紙の本
正鵠なタイトルです。
2021/06/01 21:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんでしょう・・、読了した今、何となく清々しい気持ちを味わっています。何か吹っ切れたような、そんな感覚です。
印象的な内容はLesson2にある『やりたいこと』『できること』『やるべきこと』。これは夫々、未来・過去・現在を表しています。
もう一つ、Lesson23。これは就活に於ける志望動機と自分への掘り下げという自己分析について非常に参考になりました。
他の章も頷ける内容だったり、ちょっと目頭が熱くなる内容だったりと、文庫本というコンパクトな一冊にギュッと凝縮された果汁100%ジュースのようでした。
紙の本
文章表現・コミュニケーションインストラクターの山田ズーニー氏が進路について語ってくれます!
2020/05/24 11:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、文章表現・コミュニケーションインストラクターである山田ズーニー氏によるコラム集です。実は、山田氏は2000年より「ほぼ日刊イトイ新聞」の人気コラムである「おとなの小論文教室」を担当され、その中から進路をテーマにしたものを厳選して収録した一冊となっています。同書には、「意志ある選択が人生をつくる」、「希望のある日々」、「アイデンティティを組み換える」、「勉強?それとも仕事?」、「勉強なんてしないでください」、「いつかより強くなって」、「お金ではない何か」、「好きを掘り下げる力」 などのテーマで進路ということが語られていきます。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと気がゆるんでいたところに、いい本に出会った。
仕事ってなんだろう。自分にできることってなんだろう。
ヒントがいっぱい散りばめられている感じ。
でも考えるのは自分だよ、と。
特にフリーで生きていく人には、グサリとくる言葉がたくさんあると思う。
(フリー=フリーランス、という意味だけではなくて、自立して仕事をしている人、という意味ね)
自分は、お金をいただいているところに、きちんと返せているだろうか?
この人にお金を払いたい、と思ってもらっているだろうか?
『仕事』と『勉強』の違いの章がとくに面白かった。
すいすい読めるのでおすすめ。
気になった文章をちょこっと抜き書きます。
---
●スケジュールの空白は、いつなんどき「これだ!」というものに遭遇しても、「すぐに」「全身全霊で」飛び込める状態でもある。
●「いまから外に出て、五千円稼いできてください」と言われたら、あなたは、どうやって稼いできますか?
●(勉強と仕事の違い) 仕事は、1円でもいいから、人に対して「この人にお金を払いたい」と思わせるだけの、役立ちなり、歓びなりを、自ら提供していくことだと思います。
●いくら「意志」があっても、それを生かす「場」がなければ、手足さえ動かせない。「場」なんだ、人を生かすものは。
●勉強では「自分の根を張れない」。根を張ってない成長には、手応え、実感がない。だって、使うあてのない武器の習熟度が上がったって、難の意味があるのだろう?
●「いつか、より強くなって・・・」という視線は、その真の課題に向きあう億劫さから、目をそらすのに使われやすい。いまの自分のまんま、そのまんま、いま、ぶつかってみたらどうか?
●個人で仕事をやっていくには、いやでも狭くなる自分の世界をどう広げていくかが問題だ。
●(会社員からフリーになるということ)「ハコありき」のアイデンティティづくりとは全然違うアプローチ。ヤドカリではなく、蜘蛛=スパイダーになっていた。
~余談~
著者の山田ズーニーさんは、表現・コミュニケーションのプロなのだけど
もともとはベネッセコーポレーションで小論文編集長だった人。
自慢じゃないけど、
私は小学校から大学受験まで『進研ゼミ』ひとすじなのです(笑)
もしかしてお世話になっていたのかもしれないな。
そして今、またこんな形で出会うとは。
ほぼ日で小論文教室の連載もしています。ほかの本もちょっと気になります。
投稿元:
レビューを見る
want can must アイデンティティ パッチワーク アパートの天井 ニート くずれ ねじれ アトランダム 怨み ビジョン 感謝 取り込み それにのったら、二度と、もとには戻れない 分岐点 表現する歓び 有効な発言 創意 おひねり 1円分 提供 しかける コミュニケーション 経験値 ベクトルをもち、自分を「外」に押し広げる 自分の枠と戦い続ける 稚拙 戦略 マスタースケジュール 雛型 船頭 行き先を示す 行き先を共有しやすくする メソッド 体系的 自信 使う当てのない武器 アウトプットは評価とセット いつかより強くなって 思考の粘り 根拠 ハコありきのアイデンティティ ヤドカリ→スパイダー 自分を探すから迷走する 絆づくり 一生現役 どこへ行きたいか、は、どこに行きたいかで変わってくる 立脚点 生息領域を広げる
投稿元:
レビューを見る
好きを掘り下げる力が大事、ということかな、と思った。
”感じた「好き」が、仕事になるか、ものになるか、どうなるか、と結論を急ぐ前に、もう少しだけ粘って、自分の感じた「好き」の中身を掘り下げてみてはどうだろうか?”
