谷崎潤一郎、瀬戸内寂聴、アーサーウェイリーなど過去の翻訳者がこの描写をどう描いたか、の比較論や、紫式部自身の意図の解説なども触れられていて良かった。
物語の最後、もう少し全体を振り返ってとか何かあるかと思いきや、あっさり終わってしまって拍子抜け。オーディブルで散歩しながら画面を見ずに聴いていたので驚いてしまった。原作同様と言えばそうか。
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阿刀田さんの知ってますかシリーズ。何作か読んでいますが、どの作品もよく研究されていて大変参考になります。
源氏物語
平安中期 全54帖
主人公級 30人
和歌 795首
この和歌が凄いですね。男女別年齢別能力別全て考慮して、紫式部が創作しているのですから。
おおよそ3部構成とされています。
第一部 1から33
光源氏栄華への道
第二部 34から41
光源氏苦悩に満ちた晩年
第三部 42から54
宇治十帖
光源氏亡き後の世界
阿刀田さんは、主体となるストーリーを満遍なくおっています。そしてわかりにくい人間関係や血縁関係を繰り返しながら展開するので、源氏物語の解説書としてとてもわかりやすいと思います。
ストーリーを主としているので、小説を彩る部分、各祭事とか絵合わせの情景などは、思い切って省略されています。ですから、小説として楽しむには物足りないかもしれません。
ユニークでアイロニックな感じで、時に男性陣を語ります。夕霧(光源氏の息子)とか薫(光源氏の子とされている柏木の子)は、真面目ちゃんとして厳し目かなと思います。
〈オンデマンド講座覚書〉
源氏物語「生と死」
平安時代 もののけが憑依して病気になると思われていた。調伏するためには、験者が加持祈祷を行い、病人からもののけを取り出して、よりましと呼ばれる人間に憑依させる。そこで、名前を名乗らせて(名告り)調伏となる。
源氏物語ではよりましを使わない。
死への順路
招魂
もがり 遺体の安置
入棺
出棺 清水寺南方 冥土の入り口 葬送地
野辺送り 鳥辺野
普通は母親はついていかない
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大河が紫式部な今年を逃すと源氏物語について知る機会がしばらくこなさそうだなということで阿刀田高の古典解説シリーズ。相変わらずわかりやすくて面白い。大雑把にしか知らなかったけどしっかりあらすじや登場人物を知ってみるとやはり色んな意味ですごい物語です。