投稿元:
レビューを見る
私の所属する富士通総研で民間部門のコンサルティングを行う同期の黒木昭博さんと、先輩の佐々木哲也さんが執筆された書籍です。
私はビジネスのフレームワーク系の書籍はずいぶん前から読まなくなりました。なぜならリアルビジネスでコンサルティングをやっている中で得られる知見の方が圧倒的に多いと感じていたからです。
しかし、本書は類書とは違い、リアルビジネスとして様々な企業のコンサルティングや富士通本体のビジネスモデル変革などを手がけてきた2人だからこそ書ける、「かゆいところに手が届く」ポイントが押さえられています。
「ここは絶対につまづくだろうな」というプロセスには必ずオススメの方法でつまづきを乗り越える方法が書かれています。具体的には35ページで属性ではなく意味でのラベル付けを行うための、意味的な共通項を引き出すトレーニング方法が示されています。数人がグループとなり、属性ではなく、属性から考えられる趣味嗜好や会話からわかったことを共通項として探していくなどの方法です。
平易に書かれていますが、この方法を実際にコンサルティングとして進めるにはリアルビジネスに裏打ちされた問いかけの技術や論点出しのバックデータなど様々な知識・知見がなければなかなか難しいと思います。
その点では、私もある自治体で取り組んでいる新しい検討方法による経営戦略としての自治体総合計画の目指すまちの姿の具体化、現状の整理、ギャップ(課題)の特定、ギャップを埋めるための施策の柱などの検討にも十分活用可能でとても参考になりました。
さらに分野別の観点などのフレームワークがもう少し盛り込まれていれば、たぶん完璧なのですが、それを求めるのはコンサルティングフィーが必要ですね、きっと(笑)
新たなことにチャレンジしたい全ての方にオススメしたいですが、特に「社内で新しいことをしたいけど…」と悶々としている方や学生さんはとても参考になるのではと思います。☆5つ。
投稿元:
レビューを見る
オープンイノベーションや共創の考え方がわかりやすく載っている
0から1をつくるまでの具体的な方法が載っていてよい。
またドラマ仕立てと解説の割合がちょうどよい。
投稿元:
レビューを見る
小説+解説で、新規事業開発のプロセスを表す。小説部分はとても面白い。面白いがゆえに分かりやすい反面、知識が一般化されにくいところがあった。ストーリーテリング形式は、おもしろすぎても、つまらなすぎても、アカンという難しさを感じた一冊。
投稿元:
レビューを見る
タイトルに魅かれて購入。
「0から1をつくる」のマニュアル本の形態。
アイディアは産み出せたとしても、それを社内で実行する際は、様々な障害がそれを阻んでいく。
そういう社内の障壁をどうやってクリアするか、についてもマニュアル化してある。
参考例も書かれているが、果たして当社ではどうなのだろう?
このマニュアルを実行しても「社内障壁を越えるのは難しい」と思ってしまうのは思い込みか?
当社はそれだけ特殊な会社なのか?
本当に何かを産み出さないと・・・、と焦りながら感じてしまうのです。
(2016/7/13)