というフレーズが印象に残った。
投稿元:
レビューを見る
決して解こうとはしない。
そんな、著者の読者へのスタンスが好きだ。
それゆえ、所謂「ハウツー本」のように、何か明確な「答えのようなもの」を示
してくれるわけではない。
何か迷った時に、そっと寄り添ってくれる、そんな本だと思う。
投稿元:
レビューを見る
今読んでおかないとと思い購入しました。
けっこういい年齢になってきた自分がおそろしく不安で、
カテゴリーでは確実に「おとな」になっているわけで。
迷いっぱなしの私は、
これを面談の前日と待ち時間に
バババーっと読みました。
そのぐらい欲してました。苦笑
ゆっくり読まないと読解できない私が、
あわてて読んだので
もう少し経ったらゆっくり読みなおしたいです。
この考えはこうとか
哲学とか思考とか思想は
うまく読みとることができませんが、
この本はそーゆーことは一切ありませんでした。
著者は小論文の教育などを行っている方だそうで、
文章を書きだすことで
その人はどんな人なのか
どこを改善修正することが良いのか
身近なもので描いてくれています。
仕事と勉強はやっぱり違って、
他者を意識することと
その場というものを意識すると
環境を見る目が変わりそうです。
私はきっと「あがり」ばかりを気にしていたんだろうなあ。
この本は、押しつけがましくもなく
読者から寄せられた文もあり
とても読みやすいし、人柄というか本柄的に優しいです。
願望と本能と現実と。
私ももっと上手に組み立てられるようになりたい。
また読みなおしたい一冊です。
投稿元:
レビューを見る
考えるための本なので、読んだ後ではなく、読みながら何を感じるか覚えておくと良いと思う。きっと何か一つ深く自分ごと化できるテーマがあるはず。
投稿元:
レビューを見る
「何がしたいのか」さえわからなくなったときによく効く、作者自身の問いから紡ぎだされた人生を解くヒントたち。
投稿元:
レビューを見る
自分の進路・生き方について、考えるきっかけを与えてくれる本です。
「意志のある選択」「好きを掘り下げる力」「勝たなくて良いところ」。
あなたの立ち位置を見つめなおして、こう、考えてみてはどうか?を問うてくれる。
MVP:なし
投稿元:
レビューを見る
山田ズーニーさんの著書は初めて読んだけど、かなりおもしろい。
形式としては、仕事や進路に関するコラムをまとめた本やけど、視点が多角的で、毎回何かしらのおもしろみがある。
読者からのメールを引用している部分に関しては、切実さが感じられる。
文章に対して、また、他人に対して誠実であろうとする著者の作風がけっこう好きになりました。他の本も読んでみたいです。
ただ、一つ難点としてはまとまりがないので、少し読みにくいかも。
でも、仕事を考える時期が近づいてくればまたあらためて読みたいです。
投稿元:
レビューを見る
迷った時に、読み返すと、
自分自身にヒントを与えてくれる、
そんな本です。
手元においておきたいです。
投稿元:
レビューを見る
教育のお仕事に長年携わってきた著者による、仕事や勉強に対する向き合い方について書かれた内容。
悩んだときに読み返したい。5年後、10年後経って読んだら、また印象が変わっているような気がする。
投稿元:
レビューを見る
2017#11#5
なんか文章の形がよくわからないというか。
すんなりと入ってこない印象。
アイデンティティーの話はよかった。
昔の感想
「びっしり書き込んだスケジュール表に、新しい出会いをつかみとる空白はあるの??」とか、ズキンとくる問題提起ばかりで、しかも作者なりの答えまで導いてくれるのに、ものすごく寄り添い視点でいてくれているのが嬉しい。素敵な女性なんだろなー。
投稿元:
レビューを見る
やりたいことの見つけ方
働くってどういうこと?
悩むひとが多いであろうテーマについて、「これが答えだ!」と指し示すのではなく、こういう風に考えてみたらどうだろう?あ、それもいいね。というスタンス。それが良かった。
今年のベスト5に入ること間違いなし。