紙の本
サブカルの歴史
2016/05/30 22:37
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投稿者:藍玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
年代別に何が起きたのか、どんな価値観で生きてきた世代なのかがザックリ書かれて、サブカルの歴史として俯瞰して見れて面白い。
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立ち読みした時は、なかなかためになること書いてあると思って買ってみました。
しかし、じっくり読んでみると大したことはなかった。
サブカルチャーや自己啓発にありきたりな内容です。
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【概略】
同時期に出版された「年上の義務」は、「年上」という立場が刻んでおくべき意識にフォーカスが当てられた作品であったのに対し、本作品は、逆に「年下」というべき立場の方達が、年上の世代から押しつけられる価値観であったり、常識であったりを、一旦切り離し、「見下ろす形」で見てみようというもの。
各世代を切り離している歴史的・時代的背景から派生した「壁」、その「壁」を、どのような形で捉え、自身の人生への肥やしとするか?自身の人生への自信を育む一冊。
2018年12月31日 読了
【書評】
ニコニコ生放送のチャンネル「山田玲司のヤングサンデー」を購読し始めて、玲司さんの映画や漫画・アニメに対する着眼点が新鮮で、その派生として著書に触れた流れ。
「年上の義務」から一気に読み終えてしまった。「年上の義務」と、どうしても比較してしまう形になってしまい、少し否定的な印象になっちゃってるかも。
第1章から第4章に分かれている。その各章、それぞれが、凄く面白く読めるし、納得できる。自分も年上であると同時に年下であり、常に挑戦者の意識を持っている。だからこそ、灯台の光のような、そんな心強さも感じた。
しかし、同時に、本を1つの塊として見た場合の、「つながり」という部分に、弱さを感じてしまったかな。
各章に「壁」という言葉が使われている。「壁」は何か?の定義から、その「壁」に対する扱い方法というところで、各章ごとに捉え方が異なる。肝心の「見下ろす」という要素が、凄く、薄いのだよね。本のタイトルと、内容の結びつきが凄く、希薄に感じたかな。
あと、第1章の「壁を知る」という箇所は、もう、それだけで別の本になるような内容だと思った。時代背景や、戦前・戦中・戦後の方達の個人体験の作品に対する反映や、その時代の価値観の作品への反映など、物凄く楽しめた。もちろん、その「壁の種類」を知ったうえでないと、第2章以降の「壁を作る」「壁の外に出る」「壁を壊す」が語れないのだけど・・・第1章を読んでる時点で、その内容の濃さから「うん?『見下ろす』ってのは、この章と、どうつながるんだ?」という「?」が生まれたのだよね。
そうはいっても、各章は、それぞれ、本当に納得のできる内容だし、これからの自分の人生に加えたい要素。とりわけ「子供は後から来た人間」というアイデアや、おかしな価値観のコミュニティに入った場合は「外国に来たと思え」といったものなどは、即戦力なアイデアだと思った。
この本も、また自分がまたトシをとり、経験が重なったら違った景色を見せてくれるのかな。そういう意味で、また時間をおいて読んでみたい作品かな。