紙の本
権力に魅入られた実力者たち
2016/04/20 20:15
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
超大国のリーダーの中から、池上氏が独断で6名(プーチン・メルケル・ヒラリー・習近平・エルドアン・ハメネイ)を選び、その生い立ちから現在までを説明した本です。中でも、プーチン・ヒラリー・習近平の3名に多くのページを割いており、池上氏が重要視しているのは明らかです。
プーチンは東ドイツ・ソ連の消滅という社会主義の崩壊、メルケルは東ドイツの崩壊、クリントンは夫のスキャンダルやオバマに敗北、習は父親の失脚、エルドアンは投獄や被選挙権の剥奪といった挫折を経験(ハメネイは実像不明)。こうした挫折を乗り越えて、現在の社会的地位を獲得しました。そして、プーチンはロシア帝国、習は明、エルドアンはオスマン帝国、ハメネイはペルシャ帝国の復興を夢見ているようです。
ただし各人とも絶頂期は過ぎ、現在正念場を迎えている印象です。今後、いかに正念場を切り抜けていこうとするのか、世界情勢にも大きな影響を及ぼしますので、この6人の動向には目が離せません。
裏表紙の「世界を動かす巨大な個人に肉薄する!」はやや誇大宣伝です。本書は池上氏らしく簡潔かつ分かりやすい内容ですが、深さはありません。加えて6名の今後の見通し等は示していませんので、「肉薄」を期待した方には物足りないでしょう。ただし、名前は良く知っていても、その思想や行動の背景等は全く知らないものです。日々の報道に接するに当たっての予備知識・補足知識として、本書は有効だと思います。個人的には、知らないことばかりで面白かったです。
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ニュースや出来事ではなく「人物」にフォーカスを当てた本。
今までの池上さんの本ではあまりない切り口で、かつ好奇心を満たしてくれる。
新書なのでそんなに分量はなく、かつ時事性が高いので、興味のある人は早めに目を通しておいたほうが良いと思う。
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なんとなくしか知らなかった人たちだったけど、これからこの人たちはどう進んでいくのだろうと、俄然興味がわいてきた。
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読み易く、手軽に今の世界情勢を垣間見れて良かった。メルケル、ヒラリーが才女だということもよく分かった。
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2016.5.4
それぞれの幼少時代の体験を元に、思想の原点を探ろうとした作品。
メルケルは東ドイツ出身で共産主義の疑いがあるのか?ナチスによるユダヤ人虐殺を、認め、謝罪をしこれからも謝罪をし続けるべきだというドイツの姿勢。日本も見習うべきだと思った。
プーチン、習近平の権力の掌握方法は同じ。
暗殺、メディア統制によるもの。
これ安部ちゃん編もやって欲しい。
内容は簡単で読みやすい。
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プーチン、メルケル、ヒラリー、習近平、ハメネイ、エルドアンといった著者が独自に選んだ世界の政治家の生い立ちを主に紹介した一冊です。
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2016年、32冊目です。
池上さんの「知らないと恥をかく」シリーズからスピンアウトした作品だと思います。これは政治家編だから、世界に影響を与えた政治家(という視点)は、まだまだたくさんいるから、これもシリーズしていく気が満々だと思いますが、それは出版社や編集者の思惑なのでしょうね。ちなみに、日本の政治家が入る予定はあるのかな?
政治家編の次は、科学者、思想家、哲学者とかかな。あと歴史上の人物を加えると膨大な対象者になりそうです。でも、これだけの内容(情報)を書き上げるには、池上さんひとりでは限度があるから、スタッフが調査や資料収集をサポートしているんだろうなと想像します。
本題の「世界を動かす」ですが、彼らが動かしたのは、世界という国家の集合ですが、本質的に「動かしているのは、人の心」なのかなと感じたりしました。
(2016/11/19)
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世界のトップたる人らは色んな背景を持っています。それが政策にも影響し、国民が動かされていることを理解したい。
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世界の歴史を大きく動かしつつある人物の思想と行動に迫り、世界の今後を読み解こうとするシリーズ第1弾。今回取り上げられているのは、プーチン、メルケル、ヒラリー、習近平、エルドアン、ハメネイの6人の政治家。それぞれの生い立ちなどは知らないことも多く、勉強になった。ロシア、中国、トルコ…、独裁色を強める国の多いこと。民主主義は勝利したんじゃなかったのか。習近平の弟が習遠平という豆知識にニヤリ。兄弟そろって美人歌手と結婚とはね。
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習近平:権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する 中国共産党が恐れているテーマ①人類の普遍的価値②報道の自由③公民射会④公民の権利⑤党の歴史的錯誤⑥特権資産階級⑦司法の独立 ロシアも中国も、かつての栄光は失われてしまいました。過去の栄光を背負っている国の指導者はその栄光を取り戻そうとする プーチン批判者が次々に不審死している。プーチンは、KGBの匂いがする メルケルは機を見るに敏で、福島から脱原発に舵を切った ヒラリーはクリントン大統領の不倫疑惑に苦しんだが、対応を誤らなかったことで、大統領選に参加資格を得た トルコのエルドアンはイスラエル批判で人気が高まる
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世界を動かす巨人として「ロシアのプーチン」「ドイツのメルケル」「アメリカのクリントン」「中国の習近平」「トルコのエルドアン」「イランのハメネイ」の6人を取り上げ、それぞれの生い立ちから現在の政策の方向性までを、ポイントを絞りながら平易に書き上げた本。
それぞれに凄い修羅場をくぐり抜けてきたからこその底知れぬ胆力で国内をまとめ上げ、覇権をかけた新たな一手を繰り出そうとしている。世界は一見平和に見えて、各々が暗に陽にしのぎを削り合ってるのが実状なんだろうな。
これだけの巨人を相手に日本は闘っていけるのだろうか。
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ロシアのプーチン、ドイツのメルケル、アメリカのヒラリー、中国の習近平、トルコのエルドアン、イランのハメネイ。彼らの思想と行動を理解することなく、今を語ることは不可能である。世界を動かす巨大な「個人」に肉薄する。
平易な文体で分かりやすい。生い立ち、政治の舞台に上るまでの人生、彼らの思考の裏にあるものがあっさりとではあるが偏りなく書かれている。ロシアも中国も怖すぎて日本に生まれて良かったなと心から思った。本当の意味での民主主義や自由が守られている国なんて少ないんだな。政治が不安定であればその国、周辺国が不安定になり、それが平和を脅かす原因となる。日本も各国のリーダーを分析して対応していかなければならないだろう。
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文字通り世界を動かす巨人ということで、ロシアのプーチン、ドイツのメルケル、アメリカのヒラリー・クリントン
、中国の習近平、トルコのエルドアン、イランのハメネイについて綴った一冊。
トランプに大統領選で負けたヒラリー以外は実際に世界を動かしているわけで、非常に勉強になった。
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さすが池上さん。文章がとても分かりやすい!
政治家の生い立ちや思想を知ることができ、世界情勢が理解しやすくなった。生まれ育った環境はその人の人格を形成するのに祖手も重要なことなのだなと、政治家を観ていても思う。
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メデベージェフはプーチンに絶対に反攻しないから、プーチンも安心して後継shあに選んだ。
メルケルの外交政策で特筆すべきは2008年のイスラエル訪問。ドイツの責任について謝罪と反省を示した。イスラエルがメルケルのドイツ語での演説を許容したのは異例のこと。
習近平はしきにり中国の夢を語る。これは頂いな中華民族の復興とか言っているが、まるでヒトラー